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平成23年12月28日(水)午後3時50分から
県庁講堂




 皆さん、こんにちは。本日、ここに激動の年と言っていいと思います。平成23年の締めくくりに仕事納め式を執り行うこととなりました。皆さんにもさまざまな思い出が胸を去来することだと思いますし、今年1年を振り返ってみて、実にいろいろなことがあった年であっただろうというふうに思います。考えてみれば、年末年始から豪雪で鳥取県は幕が開きました。お年玉どころか海の中に沈んでしまった漁船の前に呆然としておられるかたがた、あるいはブロッコリー畑など心配されたり、牛舎が潰れてしまったり、本当に考えられないようなことから年の幕が開いたわけございます。

 さらに、3月には東日本大震災がありました。大変多くの人命が失われ、想定外という、あってはならないことが起きてしまいました。福島原発の事故でもあります。そういうようなことだけでなくて、9月には台風12号災害、さらに15号災害といった、台風災害の少ない本県としては珍しい自然災害の爪痕が残されてしまったという年でありました。また、そういう中で、経済の方も疲弊を極めた年でもあったと思います。円高という大変な問題が持ち上がり、これも80円を切ってくるというようなことになりました。さらには欧州で経済危機が訪れてしまい、それもまた国内へ影響が出ました。

 そういう中で、三洋コンシューマエレクトロニクスを初めとした経済界の中での大変に難しい動きが生じまして、この12月の20日以降、372名のかたが離職をするという事態も起きております。さらに中部で、これも部品メーカーでございますけれども、やはり事業を閉じざるを得ない、恐らく離職者というような問題が大量に発生をするということが出てきております。このような厳しい年でありましたけれども、鳥取県としてできる限り住民生活、地域の経済、あるいは発展に影響がないように、皆さんには本当に汗を流して頑張っていただきました。私は率直に感謝を申し上げたいと思います。

 先程、そういう中でもきらりと光るようなさまざまな功績に対しまして、表彰が行われたわけでございます。私たちは新しいシステムを目指さなければならない。その中で、安心・安全の防災対策とか、それから災害からの立ち直り、あるいはこれからの食糧事情を考えた動き、いろんなことが求められているわけであります。県庁というマシーンに期待される役割は高いものがありますけれども、全国の中でも鳥取は動きのいい自治体というふうに評価をされることも多かったと思います。

 特に、今の表彰の中にもございましたが、原子力安全協定を中国電力と締結することになりました。これはさまざまな議論がある課題でございます。当然ながらそこは覚悟しながらみんなで向かっていったわけであります。中国電力の方とすれば、結ぶ義務のない協定を結ぶわけでありますから、それを我々としても粘り強く、且つ力強く説得にかかり、交渉の場へ引っ張り出し、そして、最終的には立地に非常に近い協定を締結するまで至りました。まだこれは確かに出発点かもしれませんけれども、他地域のことも考えれば、硬い岩盤に穴を開けるようなそういう作業を果たし、一定の成果を得ることができたと思います。先般も滋賀県の知事さんから声をかけられました。鳥取はよくやってくれたと、率直に感謝をされました。時代を画するような、歴史を作り出すような、そういう東日本大震災後の新しい国の立ち直りの一歩を鳥取県から踏み出すことができたのではないかと考えております。

 その他にも、いろいろな功績が今も表彰されました。災害からの立ち直りということで考えなければならないのは、環境エネルギーの問題でありますけども、今日も自転車の若手の皆さんのバイシクルタウン、そういうことの表彰も対象になりました。汗をかいて、良い汗を流して通勤をするという実験をしたわけでありますが、今この表彰を受けるときも彼は一生懸命汗をかいておりまして、相当緊張されたのかもしれませんが、そんなようなことで、体にも良いし、環境にも良いというような実践的な取り組みをされました。経済が非常に厳しいと、そういう中で企業誘致を果たそうと汗をかいて頑張ってくれた商工労働部の皆さんもいらっしゃいますし、女川で、津波で流されてしまって、壊滅的な被害を受けたギンザケ養殖を山陰から復活をさせようと、そのために立ち上がってくれた水産振興局の皆さんもいらっしゃったわけであります。

 そうした数々の中でも、私たちが長く皆さんの職員生活の中でも思い出に残ると思われますのは、災害からの復興と「つくろうよ みんなが笑顔に なれる海」も呼びかけて行いました全国豊かな海づくり大会であります。今日は代表して、ととリンにあえて表彰状を受けてもらいましたけれども、これは皆さん全員の金星であると同時に、県民の皆さまにとりましても、大変に功績と言いますか、やりがいと言いますか、そういう喜びを感じていただける出来ごとではなかったかなというふうに思います。「鳥取の海静かにて、集う人とひらめ、きじはたの稚魚離しけり」これはつい先ほど公表された御製歌なんです。天皇陛下がわざわざ鳥取の海づくり大会を思い起こして、この度、御製歌をお作りになり、私たちにくだされたものであります。イベントは終わってもこうした深い絆と思い出は私たちの中に残ると思います。

 東日本大震災の被災地からお見えになった漁業者の皆さんがおっしゃっていました。「がんばらないけんと」、そういうふうに力強く誓いを新たに帰られたわけであります。鳥取の水産関係を学んだお子さんも声をかけられて、皇后陛下からですね、これから水産の将来を背負って立ちますと宣言をされました。未来への種は蒔かれたんではないかというふうに感じた次第であります。ぜひ、こうした数々の功績、数えられない職員の働きがありました。来年につなげていっていただきたいというふうに思います。私たちは非常に困難な時代を歩んでいることは間違いないわけです。おそらく長年の膿が一掃されなければならない、そういうときを私たちは行政の一員として歩んでいるのだと思います。まずは皆さんには今の実情をもう一度思い起こしていただき、今年を振り返っていただき、来年からの新しい自分を見つけ、鳥取県を作りだしていただきたいというふうに思います。

 しばしこれから年末年始のお休みに入りますけれども、今の経済状況でございますので、相談窓口などは大晦日まで開くということになります。そうした非常に厳しい状況にある被災地のかたがたや県内の状況も頭の中に置きながら、ご家族の皆さまと一緒に静かに、そして楽しい年末年始をお過ごしをいただきたいというふうに思います。お疲れも出たと思います。じっくりと体も休めていただければありがたいと思います。そして、くれぐれも健康にはご留意をいただきたいというふうに思います。私にとりまして今年1年間の一番大きな教訓は、決して骨を折らないということでございまして、くれぐれも病気や怪我にご注意なさって、良いお正月をお迎えをいただきたいと思います。職員の各位に御礼を申し上げ、そして鳥取県にすばらしい年がやってくることをお祈り申し上げまして、私の方からの挨拶に代えさせていただきます。本当にありがとうございました。