日本一を誇る鳥取の二十世紀梨。

梨 鳥取県といえば梨。
 梨といえば鳥取県。
 特に二十世紀梨は、明治37年(1904年)に千葉県から導入されて以来、100年以上の栽培される歴史がある代表品種となっています。
 国内は関西方面を中心に出荷販売され、また約4%は台湾、香港、アメリカなど海外に輸出されています。
 透きとおるような淡い黄緑色の肌、口に含めばさわやかな甘さの果汁がほとばしる。
 その味覚の秘密は梨つくりの達人たちの丹精込めた栽培管理にあります。



ポイント1
 酸味と甘さのバランス、そしてシャリ感

 二十世紀梨はジューシー(果汁が多い)で、酸味と甘さのバランスのとれた爽やかな味で、シャキシャキとした食感が特徴です。
 甘さだけを求めない「玄人」の梨といえます。

ポイント2
 鳥取県の二十世紀梨流通量は、全国第1位

 日本園芸農業協同組合連合会によると平成25年度の二十世紀梨の出荷量は0.9万トン、国内生産量の約半分を占め、全国第1位。

 
 100年の歴史と卓越した技術

 栽培開始から100年を超える歴史を持つ鳥取の二十世紀梨。
 黒斑病や台風・大雪の被害など幾多の困難を乗り越え、また綺麗でおいしい梨をつくりあげるため、卓越した技術と丹精込めた栽培管理(秋から冬の土づくり、枝一本、芽の一つまで吟味したせん定作業、人工授粉、摘果、袋かけなど)によって、鳥取の二十世紀梨ブランドが築きあげられています。

二十世紀梨生産量

順位

都道府県

出荷量(t)

占有率(%)

鳥取県

9,189

53.4

長野県

2,813

 16.3

山口県

1,208

  7.0

全国 計

17,178

100.0











ポイント4 鳥取梨「旬」のリレー

 鳥取県の梨は二十世紀梨だけではありません。
 鳥取大学や県が開発した新品種を含め、さまざまな品種が夏から秋にかけて続々と旬を迎えます。
梨のシリーズ化
  

歴史

 二十世紀梨は松戸覚之助(千葉県松戸市)に発見され、「新世紀の王者になるだろう」という願いを込めて名づけられました。
 その後、明治37(1904)年に北脇永治によって10本の苗木が鳥取県に導入されます。持ち帰った苗木をもとに鳥取県内の各地に広がり、全国に名をはせる二十世紀梨の産地に成長していきました。
 北脇永治が鳥取へ持ち帰った苗木、つまり現在栽培されている二十世紀梨の祖先に当たる親木は、平成11(1999)年に開園した「とっとり出合いの森」(鳥取市桂見)でいまも元気に実をつけています。
 鳥取県東伯郡湯梨浜町には、北脇永治から穂木を譲り受けて接木した「百年樹」が健在です。

おいしい梨の選び方

 梨の外観が全体的に緑黄色になり、緑色の中に黄色い模様が散在して見える(トラ熟れ)梨は糖度が高くおいしいとされています。
 また、軸が細くて肩と尻の張った扁平なものにおいしい梨が多いようです。また、色つやがよくて重量感があるものを選びましょう。
 おいしい梨は皮をむいた時にべとべとした感じがあり、これは熟度も進み、甘味がのった証拠です。
 二十世紀梨は熟度が進むと、果色が黄緑色から黄色になります。
 シャキとした食感が好きな方は黄緑色のもの、甘さ重視の方は黄色のものを選びましょう。

食べ方・栄養など

 甘み成分のショ糖や果糖だけでなく、酸味成分のリンゴ酸やクエン酸を含むため、夏バテ気味の体の疲労回復に役立ちます。
 また、食物繊維を多く含むため、便通がよくなるとされています。
  梨は室温で保管し、食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れて冷やすのがおいしく食べるコツです(あまり冷えすぎると、甘みが感じられなくなります)。
  また、梨は昔からのどに良いと言われていることもあり、梨飴や梨シロップが家庭でも作られています。

新品種登場~二十世紀梨の新しい仲間たち~

あき

秋栄(あきばえ)

秋栄(あきばえ)

旬/8月中旬~下旬
鳥取大学で育成された「二十世紀梨」と「幸水」の交雑種。二十世紀梨のみずみずしさと食味の良さに強い甘みが加わりました。生産者も美味しい梨のひとつに認めています。
 
なつひめ

なつひめ

なつひめ

旬/8月中旬~9月上旬
鳥取の二十世紀梨が生んだ青梨の新生です。「なつひめ」は、上品で爽やかな風味が魅力。甘さと酸味のバランスが心地よく、シャリシャリの食感とあいまって極上の味わいを織り成す逸品です。
新甘泉(しんかんせん)

新甘泉(しんかんせん)

新甘泉(しんかんせん)

旬/8月中旬~9月上旬
鳥取の二十世紀が生んだ赤梨の新生です。高糖度の「筑水」に「おさ二十世紀」をかけ合わせた新品種です。「新甘泉」はなんといっても芳醇な甘みが最大の特徴。約14 度と抜群の糖度を誇ります。また、青梨のような歯ざわりの良い食感が楽しめるのも魅力です。斬新なネーミングは一度聞いたら忘れません。
 

旬の時期

  • 二十世紀梨: 8月下旬から9月下旬
  • 秋栄(あきばえ): 8月中旬~下旬
  • なつひめ: 8月下旬~9月上旬
  • 新甘泉(しんかんせん): 8月下旬~9月上旬
  • 王秋(おうしゅう): 10月下旬~11月下旬
  • 産地

    県内全域

    普及の取組・関連イベントなど

    ○梨の作業

     黒斑病は二十世紀梨の天敵です。
     二十世紀梨が鳥取県の代表的な果物として認知されるに至った背景には、黒斑病の克服に取り組んだ先人の苦労があります。
     袋かけは、外観の保持のほか黒斑病の防除を目的として行われています。
     
    一般には、摘果後の5月、残す幼果に小袋をかけ、6月には小袋の上から大袋をかけます。
     できるだけ早く幼果を隔離保護する必要があります。
     剪定、摘蕾、受粉、摘果、袋かけ、収穫などは、いずれも手作業で行われ、梨栽培はたいへん骨の折れる仕事です。
     それだけに収穫の喜びはひとしおです。
     袋の改良や袋かけを1回にするなどの省力化のための新技術が開発されているほか、黒斑病については、耐病性の強い「ゴールド二十世紀」「おさゴールド」が開発されています。

    ○木の実神社

     昭和16(1941)年には、当時の鳥取県農事試験場津ノ井試験地内に千葉県松戸市から譲り受けた二十世紀梨の原木を御神体に祀って木之実神社が建立されました。
     昭和48(1973)年に現在のJA鳥取いなば敷地内に遷宮され、静かに梨栽培の発展を見守っています。

    ○二十世紀梨記念館

     平成13年に開館した国内唯一の梨の専門展示施設「鳥取二十世紀梨記念館」(倉吉市)には、二十世紀梨の巨木オブジェや世界の梨の展示、昭和初期の梨農家の様子を再現した『梨と生きる「二十世紀梨」ものがたり劇場』が来場者を迎えています。
     ここでは、鳥取県産まれの氷温技術で処理された梨を1年中試食することができます。

    梨の加工品紹介

    梨の加工品

    梨の加工品

     梨酢やジュース、シャーベットから梨飴、梨ゼリーなど特産の梨を使った様々な加工品も生まれています。

    鳥取県の県花

    二十世紀梨の花は、昭和29(1954)年、鳥取県の県花に選定されています。

    買いたい!食べたい!

    ○鳥取いなば農業協同組合営農部直販推進課
      TEL 0857-32-1143  FAX 0857-32-1140
      Eメール  todokeru@jainaba.net
      受付時間 8時30分~17時15分(土・日・祝祭日を除く)
    ○鳥取中央農業協同組合直販部直販課
      TEL 0858-28-5686(受付:平日13時~16時) FAX 0858-28-0900
      土日は、電話での注文・お問い合わせは受け付けておりません。
    ○鳥取西部農業協同組合営農部JAグリーン推進課
      TEL 0859-27-0313   FAX 0859-27-0340
    ○全国農業協同組合連合会鳥取県本部(JA全農とっとり)内外流通課
      TEL 0857-32-8336 FAX 0857-32-8346