2021年11月12日

2021年11月10日網代&賀露地方卸売市場、12日県営境港市場 沖底市場日記(2021年11月12日)

 10日は網代6隻、賀露4隻の入港がありました。最初に網代に着くと、続々水揚げされており、活魚水槽が全て松葉がにで埋め尽くされていました。下の写真で水槽に白い札がついているのは、銘柄(品質)と枚数が書かれており、水槽にカニが入っている目印です。

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 網代では、親ガニ主体で水揚げされていました。獲れている船とそうでない船の差がややあり、船長にお話しを聞くと松葉がにの獲れ具合はまだまだ物足りないとのこと。「今年は資源が厳しいと聞いていたが、今のところ厳しい」とのこと。親ガニの方は、もう少し待てばクロコになるものが多く、あと1週間我慢すれば、漁獲して良いクロコになりそうだとのことでした。網代で1時間程度松葉がにの測定をさせていただき、無事に全銘柄を測定することが出来ました。

 

 次に賀露に行きました。賀露は網代と異なり、松葉がに主体で水揚げされていました。賀露に着くなり、船長と目が合うと、「今日はかまってられん。忙しすぎ」とのこと。いつもかまっていただきありがとうございますと思いながら、忙しくて良かったと少し安心しました。それでも話しに来て下さり、「忙しくて、メス獲ってる時間無かったわ」とのこと。

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 今日も五輝星がどの船も数枚ずつ水揚げしていました。松葉がには今年は今のところサイズが大きいと感じました。賀露では、箱ガニのサイズ測定のデータが多くありますが、今日はいつもは少し手薄な立てガニも思う存分測定することが出来ました。

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 12日は境港市場で網代船2隻、境港船1隻、田後船1隻の入港がありました。時化で前日の昼頃には入港しており、荷卸しはすでに終わっており、船長は船でお休みのようでした。販売と仲買とお話しすることが出来ました。相場は「ハンパない」とのこと。話したあとは、ひたすら測定作業を行いました。座ガニ以外は全ての銘柄測定でき、測定数は150個体くらいでした。

 なお、今漁期は最初から塩分計と水温計持参で市場調査しています。今回も活魚水槽の塩分を測定し、外海水の塩分濃度になっていることを確認しました。全てのカニは見ることはできませんが、出来る限りカニや水槽の水質に異変がないかなど市場調査の際でもお役に立つことが出来ればと思います。

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 そのほか、沿岸ものは時化で定置ものが少々、べにずわいがに漁船は1隻の入港がありました。今週は時化の影響があったので、来週は海況に恵まれるように祈っています。

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