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●平成3年2月から平成25年12月までの検討概要

平成3年2月の基本計画策定から、平成11年5月の整備計画の凍結 見直し方針の決定(後に凍結)、その後の平成24年~25年の監査意見等は、以下のとおりです。

※「鳥取県立博物館現状・課題検討結果報告書」より抜粋

年月日

内容

平成3年2月

 

第6次鳥取県総合計画

「県立博物館の将来構想の検討を行い、自然・美術・人文系の独立館設置を含め、今後の整備についての基本計画を策定」

平成5年1月

 

県立博物館将来構想調査研究委員会(内部の研究会)が「博物館の将来構想について」教育長に報告

「当面は美術分野の新施設を整備し、次に自然分野、最終的に人文分野を独立させ、その後に現在の施設を撤去し、跡地は史跡にふさわしい利用に供する。」

平成6年8月

 

県立美術館基本構想検討委員会が「県立美術館基本構想について」提言

提言内容:県立美術館の設置目的、名称、基本的性格、機能、資料収集方針など

平成8年3月

 

第7次鳥取県総合計画

計画期間(5年間)中に県立美術館の建設に着工。県立博物館の改修計画を策定

平成8年7月

 

教育委員会で「鳥取県立美術館建設の基本的方向」を決定

基本テーマ:ふるさと~未来~はばたき

建設場所  :鳥取県立鳥取少年自然の家敷地内(鳥取市桂見)

平成9年9月

 

教育委員会で「鳥取県立美術館(仮称)基本計画」を決定

←県立美術館基本計画策定有識者懇話会での議論(H8年11月~)を反映

平成11年2月

 

美術館の建築・造成の基本設計を公表

←県立美術館建設協議会での議論(H10年3月~)を反映

平成11年5月

 

片山知事が美術館の建設場所再検討を宣言(同年5月県議会)

その後、巨費を投じるプロジェクトなのに県民の支持や内容検討が不十分として、運営体制など内容面の再検討を表明(同年12月県議会・翌年3月県議会)

        ↓

大規模プロジェクト見直しの一環として整備計画を凍結(H15年8月に鳥取市に「現状では美術館建設は困難」と回答→市は「美術館通り」整備を休止)

平成19年12月

 

平成18年度決算審査特別委員会の報告

「収蔵品が適正に保管できるよう県の遊休施設を利用するなど、早急に収蔵場所を確保すべき。

駐車場については、鳥取市と緊密な連携を図り、あらゆる手段で利用者利便向上策を早急に検討すべき。」

        ↓

応急収蔵対策(旧鳥取農高実習棟を倉庫化、館内に図書棚を整備等)を実施(H21~23年度)

平成20年12月

 

鳥取県の将来ビジョン

「財政事情が許せば県民合意を得た上で美術館を建設」

平成24年11月

 

平成23年度決算に係る監査意見

「貴重な所蔵品を県民に公開することを念頭に置き、良好な状態で適正に保管できる所蔵場所の確保を早急に検討されたい。」

                                   H25年2月議会で教育長「(築後40年経過した博物館は)長期的な視点に立ち議論を始めるべき時期に来ている。」

 

平成25年11月

 

平成24年度決算に係る監査意見

「博物館協議会で収蔵庫や現施設老朽化への対応、博物館機能のあり方などについて意見が交わされているが未だ方向性は示されていない。博物館のあり方について分館の設置も視野入れ検討を急ぎ、早急に方針を示されたい。」
         

                                   H25年11月議会で教育長「(様々な問題が表面化しており)将来を見据え博物館のあり方を根本的に検討する時期に来ている。来年度、外部の有識者を含めた検討委員会を設け具体的議論を行う。」

 

平成25年12月

 

平成24年度決算審査特別委員会の報告

「博物館の現状や課題を整理し、今後の博物館のあり方について、ゼロベースから検討・議論を始め、県民理解を得た上で、早急に今後のあるべき姿の方向性を決定していくべき。」

                                  H26年2月議会で知事「博物館については展示等も工夫し、人員も充実するなど努力した結果、H24年度は11万人超が来館したが、収蔵庫に窮屈感、展示室に狭隘感があるので、教育委員会を中心にして検討して貰う。知事部局としても、有機的に連携・参画する。」

                        同議会で教育長「来年度は、外部の専門家も入れて評価基準を作成し、博物館のこれまでの活動や現状を客観的に評価して、今後の議論の基盤を作りたい。その検討結果を県民にも示して意見をいただきたい。1年程度時間をかけて検討した上で、整備方針を議論したい。」

 


 
 
 
 

●平成26年度の鳥取県立博物館現状・課題検討委員会での議論

 県博では、有識者からなる鳥取県立博物館現状・課題検討委員会を設置し、平成26年8月から平成27年3月まで、計6回に渡りソフト、ハード両面にわたる総合的な検討を積み重ねました。

 そして、現状の課題整理やその対応策、今後の進め方等をまとめた報告書が平成27年3月に教育長へ提出されました。

 そこでは、 「現在の3分野(自然、歴史・民俗、美術)のうちいずれかの分野のために新たな施設を整備するとともに、現在の建物を残る2つの分野のための施設に改修することを基本として県民的議論を深めるべき」との取りまとめがなされました。
 そして、県博として県民の皆様にに自らの事業目的や社会的役割を明示し、地域社会にその意義が理解されるよう行動して、県民の皆様と協働・連携し、地域振興に貢献するような在り方を追求していく必要があること、県民の皆様を幅広く巻き込んで論議を重ね、どのように参加・連携して貰うのか等を明らかにして、実際に県博と協働し県博の活動を支援する県民グループを地域に形成するようにすべきであるといった提言をいただきました。
※報告書の全文は以下リンク参照。
鳥取県立博物館の今後の在り方について


 
 

●平成27年3月の電子アンケート結果まとめ

 博物館現状・課題検討委員からいただいた意見をもとに、県民の皆様からも意見をお聞きし、今後整備を進めていく上での参考とするため、県民参画電子アンケートを実施し、その結果をまとめたものです。(平成27年3月の常任委員会資料)

報告書(PDF)


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