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指標から見た最近の県経済の動向(概況)
(平成18年4月~6月期)

  

県経済の動向

鳥取県の経済は、おおむね横ばいとなっている。
      ・景気動向指数は、横ばいの状況が続いている。
    ・企業経営者の景気判断をみると、平成18年10~12月期はプラスとなっている。
    ・個人消費は、大型小売店販売額等が前年を下回り、総じて弱い動きとなっている。
    ・住宅着工は、減少傾向にある。
    ・設備投資は、卸売・小売業用等で増加傾向にある。
    ・公共工事は、減少傾向にある。
    ・生産動向は、横ばいとなっている。
    ・企業倒産は、大型倒産があり、件数、負債総額とも増加した。
    ・雇用情勢は、有効求人倍率が横ばいとなっている。

鳥取県の景気動向指数(平成18年4~6月期)

 一致指数は、3か月続いて50%を下回った後、50%となった。先行指数は2か月続いて50%を上回った後、50%となっており、横ばいの状態が続いている。

鳥取県の景気動向指数のグラフ


鳥取県企業経営者見通し

 企業経営者の景気判断は、18年7~9月期はプラスであり、10~12月期も続けてプラスの見通しとなるが、19年1~3月期にはマイナスの見通しとなっている。

 企業経営上の問題点として全産業では「競争激化」をあげる経営者が減少しているものの最も割合が高かった。
 製造業では前回調査に引き続き「原材料等価格高」が増加を続け最も高くなり、「人件費増大」の伸びも目立っている。
 非製造業では全産業の問題点の上位にない「金利負担増」の増加が大きい。また、製造業で減少している「売上・受注不振」が大幅に増加し、製造業と同様に「原材料等価格高」が上昇傾向にある。

鳥取県企業経営者見通しのグラフ 


個人消費

 大型小売店販売額は、全店舗では平成17年7月まで12か月連続前年を上回っていたが、8月以降は前年の新規店舗開店の効果が一循したことや、店舗数が減少したこともあり前年を下回った。また、既存店でも45か月連続して前年を下回った。
 ホームセンター・家電量販店販売額は、平成17年10~12月期以降は、前年を下回っている。また、乗用車新車新規登録台数は、平成17年7~9月期以降は、18年当初に新車効果から持ち直す動きもみられたが、前年を下回って推移している。個人消費全体としては弱い動きとなっている。

住宅着工

 新設住宅着工戸数は、平成17年4~6月期以降は前年を下回って推移している。これは、貸家系の減少によるものであるが、平成18年4~6月期は、前期に引き続き持家系、貸家系とも前年を下回った。

設備投資

 用途別着工建築物工事金額の平成18年4~6月期は前年同期に比べ「卸売・小売業用」等が増加したことにより増加した。これは、今期にショッピングセンター等の大型投資があったことが大きく影響している。

公共工事

 公共工事請負金額は、平成11年度から減少傾向が続いている。
 平成18年4~6月期は、県以外は前年を下回り、特に独立行政法人等の減少が大きく、前年を下回った。

生産動向

 鉱工業生産指数は、電気機械工業等で持ち直しの動きがみられるが、おおむね横ばいとなっている。
 大口需要電力実績は前年を上回っている。

企業倒産

 平成18年4~6月期は、前年と比べて件数、負債総額とも増加している。特に負債総額は、前期に引き続きゴルフ場等の大型倒産があったため、大幅に増加した。

雇用情勢

 有効求人倍率は、平成17年1月以降0.8倍を下回り厳しい動きとなっていた。その後、10月には0.8倍を上回ったものの横ばいの状態が続いている。
  

最後に本ページの担当課    鳥取県 総務部 統計課
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