2021年10月26日

2021年10月26日 まき網・シラス@境港

最近は朝の気温が一桁まで冷え込むようになり、いよいよ秋らしくなってきました。

10月25、26日と2日続けてまき網の市場調査を行いました。

巻き網

両日とも、水揚げの主体はマアジ、マサバ(どちらも体長20~30cm前後)。10月に入ってから、型の良いマアジの水揚げが好調です。マサバも1日当たりの量は~100トン程度と多くはないですが、途切れることなく水揚げされています。どちらも東シナ海~境港にかけての漁況は比較的好調のようです。

マアジマサバ

多くの船がマアジ・マサバを水揚げするなか、25日に1隻だけマイワシを50t前後水揚げした船がありました。ウルメイワシと混じりで体長は12cm前後の当歳魚です。3月以降、常に獲れ続けてきたマイワシでしたが、10月も終盤になり姿が見えなくなってきました。例年、冬季はマイワシの水揚げはほとんどありませんので、季節が進んだ印象を受けます。

マイワシ

そしてここ1週間ほど、タチウオの小型魚(ヒモタチ;肛門全長200mm前後)がよく水揚げされています。
少しだけ混じりで水揚げされることはそこまで珍しくありませんが、多い船だと写真のような時もあり、ここまで多いのは漁業者にとっても経験が無いそうです。
若狭湾、浜田でも見られており、長崎ではまき網でまとまった量が水揚げされているようです。引き続き、漁況の把握と情報収集に努めたいと思います。その他、マダイ、アカビラ(カンパチ幼魚)、サワラ、ブリ、ヒラマサなどが水揚げされていました。

ヒモタチ

続いて、26日に行ったシラスの市場調査です。

今日は2艘曳き、1艘曳きの両方の水揚げに立ち会うことができました。

解禁日(10月15日)はアジが多かった2艘曳き船団ですが、その後は順調に水揚げがあったようです。
…だったのですが、今日は陸揚げ場にいつもは無いはずのタンクが用意されており、何事かと思ったら半端ではない量の海藻の切れ端等が入っており、ミール用に引き取って貰うためにタンクに入れていたようです。こうなると網の掃除も大変ですし、落ち着くまでしばらく休漁するとのこと。こうなってしまったことは非常に残念ですが、次回の出漁時には、大漁であることを祈っています。

2艘曳 タンク売り

混ざり

続いて1艘曳きですが、こちらは2艘曳きとは漁場が異なり、海藻の切れ端は入っていませんでした。漁獲物はシラスではなく、イリコ用のカタクチを漁獲していました。その他、ヒラメ、アジ、サバ、シロギス、ハコフグなど。カタクチは1隻で12ケース水揚げしており、こちらは順調なようです。夜間に行うすくい網も水揚げが上向いてきており、皆さん気合が入っている様子が伝わってきました。漁況が上向いてきたため、すくい網と船曳網のダブルヘッダーで操業している方もおられるようで、そのタフさに脱帽です。(いつ寝ているんだろう・・・?)

1艘曳 セリ

いりこ そのた

はこふぐ

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