鳥取ローバーチャレンジ(TRC)

日本初の月面探査ローバー学生全国大会として、今年3月に鳥取砂丘月面実証フィールド「ルナテラス」で開催。月面活動を想定したさまざまなミッションに臨み、探査ローバーとその運用に求められる総合的な能力を競いました。エントリー部門と、より難度の高いミッションに挑むエキスパート部門に分かれ、初代王者の座を巡って熱戦が繰り広げられました!

ほかにも多数のミッションが待ち受ける!
●岩石サンプルをゴール地点の箱まで輸送
●着陸機にあるコンセントにプラグを差し込む
●斜面の頂上付近に旗を立てる
●障害物を避けてゴール地点まで走行
●フィールド内の目標物の位置座標を測定
エキスパート部門 優勝
ARES Project
東北大学/慶應義塾大学 ほか
代表 阿依 ダニシさん


今大会では実際の宇宙探査を模したタスクも多く、難易度は予想以上でした。特に軟弱地盤での走行や多様な形状・重量の物体の運搬など技術的に非常に高い要求が課され、ローバー横転アクシデントにも直面。しかし諦めることなくベストを尽くし、ローバーの復旧とミッションの続行を成し遂げ、優勝という成果を収めることができました。この経験を糧に、次なる目標である世界大会出場に挑みます。学生によるこのような挑戦は、日本の宇宙開発の未来に確実に影響を与えるはずですし、やがて実際の宇宙探査への架け橋となると信じています。

鳥取砂丘月面実証フィールド ルナテラスで開催した鳥取ローバーチャレンジ2025初代王者の『ARES Project』


アメリカで開催されたUniversity Rover Challenge 2024で
エントリー部門 優勝
SuperNOVA
東京情報大学
代表 吉田 星哉さん

左から3人目が吉田さん
大会では初めて砂上で走行し、設計では予測できなかった多くの課題に直面しましたが、たくさんの学びを得る貴重な機会になりました。ルナテラスは、広大なフィールドで実践的な実験ができる理想的な環境。ここでしか得られない体験を生かし、さらに開発を進めていきます。今後は、より複雑な地形に対応できる4輪タイプのローバー開発を構想中。宇宙探査という壮大な目標に一歩でも近づけるよう、強い想いを持って挑戦を続けていきます!

技術交流会
他チームや宇宙産業関連企業との交流会も開催。お互いの知見を共有しながら人脈も広げる貴重な機会に!
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