○「核兵器廃絶宣言県」 昭和62年
核兵器を廃絶し恒久平和を実現することは、人類共通の悲願であり、鳥取県民の心からの希求である。
しかるに現在、核兵器は地球上の総てを繰り返し破壊して余りある貯蔵とその配備の上に、なお核軍拡競争は止まることなく、人類は核戦争の脅威から未解放のままにある。
唯一の光明は、米ソのINF全廃の合意であり、これがすべての核兵器廃絶の第一歩となるよう祈らずにはいられない。
鳥取県民は、世界唯一の核被爆国民としての自覚と、日本国憲法に掲げられた恒久平和の理念に基づき、県民一人一人が郷土愛と限りない人類の繁栄、確かな歴史の創造のため、今を生きる人間の果たすべき責任として、核兵器廃絶、恒久平和のために力を合わせて行動することをここに誓う。
そして我が鳥取県は、国是としての非核三原則が完全に実施されることを願いつつ、これを県是とした完全非核兵器地域であることを世界に向かって表明し、核兵器廃絶平和鳥取県宣言とする。
昭和62年12月18日 鳥取県議会