社会福祉施設における不審者侵入に対する危機管理対応参考指針の策定について
1、策定の目的
今回策定した参考指針は、今まで各施設で展開されてきた「地域に開かれた施設」としての取組と相反するものではない。各施設の防犯体制や設備の整備と併せ、さらに地域の住民、ボランティア、関係団体、保護者や家族等との連携も深めながら、防犯対策をより強化していただくために、各施設の特性に合わせた防犯マニュアル等を作成していただく際の参考となるように作成したものである。
2、策定に当たっての基本的な考え方
社会福祉施設における不審者侵入に対する危機管理については、次の3つの視点で捉えることにしている。
(1)不審者侵入を未然に防ぐための危機管理
(2)事件発生直後の危機管理
(3)侵入者退去後・逮捕後の危機管理
3、掲載内容の概要
大きく2部構成で作成しており、1つ目の「社会福祉施設への不審者侵入に対する危機管理体制の整備」では、各施設で防犯対策を行う上で注意いただきたい視点や、取組の具体的な事例を記載しており、防犯マニュアルを作成する上で参考にしていただきたく掲載している。
2つ目の「社会福祉施設への不審者侵入時の危機管理マニュアル例」では、防犯対策を行う上での基本的な「チェック項目」と「対応方法」を記載しており、各施設において、施設の規模、立地、設備、入所者の状況等の特性を踏まえ適宜修正を加えたうえで施設の防犯マニュアルを作成いただくために掲載している。
なお、巻末に「チェックリスト例」を掲載しており、各施設の実情にあわせて項目の変更を行い、防犯マニュアル作成時や作成後の施設の現状認識に御活用いただきたいと考えている。
<以下、掲載項目>
(1)はじめに
(2)社会福祉施設への不審者侵入に対する危機管理体制の整備
(1)基本的な考え方
(2)社会福祉施設における危機管理体制の整備
(3)状況・事態に応じた危機管理体制整備への取組
(3)社会福祉施設への不審者侵入時の危機管理マニュアル例
(1)チェック1「不審者かどうか」
(2)対応1「退去を求める」
(3)チェック2「危害を加える恐れはないか」
(4)対応2「隔離・通報する」
(5)対応3「入所者・職員の安全を守る」
(6)チェック3「不審者の身柄は確保されたか」
(7)チェック4「負傷者がいるか」
(8)対応4「関係者へ連絡する」
(9)対応5「応急手当などをする」
(10)対応6「事後の対応や措置をする」
(11)その他防犯マニュアルとともに備えておきたい資料
社会福祉施設における不審者侵入に対する危機管理対応について(参考指針).pdf(733KB)