1 環境教育・環境配慮活動の推進状況

平成19年度版 鳥取県環境白書

鳥取県の環境の現状

1 環境教育・環境配慮活動の推進状況

  

【1 現状と課題】

 今日の環境問題は、日常の生活、事業活動によってもたらされる環境への負荷が複雑に絡み合っており、その解決に向けては、すべての県民、企業、行政が自ら可能な環境配慮活動に積極的に取り組むことが必要である。
 本県は、地球温暖化防止と循環型社会づくりを推進し、わが国をリードする「環境先進県」を目指して、環境に関する様々な施策を展開し、地域ではNPOやボランティア団体などによって、環境配慮活動も活発に行われるようになったが、ゴミの減量や地球温暖化防止など、その効果はなかなか現れてこない。
 今後は環境教育・学習を通じて、環境問題の解決に向けて行動する人を育てるとともに、環境配慮活動をさらに広げて県民運動的に展開し、すべての主体が連携・協働して実行していくことが必要である。

【2 県の取り組み】

(1)環境教育

 持続可能な社会を構築していくためには、県民総参加の自発的な取り組みが大切であり、県民一人ひとりが環境についての理解を深め、環境保全活動に取り組む意欲を高めるために、「環境教育窓口の整備」や「環境保全活動への支援、情報の提供」、「教材の作成」などを実施している。
 それとは別に公民館や学校PTAの行事、市町村開催のイベント等に環境保全をテーマとした内容が組み込まれ、身近な自然を大切にする環境保全活動等の実践活動につながってきている。
 学校現場では、環境教育指導計画を作成し、学校として環境教育に取り組む小、中学校も増加しており、身近な課題を取り上げ地域に出かけて学習するなど、環境教育が児童生徒の生活に根ざした取組となるよう努めている。
中部総合 日野総合 モデル授業

環境学習コーナー
(中部総合事務所)

環境学習コーナー
(日野総合事務所)

環境学習モデル授業
(若葉台小学校)

リサイクルフェアー エコ工作 星観察

環境立県協働促進事業補助金
(リサイクルフェア)

環境立県協働促進事業補助金
(リサイクル工作)

環境立県協働促進事業補助金
(夜空の観察会)

(2)環境配慮活動の推進

 県では、自らが事業所としての立場で環境配慮活動を進めるため「環境にやさしい県庁率先行動計画」に取り組むとともに、平成12年にISO14001の認証を取得した後は、公共事業においても生態系に配慮した工事の実施や建設副産物の再利用等を推進し、環境への負荷低減に努めている。
 県内企業においても、環境問題への取組は、CSR(企業の社会的貢献)の一環としても広がりを見せており、ISO14001等の環境管理システムや環境美化活動、森林保全活動等も増えてきている。
県では中小規模の事業所などが環境配慮活動に取り組むきっかけとなるよう、平成13年度からISO14001の簡易版である鳥取県版環境管理システム(TEAS)という仕組みを作り、その認証取得を進めている。
 このシステムでは、認証を受けようとする企業等の規模等に応じて無理なく取り組めるよう5つの規格を用意するなど環境配慮活動を支援している。また、学校でのTEASの取組も広がっており、児童・生徒の環境配慮活動への参画や計画的な環境学習の実施につながっている。

iso取得数

鳥取県版環境管理システム(TEAS)
登録状況(累計)

 

平成15年度
末時点

平成18年度
末時点

I 種規格

10件

19件

II 種規格

7件

36件

III 種規格
(家庭・地域)

48件

8件

III 種規格
(学校)

29件

III 種規格
(小規模事業所)

201件

  

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