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II 概況

1 調査結果の概要

調査結果の概要

 平成19年6月1日現在で実施した商業統計調査の結果によると、鳥取県の卸売・小売業の事業所数は7,770事業所で、前回の平成16年調査(平成16年6月1日現在。以下「前回」という。)に比べ712事業所の減少(8.4%減)と、昭和57年調査の 11,614事業所をピークに減少傾向が続いている。
 また、従業者数は50,103人で、前回に比べ 1,819人の減少(3.5%減)と、平成11年調査の55,617人をピークに減少傾向が続いている。
 年間商品販売額は1兆3481億5592万円で、前回に比べ1302億5712万円の減少(8.8%減)となった。平成9年調査の1兆8709億1352万円をピークに減少が続いている。
 売場面積は885,116平方メートルで、前回に比べ30,595平方メートルの増加(3.6%増)と、昭和63年調査以降、増加している。

年次別の事業所数、従業者数、年間商品販売額、売場面積の推移(卸売・小売業計)


事業所数と従業者数の推移



年間商品販売額と売場面積の推移

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2 事業所数

事業所数


 鳥取県の卸売・小売業の事業所数は7,770事業所、うち卸売業が1,520事業所で前回に比べ90事業所の減少(5.6%減)、小売業が6,250事業所で同622事業所の減少(9.1%減)となった。卸売業は平成6年調査、小売業は平成3年調査以降、ともに減少している


(1) 産業分類別の概況

 小分類別にみると、卸売業(16業種、以下同様)では「農畜産物・水産物卸売業」の15事業所増(7.0%増)など6業種で前回比増となり、「食料・飲料卸売業」の50事業所減(18.3%減)など8業種で同減となった(2業種は同増減なし)。
 また、小売業(28業種、以下同様)では「他に分類されない」が36事業所増(4.4%増)など3業種で前回比増となり、「酒」が81事業所減(18.0%減)など25業種で同減となった。

(2) 従業者規模別の概況

 卸売・小売業全体でみると、「20~29人」(11事業所増、4.8%増)、「100人以上」(3事業所増、21.4%増)で前回比増となり、その他は全て前回比減で、中でも「2人以下」で367事業所減(10.1%減)、「3~4人」で270事業所減(14.2%減)となった。
 従業者数からみた事業所の構成比は「5~9人」、「10~19人」、「20~29人」がそれぞれ20.9%、10.5%、3.1%と前回に比べ上昇、「30~49人」も僅かに上昇した。また「2人以下」で0.8ポイント減の41.8%、「3~4人」で1.4ポイント減の20.9%となり前回に比べ低下した。(「50~99人」、「100人以上」の構成比は変化なし。)

 

事業所数の増減数(小分類別)

事業所数の推移



事業所数の従業者規模別構成比の推移


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3 従業者数

従業者数

 鳥取県の卸売・小売業の従業者数は50,103人、うち卸売業が13,262人で前回に比べ1,202人の減少(8.3%減)、小売業が36,841人で同 617人の減少(1.6%減)となった。卸売業は平成11年調査から、小売業は前回調査から引き続きの減少となった。

(1) 産業分類別の概況

 小分類別にみると、卸売業では「農畜産物・水産物」の146人増(6.1%増)など7業種で前回比増となり、「食料・飲料」の604人減(20.4%減)など9業種で同減となった。また、小売業では「その他の飲食料品」の701人増(15.0%増)など6業種で前回比増となり、「百貨店・総合スーパー」の240人減(9.7%減)など22業種で同減となった。

(2) 従業者規模別の概況

 卸売・小売業全体でみると、「100人以上」(406人増、13.7%増)、「20~29人」(227人増、4.2%増)で前回比増となり、その他は「3~4人」(898人減、14.0%減)を筆頭に同減となった。
  構成比は、「5~9人」、「10~19人」、「20~29人」、「100人以上」がそれぞれ21.2%、21.5%、11.3%、6.7%と前回に比べ上昇した。また、「2人以下」が0.9減の10.0%、「3~4人」が1.4減の11.0%、「50~99人」が0.3減の7.8%となり前回に比べ低下した。(「30~49人」の構成比は変化なし。)

従業者数の増減数(小分類別)



従業者数の推移




従業者数の従業者規模別構成比の推移


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4 年間商品販売額

年間商品販売額

 鳥取県の卸売・小売業の年間商品販売額は1兆3481億5592万円、うち卸売業が7125億4203万円で前回に比べ 1181億1622万円の減少(14.2%減)、小売業が6356億1389万円で同121億4090万円の減少(1.9%減)となった。卸売業は平成16年調査で僅かに増加したが、今回は大幅に減少した。小売業は平成11年調査以降減少している。


(1) 産業分類別の概況

 小分類別でみた場合、卸売業では「鉱物・金属材料」の287億4025万円増(73.6%増)など6業種で前回比増となり、「食料・飲料」の433億3242万円減(29.3%減)など10業種で同減となった。また、小売業では「燃料」の142億551万円増(20.1%増)など7業種で前回比増となり、「自動車」の159億9834万円減(17.7%減)など21業種で同減となった。

(2) 従業者規模別の概況

 卸売・小売業全体でみると、「30~49人」(238億4660万円増、13.6%増)で前回比増となったものの、「50~99人」(417億5578万円減、29.7%減)、「3~4人」(259億9421万円減、18.7%減)など(「2人以下」、「5~9人」、「10~19人」、「20~29人」、「100人以上」)で同減となった。
 この結果、構成比は「30~49人」で2.9増の14.7%となった。その他「2人以下」、「5~9人」、「10~19人」が上昇したが、「50~99人」が2.2減の7.3%となり低下した。その他「3~4人」、「20~29人」、「100人以上」も低下した。


年間商品販売額の増減額(小分類別)

年間商品販売額の推移


年間商品販売額の従業者規模別構成比の推移


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5 売場面積(小売業のみ)

売場面積

 鳥取県の小売業の売場面積は885,116平方メートルで前回に比べ30,595の増加(3.6%増)と、昭和63年調査以降、増加している。


(1) 産業分類別の概況

 小分類別にみると、「他に分類されない」の39,193平方メートル増(31.3%増)、「各種食料品」の20,652平方メートル増(17.8%増)など11業種で前回比増となり、「その他のじゅう器」の17,075平方メートル減(46.2%減)、「百貨店・総合スーパー」の9,930平方メートル減(7.9%減)など17業種で同減となった。


(2) 従業者規模別の概況

 小売業全体でみると、「100人以上」(29,178平方メートル増、24.5%増)、「20~29人」(25,957平方メートル増、39.0%増)など(「5~9人」、「30~49人」)で前回比増となり、「3~4人」(13,442平方メートル減、12.9%減)、「50~99人」(11,073平方メートル減、10.6%減)など(「2人以下」、「10~19人」)で同減となった。
 この結果、構成比は「100人以上」で2.8増の16.8%、「20~29人」で2.6増の10.4%など3区分で上昇したが、「3~4人」で1.9減の10.3%、「50~99人」で1.7減の10.5%となるなど4階級で低下した。(「5~9人」は変化なし。)

売場面積の増減数(小分類別)

売場面積の推移


売場面積の従業者規模別構成比の推移


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6 市町村別の概況

市町村別(事業所数、従業者数)

(1) 事業所数

 市町村別にみると、市部では鳥取市の293事業所減(10.3%減)をはじめ全市で前回比減となり、全体は6,066事業所で576事業所減少(8.7%減)した。郡部でも、八頭町の7事業所増(3.9%増)など3町村で増加したものの、岩美町の51事業所減(33.8%減)をはじめ12町で同減となり、全体は1,704事業所で136事業所減少(7.4%減)した。


(2) 従業者数

 市町村別にみると、市部では倉吉市が29人増(0.6%増)となったものの、鳥取市の756 人減(4.1%減)をはじめ3市で前回比減となり、全体で41,802人と1,533人減少(3.5%減)した。郡部では、琴浦町など4町で前回比増となったが、岩美町で169人減(31.0%減)、伯耆町で69人減(14.7%減)など11町村で減少したため、全体で8,301人と286人減少(3.3%減)した。


事業所の増減数(市町村別)

  

事業所数の推移(市郡別)


事業所数の市郡別構成比の推移


(3) 年間商品販売額

市町村別の概況(年間商品販売額、売場面積)



 市町村別にみると、市部では鳥取市の666億7086万円減(11.5%減)をはじめ全市で前回比減となり、全体は1兆2044億489万円で1270億4034万円減少(9.5%減)した。
 郡部では、琴浦町の38億196万円増(17.6%増)をはじめ5町村で前回比増となったが、岩美町の23億4708万円減(28.2%減)をはじめ10町で前回比減となり、全体は1437億5103万円で32億1678万円減少(2.2%減)した。


(4) 売場面積(小売業のみ)

 市町村別にみると、市部では米子市が21,598平方メートル(8.3%増)、境港市が18,735平方メートル(37.3%増)それぞれ前回比増となり、鳥取市、倉吉市ではそれぞれ前回比減となったが、全体は735,326平方メートルで31,112平方メートル増加(4.4%増)した。
 郡部では、湯梨浜町の3,090平方メートル増(20.3%増)をはじめ8町村で前回比増となったが、南部町の1,957平方メートル減(28.2%減)をはじめ7町で前回比減となり、全体でも149,790平方メートルと517平方メートル減少(0.3%減)した。


年間商品販売額の増減額(市町村別)

年間商品販売額の推移(市郡別)



年間商品販売額の市郡別構成比の推移


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