鳥取県東部においては、トマトを経営品目として選択する新規就農者や新規就農希望者が増加傾向にありますが、生産者組織がないため円滑な情報交換や交流の手段が課題となっています。
このため、令和元年に新規就農者と若手農業者を対象とした施設園芸の勉強会を開催し、相談しやすい環境の構築を図りました。
そして令和2年度の第1回の勉強会となる今回はは、かねてから希望のあった鳥取県中部地区の視察を行い、技術向上と他地域の生産者との交流を図りました。
視察先は倉吉市の大規模トマト生産者と琴浦町の若手トマト生産者。
大規模トマト生産者からは東京出荷開始の顛末や木質ボイラーを利用した周年出荷の取り組みについてお話しいただきました。
若手トマト生産者からは遮熱資材と散水装置の組み合わせによる暑熱対策についてお話しいただきました。
出席者からは活発な質問が出ており、活気のある視察となりました。

令和2年11月20日に管内の鳥取地区農業士と若手農業者を対象に、合同研修会を開催しました。
今回の研修会のテーマは「オンラインショップ」。
コロナ禍により直接的なマーケティングが停滞している中、オンラインショップの開設により今を乗り切り、未来を目指す意向のある生産者も出てきていることから企画しました。
当日は農業士7名、若手農業者6名、関係者10名の出席がありました。
第一部は株式会社日本海プラザVZONE事業部の尾前康弘氏を講師とした「オンラインショップを始めよう!」。
オンラインショップを始めるにあたって留意すべきこと、妥協してはいけない部分、ランニングコスト等について、知識が深まる内容でした。
第二部は鳥取地区農業士会長の西尾祥幸氏からの「新たな販路開拓に向けた通信販売の取り組みについて」。
ホームページ作成会社とのやり取りやホームページを立ち上げたら宣伝していないのにオンラインショップでの注文方法についての問い合わせがあったことなど、ホームページ立ち上げの体験談をお話されました。
出席者の皆さんは興味深く聞いておられ、オンラインショップに関する関心の深さがうかがえました。


令和2年11月18日、鳥取いなば農協国府支店において若手のブドウ生産者を対象とした土壌研修会を開催しました。
当日は鳥取農業改良普及所の職員が講師となり、肥料の効き方や肥料による土壌pHの変化、鳥取県の栽培圃場の土壌の変化や堆肥連用の効果を学びました。
出席者は16名で、研修後に種々の問い合わせがある等、よりよいブドウを作る意気込みが伝わってきました。

