平成30年度受賞者の決定及び表彰式

 県民文化の向上発展に資することを目的として、優れた文化芸術活動により広く文化の振興に功績のあった者の功労をたたえる鳥取県文化功労賞について、平成30年度の受賞者を決定し、表彰式を開催しました。
  

平成30年度受賞者

國田 俊雄(くにた としお)さん

分野

郷土史

受賞理由

 島根大学で歴史学を学び、本県で教員となってからも、地域史に関わる研究を続け、特に専門の近世史については、米子城及び城下町の成立と展開に関する研究に取り組み、「米子城築城と米子の町」、「米子城築城と米子の町プラン」等、数多くの論文を執筆している。加えて、文献資料のみならず考古学的成果を取り込んだ柔軟な発想に基づく研究により、「伯耆国会見郡の古代中世社会」など、古代から中世にかけて多数の研究成果をあげている。
 米子市史編さん協議会近世・近代部会専門委員を務め、米子市史の編纂にも深く関わった。また、自身の研究発表だけでなく地域史等に興味を持つ多くの人々が成果を発表する場として、伯耆文化研究会を結成(当初から副会長・会長を歴任)するとともに、地域に残る歴史民俗を始め多様な研究を推進している

石谷 孝二(いしたに こうじ)さん

分野

彫刻

受賞理由

 主に木彫を手がけているが、ブロンズを使った彫刻や、テラコッタ(粘土を素焼きにした作品)なども制作する。一つの作品が複数の異なったものを表しているように見える「見立て」という手法を追求し、柔らかなぬくもりのある作品を制作し続けている。
 大学在学中から「国展」に出品を続け、昭和54年に「国展国画賞」、平成12年には「第1回桜の森彫刻コンクール優秀賞」を受賞。鳥取県立図書館や韓国春川大学・彫刻公園などに作品が収蔵される。
 昭和61年から鳥取大学に赴任し、芸術文化センター長も兼務するなど後進の育成に務めた。
 県展の運営委員・審査員を務め、県展賞の副賞の原型制作や県文化功労賞の副賞のデザイン及び原型制作を手がけている。

  

表彰式の様子

平成30年11月14日(水)に表彰式を実施しました。
 表彰式には、受賞者2名が出席し、平井鳥取県知事から表彰状及び副賞を授与後、受賞者を代表して國田俊雄氏から謝辞がありました。

1 日時 11月14日(水) 午前10時~午前10時30分
2 会場 知事公邸(第1応接室)
3 出席者 知事、受賞者、選考委員

 選考委員
  上田京子(うえだ きょうこ)氏(有識者:文芸)
  柴山抱海(しばやま ほうかい)氏(書道家)
  白石由美子(しらいし ゆみこ)氏(声楽家)
  福島多暉夫(ふくしま たきお)氏(写真家)
  前田昭博(まえた あきひろ)氏(陶芸家)


受賞者記念撮影
 記念撮影

國田俊雄氏
 國田 俊雄 氏


石谷孝二氏
 石谷 孝二 氏

その他(巡回展のご案内)

受賞者の功績を紹介する記念事業として、平成31年1月に巡回展を開催します。

(1)日程

・西部会場 米子市美術館
 平成31年1月5日(土)~10日(木) ※9日(水)休館
・中部会場 倉吉博物館
 平成31年1月19日(土)~23日(水) ※21日(月)休館
・東部会場 鳥取県立博物館
 平成31年1月26日(土)~30日(水) ※期間中休館日なし

(2)展示内容(予定)

・國田氏の論文及びその内容に沿った米子城を中心とする歴史資料
・石谷氏の彫刻作品
  

最後に本ページの担当課
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