1.4 大学との連携

平成21年度版 鳥取県環境白書

1.すべての主体の連携・協働による環境立県

 1.4 大学との連携

鳥取県環境学術研究振興事業

1 事業の目的

 本県の環境の保全及び快適な環境の創造に関する政策の推進に資することを目的に、県内の高等教育機関が取り組む環境に関する学術研究に対して助成する。 

 

2 事業内容

 鳥取県環境学術研究基金の運用益により、鳥取環境大学をはじめとした県内高等教育機関における環境に関する学術研究に対する助成等。

    1. 財源 鳥取県環境学術研究基金の運用益
          (平成11年3月設置 約30億円)
    2. 開始年度 平成13年度
    3. 対象機関 鳥取大学、鳥取環境大学、鳥取短期大学、米子工業高等専門学校
    4. 助成額(予算額) 43,000千円
    5. 成果の公表
     「産学金官連携フェスティバル2009(仮称)」でH20年度に実施した研究成果の発表を行う予定。


 平成21年度の実績


 鳥取県環境学術研究基金の運用益により、鳥取環境大学をはじめとした県内高等教育機関における環境に関する学術研究に対する助成等を行った。49件の応募に対し、29課題を採択し、総額42,530千円の助成を行った。
 本事業で助成を行った研究成果の発表について、「とっとり産業フェスティバル2009」(平成21年9月13日、14日 とりぎん文化会館など)で実施した。

●担当:企画部青少年・文教課 高等教育・学術振興担当・0857-26-7814

持続可能な地下水利用検討事業

1 事業の目的

 大山南西麓、鳥取平野における地下水の貯留量や水収支の現状、地下水の流動機構の把握を行い、持続可能な地下水利用のあり方を検討する。

 

2 背景、現状、及び課題

  大山周辺地域に大量に地下水を採取する企業が相次いで進出したことに関連し、地下水資源の枯渇や農業用水など他の利水への影響が危惧されている。
鳥取平野では地下水採取による地盤沈下が既に生じている。(現在は沈静化) 
大切な資源である地下水を、環境を保全した上で有効に利用していくためには、現状の水位、貯留量などを把握したうえで、持続可能な地下水利用のシステムを構築する必要がある。
 

3 事業の内容

  1. 地下水許容揚水量の推定(鳥取大学との共同研究)
    ・大山南西麓において、地下水位調査、降水量調査、河川流量調査、地下構造の調査等により、地下水収支の現状把握、地下水貯留量の推定を行い、地下水許容揚水量を推定する。
    ・鳥取平野において、新たに地下水位観測点を設置し、地下水位を観測するとともに、既存井戸の地下水質測定を継続して行う。

    これらのデータと、既存のデータを用い鳥取平野の地下水許容量を推定する。
  2. 持続可能な地下水利用の制度検討
    関係機関、専門家を交えた協議会を設置し、検討を行う。

 平成21年度の実績

 持続可能な地下水利用を検討するため、鳥取大学と設置した地下水研究会で大山南西麓と鳥取平野について共同研究を行った。

1 大山南西麓水収支を把握するため、山麓に地下水位観測井戸、降水量計、融雪水量計、河川水位計を設置し観測を実施した。また、重力探査を行い地盤構造の解析を行った。                        

2 鳥取平野水収支を把握するため、河川流量の測定、地下水位の観測等を行った。 
 

 ●担当: 生活環境部水・大気環境課 水質担当 電話0857-26-7197
  

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