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甦る弥生の国邑 妻木晩田遺跡

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作成日:2025年10月22日
仙谷地区整備状況通信 vol.1 New!

 むきばんだ史跡公園最奥部に位置する仙谷地区。「我が国最大級の弥生時代集落」と銘打つ妻木晩田遺跡の一角であるにもかかわらず、竪穴建物など住環境の痕跡が全く見当たりません。あるのは墳丘墓のみ。一歩足を踏み入れれば、ミステリアスな空気が全身を包むかのような感覚を味わえます。
 これまでは、仙谷地区に9基ある墳丘墓のうち、東側丘陵の先端部に位置する仙谷2・3・5号墓を公開していましたが、昨年度から、残り6基の復元整備工事を本格的に開始しました(図1)。

図1

図1 仙谷地区整備状況

 

 昨年度は、墳丘墓に土を盛って恒久的に遺構を保護する作業を行いました。そして今年度、西側丘陵上の仙谷1・8号墓の遺構復元に着手。1号墓は妻木晩田遺跡最大の四隅突出型墳丘墓、そして8号墓は妻木晩田遺跡で唯一の石棺墓が検出され、その中からは渡来系弥生人(男性)と考えられる頭蓋骨が出土するなど、いずれも話題性に富んだお墓です。
 整備工事が順調に進めば、仙谷地区の全面公開は令和9年度中を予定しています。それまでの期間は工事が断続的に進められるため、年間を通して仙谷地区への立ち入りをご遠慮いただいています。

(註)。「令和9年度まで待てない!」というお声も多数いただいていますので、不定期ではありますが、このHP上にて整備の状況を少しずつご紹介していきたいと思います。

 現在は、仙谷1号墓の整備を中心に進めています(図2)。

図2 西側丘陵の墳丘墓整備状況(右から1号墓、8号墓、9号墓。西から撮影)

図2 西側丘陵の墳丘墓整備状況(右から1号墓、8号墓、9号墓。西から撮影)

 

 先日、この四隅突出型墳丘墓を特徴づける貼石の作業が終了しました。発掘調査の結果、東西南北各側面に対し、均等に貼石を施していたわけではなく、隣り合う丘陵や眼下から特に目につく南側面と西側面に比較的大きめの石を用いたり、立石を配置したりといった視覚的効果を狙った工夫が明らかとなりました(図3)。使用された石自体も、石材鑑定で明らかとなった地元佐陀川の野面石(安山岩やデイサイト)を採用しました。

図3西側面の貼石復元

図3 西側面の貼石復元

 

 仙谷1号墓から望む日本海は、まさに絶景。ここを安住の地に選んだ弥生人とともに、近いうちに皆さんにも同じ景色を眺めていただけるよう、整備していきます。
次回は、仙谷8号墓石棺復元の様子についてご紹介する予定です。お楽しみに!

註:令和8年1月から5月頃には、2・3・5号墓のみ公開を再開する予定です。1・8・9号墓については、引き続き工事終了まで立ち入りを禁止させていただきます。詳細はむきばんだ史跡公園HPをご覧ください。

 
 

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