▼平成28年度までの取組み(美術館整備に係る議論の経緯や新しい美術館に向けた検討について)

 

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はじめに

 鳥取県立博物館(以下「県博」という。)では、平成29年3月に鳥取県教育委員会が策定した「鳥取県立美術館整備基本構想」に基づき、美術館に必要な機能、施設設備、事業運営について具体化する「鳥取県立美術館整備基本計画」の策定を検討しています。

 ここでは、県民の皆様にこれまでの美術館建設に係る議論の経緯や、新しい美術館建設に向けてどのような検討をしているのかを順を追ってご説明します。

これまでの検討経緯

 20年以上前にも、県博の老朽化問題等から新しい美術館の建設が計画されましたが、その後、県民の支持や内容検討が不十分として、平成11年に計画は凍結されました。

 平成3年に、県博の老朽化問題等から新しい美術館の建設が計画されましたが、その後、県民の支持や内容検討が不十分として、平成11年に見直し方針が決定し、建設場所や内容面の再検討が行われた後、計画は凍結されました。

 その後、(県博の)開館から40年以上経ち、建物の老朽化・収蔵庫の過密状態・駐車スペースの不足などの理由から、県博の抜本的な見直し検討が必要となりました。(詳しい過去の経緯はこちら参照)

 そこで、平成26年度に「鳥取県立博物館現状・課題検討委員会」を立ち上げ、ソフト・ハード両面にわたる総合的な検討を積み重ね、平成27年3月には「鳥取県立博物館現状・課題検討結果報告書」がまとめられ、「自然、歴史・民俗、美術の3分野のいずれかのために新たな施設を整備するとともに、現在の建物を残る2つの分野のための施設に改修することを基本として考えるべき。」との提言をいただきました。

 同時に、上記委員会委員の意見を踏まえ、県政参画電子アンケートでどの分野の施設を新たに整備すべきかお尋ねしたところ、半数以上の方が「美術分野」と回答されました。(電子アンケートの概要はこちら参照)

 これを受けて、鳥取県教育委員会では、美術分野を新たに整備する施設(美術館)に移転し、現在の建物を残り2分野の施設に改修するとの方針を決めました。

 そして平成27年度からは、「鳥取県美術館整備基本構想検討委員会」を設置し、美術館を整備する場合における基本的な設置目的・理念、性格や機能、施設設備や規模、立地場所、運営体制等に関する基本的な事項を検討することとしました。

 鳥取県立美術館に係る検討経緯

平成27年7月~平成29年2月

鳥取県美術館整備基本構想検討委員会
 美術館を整備する場合における基本的な設置目的・理念、性格や機能、施設設備や規模、立地条件、運営体制等について順を追って議論。(13回開催)

《県民周知の取組》
 ■出前説明会……………45回(平成27年11月~平成28年9月)
 ■県民フォーラム………県下3箇所開催(平成28年6月~7月)
 ■美術館キャラバン……県下19市町村で23回開催(平成28年8月~9月)。
 ■松保地区住民説明会…平成28年11月10日に実施

《建設場所の検討》
 ■市町村からの候補地推薦
  一緒になって美術館を核とした地域づくりに取り組んでいただく必要があること、
 条件に合いそうな場所は市町村の方がよく承知されていること等から、全市町村に
 推薦依頼
  →6市町から12箇所の候補地が推薦(平成28年3月)
 
 ■候補地評価等専門委員による評価(委員会を5回開催)
  →鳥取市桂見を含めて13箇所の候補地を、現地調査の上で評価・審議

 ■候補地の絞り込み
  →専門委員が協議して、鳥取市役所庁舎敷地、鳥取砂丘西側一帯、倉吉市営ラグビー場、
   旧鳥取県運転免許試験場跡地の4箇所に絞り込み(平成28年6月)

・平成28年10月
 美術館の整備に関する県民意識調査(3,000名)
  →回答者の7割前後が、これまでの検討内容は(おおむね)適切であり、(どちらかといえば)美術館の整備は進めていくべきだと回答

・平成28年11月
 基本構想中間とりまとめ

・平成29年 1月
 美術館の建設場所に関する県民意識調査(5,000名)
  →候補地評価等専門委員の評価結果をベースに推薦市町の意見を反映し、県議会の意見も盛り込んだ候補地比較資料を添付
  →回答率50.8%
   4候補地のうち最適と思うのは、倉吉市営ラグビー場722人(28.5%)、旧鳥取県運転免許試験場跡地643人(25.4%)、鳥取市役所庁舎敷地635人(25.1%)、鳥取砂丘西側一帯465人(18.4%)

・平成29年 2月
 基本構想とりまとめ

平成29年3月 

・県教育委員会としての基本構想を決定
・平成29年2月定例県議会で、倉吉市営ラグビー場を建設場所とする基本計画及びPFI導入可能性調査等に要する予算案を可決(附帯意見あり)


検討状況(平成27~28年度)

教育委員会での検討について

H29年3月6日更新

 鳥取県立美術館整備基本構想について、教育委員会で検討が行われてきましたが、3月3日に基本構想が決定しました。

鳥取県立美術館整備基本構想

・鳥取県立美術館整備基本構想 資料編

※教育委員会の検討に関する資料や議事録は以下の外部リンクでご覧ください。

 平成29年2月臨時教育委員会


鳥取県立美術館整備基本構想の最終報告について

H29年2月25日更新

 「鳥取県立美術館整備基本構想」については、これまで鳥取県美術館整備基本構想検討委員会において検討が続けられてきましたが、2月20日にこれまでの検討内容を取りまとめて鳥取県教育委員会に最終報告が行われました。

鳥取県立美術館整備基本構想(最終報告)      別冊資料

鳥取県美術館整備基本構想検討委員会会長談話


鳥取県立美術館整備基本構想の中間報告について

H28年11月11日更新

 「鳥取県立美術館整備基本構想」については、これまで鳥取県美術館整備基本構想検討委員会において検討が続けられてきましたが、11月7日にこれまでの検討内容を取りまとめて鳥取県教育委員会に中間報告が行われました。
 上記を受けて鳥取県教育委員会では、11月8日に臨時教育委員会を開催し、鳥取県教育委員会として「鳥取県立美術館整備基本構想」の執行機関としての中間とりまとめを行いました。

 そして11月9日に、中間とりまとめについて山本教育長から平井知事に報告を行いました。

  

美術館の整備検討に関する意識調査について

 平成28年10月に実施した美術館の整備検討に関する県民意識調査については、各市町村の住民基本台帳から無作為に抽出した県内在住の16歳以上の3,000人の方へアンケート用紙を送付し、美術館の必要性等に関するご意見をお尋ねしたところ、約半数の1,469人という非常に多くの皆様から回答いただきました。

 その76.6%の方が「県立美術館は必要であり、整備を進めていくべきである」又は「どちらかと言えば、整備を進めていくべきである」と回答されており、「どちらかと言えば、整備を進めるべきでない」とか「県立美術館は必要がなく、整備を進めるべきではない」と回答された方は6.6%に止まりました。

 このように非常に多くの皆様が県立美術館を必要と考えておられるのが明らかになったことから、教育委員会としては、そうした県民の皆様の意向に沿って県立美術館の整備に向けた検討を更に進めることとしました。

  

目指す美術館とは

では、目指す美術館とはどのようなものかご説明します。

 

□そもそも、なぜ今美術館が必要なのでしょうか?

 人口減少の時代に地域を再生・発展させるためには、その地域固有の自然風土や歴史文化を守り、さらに磨いていくことが欠かせません。なかでも美術/アートは、過去ー現在ー未来をつなげ、継承・発信・交流等の取組により、県民の創造性や地域の魅力を向上させるものです。その拠点となる美術館は、子どもたちの創造力を育み、鳥取県の創生を図るために不可欠の社会インフラであり、早急に整備する必要があると考えるためです。

 

□新しい美術館では、どんなことを行うのでしょうか?

■鳥取県にゆかりのある美術作品を中心に収集し、保管します。
■さまざまなジャンルの展覧会を開催します。
■多彩なプログラムによる教育普及活動を行います。
■収集資料をもとに館外の研究者等との調査や研究を行います。
■地域・学校・県民と協力して、様々な事業を行い、美術を通じて学びの拠点づくりを進めます。

※「鳥取県立美術館整備基本構想」の内容をまとめたパンフレット「鳥取の未来のために、美術館を。」(平成29年4月作成)をご覧ください。

画像ぱんふ

  

キャラバン・出前説明会

美術館について語りあうキャラバン

 県博の学芸員等が県内各地に出かけ、県博の主な美術コレクションや、館の内外で行っている教育普及活動の取組などを紹介するとともに、皆さまと意見交換する「美術館について語りあうキャラバン」を開催しました。(平成28年度は、県下19市町村で23回開催しました。)

※詳しくはこちら参照

出前説明会の実施

 そのほか、直接県民の皆様へ美術館構想を説明するため、随時出前説明会を行っています。平成27年度から45回行い、現在も引き続き出前説明会を実施しています。
 職場や地域などのグループでお気軽にお申し込みください。

※申込先、申込用紙等はこちら参照

  

美術館構想にかかるフォーラム

 平成28年6月に米子市と倉吉市で、また7月には鳥取市で美術館整備にかかるフォーラムを開催しました。 

 ここでは、美術館にかかる様々な分野の専門家をお招きし、美術館とは何か、鳥取県にはどのような美術館が必要なのかについて考えるため、基調講演やパネルディスカッション、来場者の方々と意見交換を行いました。

 その概要や講演録は以下リンクからご覧ください。

※詳しくはこちら参照

  

最後に本ページの担当課    鳥取県教育委員会事務局 美術館整備局 美術館整備課
    住所  〒682-0816
                 倉吉市駄経寺町212-5
    電話  0858-47-30110858-47-3011
       ファクシミリ  0858-47-3022
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