鳥取砂丘レンジャー日記

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2011年3月12日

春もそこまで来ています。

ここしばらく寒さが戻っていましたが、今日は春を感じる陽気でした。

昨日は、北西の風が時折、みぞれや雪を伴って吹いていましたが、今日は、南西の風が吹いていました。昨日と違い、風が苦になりません。


ところで、
砂丘で”春”を感じるものに、「風紋」や「動植物」があります。

「風紋」は、風の向きがによって、風紋のできる方向が変わります。
(ちょっと前の日記にも書きましたが)



「植物」は、暖かくなって、砂丘植物も砂の中から芽を出してきました。

「ウンラン」と「ハマニガナ」です。





外来植物も目立ってきました。


こちらは、砂丘には余分なものなので除草します。


写真に撮ることはできませんでしたが、ヒバリが春を告げるように鳴きながら飛んでいる姿を見かけました。

もうそこまで”春”が来ています。


《おまけ》

砂丘を歩いていると「落とし穴?」を発見しました。




防砂林の切り株が朽ち果て空洞になったもののようです。

直径は25センチくらい、深さは、60センチ以上はありそうでした(暗くてよくわかりませんでした)。

観光客の方がはまると危険ですので、砂で埋めましたが、埋めるのにも時間がかかりました。
結構深かったです。


(オレンジレンジャー)

砂丘事務所 2011/03/12

2011年3月11日

砂丘内の風向風速計

鳥取砂丘が「日本一の砂丘」と言われる特徴の一つとして、砂丘本来の姿を残していて、風と共に砂が動自然の姿が維持・保全されていること。が挙げられます。

鳥取砂丘は風で砂が動き、風紋や砂柱、砂簾などの砂の芸術作品や、スリバチなどの窪地、起伏の大きい砂丘地特有の地形などがつくりだされます。

その砂の動きを調査するのに必要となる風向・風速のデータを計測する為、「風向風速計」が砂丘内には3機設置されています。ご存知でしたか?

馬の背頂上から西側へ少し歩いていった場所に1機、追後スリバチの近くに1機、そしてもう1機は・・・
風向風速計
砂丘内に入る多くの観光客の方が利用されている砂丘階段向かって左奥にあります。写真にも小さく写っています。

鳥取砂丘探検マップ(PDF、2.6MB)にも風向風速計と印されています。

今日はこちらの砂丘階段横に設置されている風向風速計の点検が行われました。
風向風速計

風向風速計
こちらが先端についているプロペラ。
風が吹いてプロペラが回転すると、胴体の向きから風向が分かり、回転数から風速が分かる仕組となっています。
風向風速計
こちらにデータが蓄積されます。

ここ数日間冬型の気圧配置が強まっていて、砂丘内にも強い風が吹いています。
今日も雨が横殴りに降るような強い風が吹いていて、プロペラが勢いよく回っていました。

砂丘階段を上がる際には、チラッと横に目線を向けて風向風速計を探してみて下さいね!

砂丘事務所 2011/03/11

2011年3月10日

鳥取砂丘の研究

鳥取砂丘では、地元 鳥取大学の皆さまによる砂丘の研究が行われています。
本日も、数名の方で砂丘研究のためオアシス附近にデータ取得に来ておられ、少しだけ(邪魔にならない程度)お話をお聞きしました。
下の写真は、データ取得のためセンサーを砂に埋める作業の風景です。
準備作業中

お話によると、砂中の電気抵抗を測定することにより砂中の水分量などが分かり、データの解析によりオアシスの地下構造、地下の水の流れなどの分析で砂丘を解明するそうです。
下の写真は、砂に埋められたセンサー部です。
センサー

このセンサーを1m間隔で埋め、データを取得、分析を行うそうです。
鳥取大学の皆様、頑張ってください。 そして鳥取砂丘の生い立ちを解明すると伴に、今後の砂丘を守る方法を研究して下さい。
皆様と一緒に、鳥取砂丘を守り育てて行きましょう。

(赤レンジャー)

砂丘事務所 2011/03/10

2011年3月9日

春間近、・・砂嵐の日。

本日の鳥取砂丘は、冬型の気圧配置が強まり、北西の強風が吹き荒れました。砂丘の中は、いきなりの!砂嵐状態で、観光客の皆さんは自然のパワー!と・・貴重な体験?が出来たのではないでしょうか?
馬の背頂上・海士島(あましま)

砂漠の砂嵐を思わせるような日でした。

皆さんの服装も、マスク、マフラー、フード付きジャンパーで、台風並みの風の中を歩いておられました。すごい!・・・中には目に砂が入らないように、ゴーグルを着けている方も、・・。


地面の乾いた砂は風に飛ばされ、大移動です。こうなると、砂丘全体の景色が、シマシマのゼブラ模様となります。

下の写真は昨年の2010年12月1日に正面階段を登った所の、堆砂垣を写したものです。
2010年12月1日


それから、3ヶ月後の今は、・・。
今日の正面階段上
すっかり、砂に埋もれています。堆砂垣の高さは約1,3m ありますが、その上を皆さんが歩いています。そしてこの上を砂が流れているんです。あらためて、砂丘を創りだした風の力は、すごいと感じます。

ところで今日は、3月9日ですね!・・ゴロあわせでの「サキゥウの日」は、・・「砂嵐の日」となりましたが、・・「鳥取砂丘ジオパークセンター」の前にある足洗い場が今年、一番にぎやかだったようです。☆


一瞬、・・風が止みました。
このままの風景でいてほしかったのですが、・・・・夕方からは、雨と小雪もチラつきました。
早く砂嵐が去って、・・鳥取砂丘も春に近づきたいものです。

(青レンジャー)

砂丘事務所 2011/03/09

2011年3月8日

こう見えても、・・たいへん丈夫です!

本日の鳥取砂丘は、気温があまり上がらず、肌寒い一日でした。この時期は大学生の方が多くお越しになられます。そんな中でもやはり~、この風景を初めて見る方は感動や驚きの歓声をあげられます!
馬の背・オアシス

砂丘の中は、一見何もなさそうですが?実は、春に向けて着々と準備をしている砂丘植物が生息しています。
ハマゴウ

これは「ハマゴウ」という砂丘植物です。砂丘を歩くと、砂から飛び出した木の枝にでくわすことがありまが、全力で引っ張っても抜くことができません。ハマゴウは、節ごとに、根と葉をつけて広がり大きな群落となります。そして青紫色の花や、香りの強い実をつけます。昔は、この実は漢方薬としても利用されていました。(こう見えても、すごいんです!)

そして、砂の動く「生きた砂丘」は、ふつうの植物にとってはやはり過酷な環境なので、砂丘に生息できるのは砂丘植物だけですよ!

・・鳥取砂丘を歩いていると色々なことがわかります。今日、砂丘に来られた学生の皆さんがまたお越しになられた時は、また砂丘レンジャーへご質問ください!

(青レンジャー)

砂丘事務所 2011/03/08

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