果樹コースでは、4月末からナシの摘果作業に入っています。
摘果は良果を生産するための重要作業です。ナシは、1か所に複数の果実がなるため、この中から見た目が良く大きな果実を1果残し、その他はハサミで切り落とします(粗摘果)。その後、枝1m当たり8果(「二十世紀梨」の場合)となるよう摘果します(仕上げ摘果)。
交配日は低温・降雨が重なり心配していましたが、思いのほか実止まりが良く摘果が大変な年となりました。

1枚目:粗摘果前の果そう 2枚目:粗摘果後の果そう
↓摘果の様子


青ナシは摘果が終われば、すぐに小袋かけ。
「二十世紀梨」や「なつひめ」等の青ナシは特に、見た目が重要となります。果面がきれいなナシにするため、満開後30日を目途に小袋をかけます。果実に袋を被せるだけなのですが、1樹あたり400~500果ほど(「二十世紀梨」慣行仕立ての成木)果実をならせるので、これがかなりの手間なのです。

毎日せわしなく作業を進めていますが、摘果や小袋かけは良いナシを作るための重要作業。
美味しくてきれいなナシを収穫できる日を心待ちに、丁寧かつ手早く作業をしていきましょう!