中海湖沼環境モニター意見交換会(第5期)

リード文

 第5期中海湖沼環境モニターの調査結果報告会を開催し、県民モニターのみなさんと1年間調査した感想などについて意見交換を行いました。

 

日時・場所、出席者

日時:平成24年10月11日(木)午後6時30分~7時55分

場所:鳥取県西部総合事務所 会議室

出席者:中海湖沼環境モニター、米子市及び境港市職員、西部総合事務所職員

モニター説明会1   モニター説明会2

調査結果報告、モニター感想など

 調査結果の報告

第5期中海湖沼環境モニターの調査結果はこちら

鳥取県側5地点全体の結果について

●第5期の5感モニターの調査結果(鳥取県側5地点平均)
 71.5点…Bランク「やや気になる面があるが、まずまず良好な環境であると感じられる」
 (4期に比べ7.7ポイント上昇し、調査開始(H19年度)より最高点であった。)

・傾向として、見る(景観)・聞く(音)・嗅ぐ(臭気)は比較的点数が高かった一方、特に低い項目は見られなかった。
・5地点ともBランク。地点別では(1)湊山公園が5地点中の最低点、(3)ウインズ米子が最高点。(湊山公園は昨年と同様の傾向であったが、他の地点でばらつきが見られる)。
・CODは4.1~5.9mg/Lで、昨年と比べ(2)水鳥公園、(3)ウインズ米子で悪く(それぞれ前期4.9、5.3)、その他の地点で良い結果となった(それぞれ前期、湊山6.1、干拓地4.7、西工業4.5)。最高点である西工業団地4.1mg/Lは外海に近いため例年もっとも水質が良い結果となる傾向がある。

<調査結果に関係したと思われる主な出来事>

・一昨年は宍道湖で発生したアオコが中海に流入し10月~12月頃にかけて目立って確認されたが、今期(第5期)はそれほど残らず、透明度が維持できた。
・同じく一昨年のような年末年始に大雪。倒木等の被害が少なかった。
・昨年に続いて宍道湖で発生したアオコが中海に流入し今年の9月上旬から目立って確認された。また同月、台風接近に伴う強風や豪雨のため点数が低くなった面が見られた。

  

1.湊山公園付近

・合計点67.0点(前年比+8.4点)。5年間で最も良かった。
・見る(澄み具合)・触れる(感触)の点が過去に比べ、やや悪かったが、その他の項目で良い結果となった。CODは5.6mg/L(前年比-0.5)であった。

(モニター感想等)
・護岸が整備されており、ボート練習や水鳥の飛来など景観はそれなりによいが、水の見た目はあまり良くない。
・事業で学ぶなど中海を身近に感じつつも出向いていくことがない。ボート部の生徒もいるが、湖岸で感じる意見と、沖に出て感じる意見が違い大変興味深かった。

2.水鳥公園付近

・合計点70.0点(前年比+4.6点)。5年間で過去2番目に良かった。
・過去と比較し、嗅ぐ(臭気)・触れる(感触)、見る(ゴミ)の点でやや良い結果となった。
・CODは5.9mg/L(前年比+1.0)。(全地点中で最も低い点数)

(モニター感想等)
・主観が入るのは致し方ない。
・時間や時期を一定にして出向いた。他のモニターの結果と見比べても意外と差が出ないものだなと感じた。率直な感想としては一年をとおして余り綺麗ではなかった。
・漂着ゴミが多いことが気になる。ゴミ拾いでは2時間で1トンも集めた事もある。自分たちを含め、中海の環境に対してみんなでできることを考えていきたい。
・Jrレンジャーで千葉県の谷津干潟に行ったこともあり、そこで聞いたことが中海と同じように子どもの時に泳いだ時のように綺麗な環境を取り戻したいと行っておられた。

 

3.ウインズ米子付近

・合計点は76.7点(前年比+15.7点)。5年間で2番目に良かった。
・見る(景観、ゴミ)、聞く(音)、嗅ぐ(臭気)の点が過去に比べ良かった。CODは5.8mg/L(前年比+0.5)。
・見る(澄み具合、ゴミ)、聞く(音)、触れるの、いずれも全地点で最も良かったものの、味わう(魚介類)が全地点で最も低い点数であった。

(モニター感想等)
・味わうが低い結果となったが、全体的には綺麗な水であった。だが、西風が吹くとアシやヨシが流れ着く。子どもの時は西風が吹いてもそれほど漂着していなかったと思う。
・対岸の風車やキューピー山がが見え、見回すと悠然とした大山が見え近代的なものと山々が渾然一体となって正に絶景であると思う。
・西風が吹くと湖岸が波が立ち調査が難しくなるので、東風の吹くときに調査するようにしていた。
・護岸の石の間にゴミが溜まっていることが多い。

 

4.中海干拓地付近

・合計点74.0点(前年比+4.7点)。5年間で最も良かった。
・見る(澄み具合、ゴミ)・触れる(感触)・味わう(魚介類)の点が過去に比べ良かった。また、味わう(魚介類)の点が全地点中で最も良かった。CODは4.5mg/L(前年比-0.2)。

(モニター感想等)
・景色は非常に良く、空気が澄んでいるときは対岸がくっきり見えて美しいし、何処にも負けないと思う。プラスチック系のごみはやはり多い。ヨコ貝が取れるようになってきたことを考えると水質はいくらか良くなってきていると思うが、CODは今一つな結果であった。
・一月の水温が3度程度であったせいか、今年は水草が非常に少なかった。その関連か、水鳥の飛来も非常に少なかったように思う。今は既に水鳥が来ており、今期は水草が多いこととの関連を裏付けているように思う。毎年、状況が変わるので変化を見てるのは楽しい
 

5.西工業団地付近

・合計点72.1点(前年比+0.8点)。
・見る(景観、澄み具合、ゴミ)、聞く(音)、嗅ぐ(臭気)の点が過去と比べ良かった。嗅ぐ(臭気)は全地点中で最高点。CODは4.1mg/Lと5地点中で最も良かった。

(モニター感想等)
・海水温が外気温より高いときがあった。7~9月、外気が29℃ので水温が30℃あって不思議に感じた。
・今年オープンウォータースイムに参加した。時折、境水道では良く泳いでいるのだが、そのスタートで湊山の桟橋から飛び込んだ時に、何か違いを感じた。何が違うのか分からないが、米子湾のあたりも境水道付近のように外海に近い水質になり、捕れた魚も食べてみたくなれば良いと思う。

  

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