倉吉市上福田の高城公民館を訪問してきました!
この公民館がスゴいのは...1920(大正9)年の第1回国勢調査実施を記念して建てられた石碑が現存することです。下の写真のように、一見、公民館の門柱のように敷地入口の両脇に立つ石碑ですが、向かって右手のものには「第一回国勢調査紀念」、左手には「大正九年十月一日」と刻まれています。
公民館のある高城地区は、1953(昭和28)年に倉吉市に合併されるまで、東伯郡高城村という東西に大きな一つの村でした。公民館の位置は当時の村役場があったところです。
村を挙げた一大事業、第1回国勢調査が実施された事実は、石碑というかたちで記録されたわけですが、調査の結果も現在まで残っています。実施から5年後に刊行された『大正9年国勢調査報告』によると、1920年当時の同村は有業者の8割以上が農業従事者(県全体では66%)という農業地帯でしたが、県内全192市町村のなかで9番目に多い人口(3,706人)を有していました。このほか様々な人口指標が同書のなかに掲載されており、大正時代の村の様子を知る貴重な歴史資料となっています。
令和時代の調査担当者である我々も、100年以上先の未来まで残る記録のため確実な実施を心がけたいと、思いを新たにした訪問でした。

石碑の前でセンサスくん・みらいちゃんも記念撮影