本会のルーツ(原点)とも言える日野川の源流を訪ねて、水源のかん養など森林の公益的機能を学ぶため、「源流の碑と森を訪ねる旅」を5月26日(土)に開催しました。
当日は晴れではありましたが、強い黄砂が原因でどんよりと曇った天気となりました。米子市からの参加が多く、総勢65人が3台のバスに分乗して源流の碑をめざしました。
途中、源流の会の副会長である矢田日南町長から、日南町役場前で歓迎のあいさつを受けました。

矢田日南町長から挨拶をいただきました。
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土屋から出発
日本の原風景が残る土屋でバスを降りて、3班に分かれて散策が始まりました。矢田貝繁明さん(森林インストラクター)坪倉敏さん(森林インストラクター)森下巧さん(源流の会幹事)から林道沿線に棲息する野草や樹木について名前・特徴・見分け方等について説明を聞きながら、心地よい春風を肌に受けて森林浴を楽しみました。
5周年記念事業で新たに方向板を5カ所設置し、源流の碑までの距離を明示しました。「やっと出来たな」という参加者の声が印象的でした。

源流をめざして
国有林のゲートを抜けると、左に新しく開設された作業道と沢を渡る橋が有り、ここで昼食をとることにしました。40分後にいよいよ源流の碑をめざして出発しました。作業道の終点に設置した方向板「源流の碑まであと1.2km」を横目に見ながら、山道に踏み込みます。

沢を渡って最初の難所(岩場の急斜面)をクリアーし、急な上り坂をジグザグに登って平坦部を少し行くと、2つめの難所に遭遇します。昨日の降雨で多少水量が増している橋の架かっていない岩場の谷をロープを頼りに渡ります。この難所のため、細い山道に長蛇の列が出来ました。
更に沢筋を遡上していくと最後の難所に遭遇します。杉の根元に巻かれた太いロープに両手でつかまりながらはい上がります。

3カ所の難所を通ると、後は平坦な沢筋の山道が続き、予定より40分遅れて「源流の碑」に到着しました。
到着後は、思い思いに源流の碑をバックに記念写真を撮り、坪倉敏さんから「源流の碑」設置にまつわるお話を聞きました。

源流の碑に到着!
庄土原の散策へ
帰路は、昼食会場で少休憩した後に、散策を継続する班と十分満足されてバスで米子に向かう班に分かれました。
庄土原コースは、坂郷川の清流を左右に見ながら新山集落へ向かう散策道で、広葉樹や針葉樹の入り交じる豊かな森林と、清流が織りなす渓流と豪快な滝等見所が多いすばらしい散策コースです。
3人の講師の話を聞きながら、熱心にノートに名前を記入する人、ビデオ・カメラを撮る人、そして沿線に豊かに広がるフキ等の山菜を採る人など個人個人の楽しみ方で約1時間をかけてバスの待つ新山集落に到着しました。
コケイラン…疲れきった旅人の心を癒します。

本題を忘れてませんか?? 庄土原にはきれいなポイントがたくさんありました。
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5周年記念事業で設置した案内看板の前で、今後の行事案内や秋に再度源流を訪ねる旅を実施する等の連絡を行い、疲れた体に最後の一ムチを入れてバスに乗車し米子に向かいました。