農大日記

2018年6月11日

作物コース実習風景(6月上旬)

1.密苗の田植え
 6月1日に密苗の田植えをしました。ヤンマー株式会社さんに専用の田植機を持ってきてきただき、普通の田植機との違いを説明していただきました。1枚の苗からたくさん植え付けできるように爪の幅を狭くするなどの工夫がされています。担当の1年生が田植えをした結果、16aの田んぼを9.3枚の苗で田植えができました。普通は16aに30枚前後の苗を使うので、約3分の1の苗で田植えができました。3,000枚の苗が1,000枚で済む計算です。すごい。
 
2.ドローンによる除草剤散布
 6月4日にドローンを使って除草剤を散布しました。新しい技術を勉強するのが狙いです。八頭町の有限会社TNEさんにお願いし、作業していただきました。他のコースの学生や研修生なども見学し、熱心に話を聞いていました。また、報道機関の取材もあり、作物コースの学生が人生初のインタビューを受けていました。作業後、TNEの野木崇史常務に「ドローンを利用した空中散布で思うこと今後に期待すること」について講演していただきました。TNEの皆様ありがとうございました。

 
 

3.チェーン除草開始
 農薬や化学肥料を使わずに栽培する田んぼで除草作業がはじまりました。農薬を使わずに草を抑える方法は、紙マルチ栽培やアイガモ農法、機械除草などいくつかの方法がありますが、今年は、チェーン除草を行っています。19kgのチェーンをすだれ状に取り付けた器具を引っ張って田んぼの中を歩き、生え始めの小さな草を取っていく方法です。田植後3日目から3日おきに5回行う予定です。農業は草との闘いです。がんばれ担当者!!
 
4.管理機、フォークリフトの練習
 雨が降っても実習ができるように農業大学校には大型のドームを備えた畑があります。その施設を使い、白ネギの定植に向けて管理機でまっすぐに溝を掘る練習をしました。最初は管理機を倒したり、ぐにゃぐにゃ曲がったりしていましたが、練習後には全員まっすぐに溝が掘れるようになりました。本番に期待しています。同時にフォークリフトの練習もしました。車と違い、後輪が曲がるのでその感覚をつかむ練習から始め、最終的にはコースを使いパレットを目的の場所に移動させる練習をしました。
 
5.ロープワーク
 農業では、ひもやロープをよく使います。用途に応じた結び方を覚えているととても便利です。まずは、基本の「本結び」の練習から。「もやい結び」と「巻き結び」は渡り廊下の柱を使って練習しました。そして、荷物の運搬時にとても役立つ「南京結び」。「南京結び」の練習では、軽トラックに自転車を固定する競争をしました。二人一組で固定できるまでの時間を競います。最下位は腕立て伏せ20回ということになり、みんな真剣です。各チーム1分30秒前後の僅差で大いに盛り上がりました。
 

 
6.畦草刈り
 草がどんどん伸びてきます。農業大学校は中山間地域にあるため、高いところでは4メートルほどの畦があります。入学当初は初めて刈払機を使い、動きもぎこちなかった1年生ですが、高い畦でも大きな草でもスムーズに刈れるようになりました。頼もしいかぎりです。
 

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