梅雨の切れ間の青空が清々しく、吹く風も軽やかです。
 さて今回は、オトシブミのゆりかごを紹介します! 
 5月から6月にかけて森の中を歩いていると、写真のようなものが落ちていることがあります。
 なんと、これはオトシブミの卵が入っているのです!(ゆりかごと言います)
 その昔、恋文のような直接手渡すのがはばかられる手紙は、わざと気づくように落としていたのだとか。これを「落とし文」とか「落書」と言うそうです。
 当時、手紙は巻紙に書いていました。それが、オトシブミが作るゆりかごに似ていて、こっそり落とす様子が名前の由来になったとか。
 卵からかえった幼虫は、包まれた葉っぱに守られて、孵化するとそれを餌として食べます。合理的ですねーー。
 
 すべてのオトシブミがゆりかごをつくりますが、完全に地面に落とすものから葉っぱに付けるものまで、様式はさまざま。
 
ヒメクロオトシブミ
 もし、ゆりかごを見かけたら、どんなメッセージがオトシブミから送られてきたか思いを寄せてみてくださいね! 
            
          
 
          
            日野振興センター 2014/06/19