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3 将来ビジョン策定の視点  (5)県土のグランドデザイン(全体構想)
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 高速道路の整備、鉄道の高速化に伴い、鳥取米子間がおおむね1時間で結ばれるほか、県内における情報基盤の整備が進むなど、県土全域が近接し、県内で行われる様々な活動・取組や、それを担う人材のネットワークが形成されます。

 県土のうちかなりの地域が中山間地域ですが、東部、中部、西部の各圏域それぞれに中核となる都市地域があり、その都市地域から比較的近接したところに中山間地域があり、また、他県に比べて、生活を支える一般道路の整備、改良等が比較的進んでいること等を踏まえ、都市地域と中山間地域とがネットワークを形成します。

 県内では、住宅地の都市地域周辺での拡大が続き、大規模商業施設等の郊外への立地が進んでいます。地域の中心的地域の空洞化や、人口減少・高齢化社会の到来に伴い、地域社会の利便性の確保・活力の維持などが問題となっています。農地は、条件不利なところや畑作地を中心に耕作放棄地が増加するなど、厳しい状況にあります。一方で、豊かな自然を守るという意識や、環境への負荷を少なくしようという意識の高まりも見られます。
 このような状況の中、私たち一人ひとりが地域から必要とされ、その営みに必要な物や情報が身近なところで手に入り、また多様な自然が近くにあることで持続的に発展していくことが可能な「まち」を形成します。
 更に、既存の施設や資源を有効に活用し、時間、手段、空間の利用の仕方を選択することが可能で「まち」同士の関わりも深くなることで、誰もが暮らしやすくなる「まちづくり(機能の配置・土地利用)」を、県と市町村、地域住民とともに進めていきます。

 高速交通体系の整備等を踏まえ、産業面における近畿圏域とのつながり、広域観光、産業振興等での島根県、岡山県、広島県、兵庫県等との連携のほか、救急医療、防災面など安全安心県土づくりの観点から必要となる近県との連携や、県西部地区と島根県東部地区との連携など、鳥取県内でのネットワークを更に県外にもつなげ、広域的なネットワークを形成します。
 また、首都圏など遠距離の地域との間においても、航空ネットワークの充実等により連携と交流を進めます。

 国内のみに留まらず、環日本海地域と他の地域とを結ぶ交通輸送手段の拡充等を通じ、北東アジア地域や世界各国との間でネットワーク化を図り、経済・ビジネス活動を始めとし、文化、青少年、地域活動、スポーツ等の多様な分野でグローバルな幅広い交流を進めます。

  
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