9月に開校した「平成24年度鳥取砂丘大学」も、今日で4日間の日程を終了しました。
今日は、現地研修はなく座学のみ。受講者はどちらの方が楽だったのでしょうか。
午前は、鳥取地学会の星見清晴氏による「砂丘講座」。
多鯰ヶ池と湖山池・湖山砂丘について学びました。
多鯰ヶ池は、陸地に進入していた海が砂州などで閉ざされた海跡湖なのか。土砂の運搬などで形成された堰止湖なのか。いろいろな説があり、結論は出ていないそうです。
多鯰ヶ池の広さの移り変わり、年間を通しての水位の変化などもお聞きしました。
午後は、まず、県観光政策課安藤専門員の「山陰海岸ジオパーク講座」。
ジオパークとはなにか、世界遺産との違いからはじまり、山陰海岸ジオパークについて説明を受けました。
世界遺産と違うのは、保護だけでなく教育や観光・産業への活用も必要だということです。
なかなか難しい部分ですが、活用することによって、エリアの発展につながるのですね。
山陰海岸ジオパークの一番の目玉は、私たちはやはり鳥取砂丘!と考えますが、ほかにもたくさんの見所があります。
それぞれのジオスポットと人々の生活とのつながりなど、細かく説明されました。
最後は、環境省浦富自然保護官事務所の山崎自然保護官と私オレンジレンジャーによる「保全再生・利活用・砂丘法令講座」
山陰海岸国立公園の特別保護地区である鳥取砂丘。法律や鳥取県条例による規制などの説明でした。
受講者の皆さんは国立公園だということはよくご存じでしたが、してはいけないこと、許可を受ければしてもいいことなど、初めて知ったという内容もあったようでした。
鳥取砂丘大学の締めは閉校式。
全課程を修了した方には、修了証と鳥取砂丘ガイドのワッペンを交付しました。
修了者は、これから「鳥取砂丘ガイド」として砂丘内でのガイド活動にがんばっていただきます。
受講者の皆さん、お疲れ様でした。
これからは、鳥取砂丘ガイドとして、砂丘を訪れる観光客の方に砂丘のことをもっとしっていただき、来て良かったと思っていただけるように頑張りましょう。
(オレンジレンジャー)
砂丘事務所 2012/11/10