おやき

 調味料を一切使わずに作る「おやき」。

おやき サトイモと米粉をベースにした“おやき”。焦げ目が軽くつく程度に表面を焼き、パリッとした食感のすぐ後にサトイモの粘り気のある風味が口の中に広がる。塩、砂糖など調味料は一切使わないのが特徴で、砂糖じょうゆやきな粉、金山寺みそなどをつけて食べる。
 おやきを紹介してくれた倉吉市越中町の矢(や)間(ざま)増代さん(88)によると、食べるものがなかった戦時中、代用食として多くの家庭で作られていたという。「当時は古米を砕いて使っていたけど、今はいい米粉があるので味は格段によくなった」
 農作業のときの“こばしま(間食)”用としてもよく作られていた。「昔は家族総出で稲刈りとかしてたでしょう。そのときに小さく丸めないで、大きな塊のまま持って行き、ちぎって金山寺みそをつけて食べたもんです」と語る。
 また、いろりに鍋をかけたままサトイモをつぶし、米粉を混ぜて丸め、そのまま灰の中に入れてひっくり返しながら焼いていたという話も披露。「木を焼いてできた灰なので汚いものはなんにも混ざってはいないから」とのこと。
 2009年9月、「おじいちゃん、おばあちゃんのごっつおが食べたいなぁコンテスト」で、このおやきを出品したところ見事優勝。しばらく「作り方を教えてほしい」とひっぱりだこになった。
 矢間さんは「シンプルなので、自分の好きなものをつけて食べたり、中にあんやヒジキ、キンピラゴボウを入れてもいい。自分だけのアレンジを楽しめる」と話す。
  

レシピ

8個分おやき

【材料】
サトイモ  500グラム(正味)
米粉    200cc(1カップ)
ヨモギ   適当(好みによって入れる)

(1)サトイモの上下を切り落として皮付きのまま、竹串が刺さるまでゆでる。
(2)ゆで上がったらサトイモの皮をむき、すり鉢ですりつぶす
(3)鍋にサトイモを入れて米粉を振り入れ、サトイモとよく練り合わせる。このときにヨモギも入れる。鍋は弱火をかけたまま。
(4)手に米粉を適量つけ、8個分に分けて丸める。
(5)フライパンを温めて油をひき、(4)で丸めたおやきを両面に軽く焦げ目がつくまで丁寧に焼く。