沿岸もの市場日記

2019年05月16日

2019年5月15日 境港

5月から解禁となった境港の小型底びき網の漁獲物を測定するべく、中野船だまりに行きました(現着3時45分)。

解禁当初から海底に汚れ(サルパの死がいのようなもの)があり、底質が柔らかく砂をき込みやすい、そして一番の問題が魚がいないとのことで、5月6日の初水揚げ以降、まだ数回しか水揚げされていない状態とこと。

実際この日も、この時期メイン漁場ととなる水深70m帯では、漁獲は非常に少なく、漁獲に中心となるナガレメイタガレイ(ばけめいた)が25kg、キダイ(れんこだい)が2箱、ウマヅラハギ(でんぼ、ちゅーかー)が2箱と主力がすべて不調でした。

まだ、境港地先の地蔵埼周辺で漁を行っている船や70mから浅場に入った船(ベテラン勢)の方がマシな水揚げでした。ただ、ざっと見3万円前後の水揚げではないかと非常に経営を危惧しています。

※担当していた4年前だとばけめいたが少なくとも100kg以上獲れており、20万円近い水揚げだった

そんな苦しい中でも調査には好意的に協力していただき、ヒラメは測定69尾中5尾が放流魚でした。

ばけめいたは、全長20,21cmの中型主体で、大きいものは25cmを超える個体もいました。

ヒラメ ナガレメイタガレイ(ばけめいた)

本めいたも2~3kgと少量ながらありました。隣はウマヅラハギ。

メイタガレイ(本めいた) ウマヅラハギ(でんぼ、ちゅーかー)

アオハタ(きーこ、きあら)も少なく、水深50m以浅で、オニオコゼやホウボウが比較的良かったかと思います。

アオハタ(きーこ、きかな) オニオコゼ

美保湾では、ヨシエビ(本庄えび)を主体で、クルマエビ等が揚がっていました。

ホウボウ(こと) エビ類

最後に高級魚。「走り」のケンサキイカ(白いか)とアマダイ。特にアマダイは立派でした。

ケンサキイカ アマダイ

小型底びき網以外の沿岸量では、かご網によるバイ(黒バイ)が多い船で100kg程度水揚げしており、すくい網ではシラスを好調に揚げしていました。

バイ(黒バイ、きんこばい) シラス(カタクチイワシ?)

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000