2018年2月5日

2018年2月4日 沖底(網代、賀露)

まずは網代です。
今朝の網代港地方卸売市場には地元船7隻が水揚げしました。7隻も水揚げしますと、広い荷捌き所が端から端まで漁獲物でいっぱいになります。
ちなみにスペースがないため、ハタハタなどでは通常の5段積みが7段積みになっていました。
網代の水揚げ状況 網代の水揚げ状況


主な漁獲物は、アカガレイ、ハタハタで、若松葉がに(脱皮6カ月以内の雄のズワイガニ)主体で漁獲している船や、ホッコクアカエビ(赤えび、甘えび)狙いで深場を操業している船などありました。

ハタハタは体長14-16cmの未成魚が漁獲の中心で、大型個体は産卵後のもので、おなかがすっきりしていました。
ハタハタ(1番規格) ハタハタ(4番規格)

時間の都合でアカガレイは測定できませんでしたが全長30cm前後が主体でした。
アカガレイ

若松葉がには、甲幅11-12cmが漁獲の中心で、昨年の同時期と比べると水揚げは若干少ない感じがしました。
若松葉がに(脱皮6カ月以内の雄のズワイガニ) 若松葉がに(脱皮6カ月以内の雄のズワイガニ)

今朝は、エビ類が多く水揚げされていましたので、紹介します。
まずは、クロザコエビ(もさえび)。エビジャコ科特有の鮮度落ちが早い欠点を凌駕する甘味、うま味、もう最高です。
クロザコエビ(もさえび) クロザコエビ(もさえび)
つづいて、もさえびとよく似たトゲザコエビ(がらもさ)です。もさえび同様に甘味が強いです。見分け方は、殻のハートガラと抱卵している卵(もさえびに比べ卵径が大きく、色が黄緑色)
トゲザコエビ(がらもさ) 
最後に本家エビ。タラバエビ科のホッコクアカエビ(赤えび、甘えび)とモエビ科のイバラモエビ(おにえび)。赤エビは近年、若干減少傾向ですが、資源豊度が高く、好調な漁獲が続いています。イバラモエビは硬いトゲが難点ですが、その身の触感は抜群です。
ホッコクアカエビ(赤えび、甘えび) イバラモエビ(鬼えび)


続いて、賀露です。
賀露地方卸売市場には地元船5隻全船が入港しました。
漁獲の主体は、ハタハタ、アカガレイ、若松葉がにで、1隻途中帰りした船以外は、若松葉がにの上限枚数いっぱいの水揚げをしていました。
セリの様子 

こちらのハタハタも網代と同様に体長14-16cmが漁獲の主体でした。
若松葉がには、10.5-12cmが主体と網代より量は上がっていましたが、若干小さめでした(漁場の違いによるもの)。
ハタハタ ハタハタ
若松葉がに(脱皮6カ月以内の雄のズワイガニ) 若松葉がに(脱皮6カ月以内の雄のズワイガニ)

今航海の特徴として、鋏脚が小さい、賀露では「小爪」と呼ばれる松葉がに(脱皮1年以上経過した雄のズワイガニ)が多かったです。ちなみに小爪は大爪の松葉がにより深場で獲られる傾向にあります。
松葉がに(脱皮1年以上経過した雄のズワイガニ) 松葉がに(脱皮1年以上経過した雄のズワイガニ)

そのほか、アカガレイ、ソウハチ等のカレイ類、エッチュウバイ(白バイ)、クロザコエビ(もさえび)、マダラ、ニギス(沖ぎす)等が揚がっていました。
アカガレイ ソウハチ(えてがれい)
エッチュウバイ(白バイ) 
マダラ ニギス(沖ぎす)

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