目地の補修は地元の方でもできます!
皆さんの大切な田畑で水はけが悪くなったり、水が湧き出したりしていませんか?目地部分からの漏水が原因となっていることも考えられます。そこで、比較的簡易に目地補修する方法について、実際に作業された事例(米子市兼久地区・南部町谷川地区)を写真で紹介します。なお、この2地区は、農地・水・環境保全向上対策の取り組みとして作業をされました。
1 準備作業
まず、補修を行う目地の周辺を草刈しておきます。次に、目地の周辺をきれいに清掃します。今回は高圧洗浄機を使用して目地周辺の汚れを落としました。

モルタルの下地に泥や老廃物が残っていると、モルタルの接着力が弱く、はがれやすくなるため、丁寧に清掃を行う必要があります。
2 目地処理
古くなった目地を取り除きます。モルタルを接着しやすくするため、目地の周りを幅・厚さ共に1センチ程度切り欠いておきます。事例ではグラインダーを使っていますが、タガネとハンマーで代用することができます。目地を切り欠いたのち、ゴミやコンクリートの破片を水できれいに清掃しておきます。

3 プライマー塗布
プライマーは、モルタルの接着力を高める接着剤です。目地を清掃したあとは、プライマーを塗る部分を良く乾燥させます。天候が悪い場合や作業時間が少ない場合は、ガスバーナーで乾燥させることも可能です。目地を乾燥させたのち、はけでプライマーを塗ります。

4 モルタル充填
プライマーが生乾きの状態で、モルタルを充填します。事例ではガラス繊維入りのモルタルを使用しました。

5 完成!!
自然乾燥させて完成です。とてもきれいな仕上がりです(谷川地区)。谷川地区では、今回の取り組み以前にも独自で目地補修を実施され、理想的な成果をあげておられました。

簡易な水路目地補修作業の内容については、農業試験場ホームページに詳しく紹介されています。ご参照ください。