鳥取砂丘の西方に多鯰ヶ池があります。かつては日本海につづいていましたが、砂丘によってせき止められてできた池です。周囲3.4km、面積0.23平方kmで最大水深は17.3mもあり中国地方第1位です。
この池は、お種伝説で有名です。どんな話かと言いますと・・・「お種の伝説」では、昔、お種という美しい女中がいました。冬の夜、誰かが「何か食べたいな」というと、女中はどこからか美味しい柿をとってきて食べさせました。不思議に思った若者がある夜、後をつけると、お種は多鯰ヶ池に来て、蛇に身を変えて池に入り、島の柿木に登っていきました。若者は驚いて逃げ帰りましたが、本当の姿を見られたお種は、そのまま池に沈み再び姿を現さなかったというお話です。
多鯰ヶ池の畔に弁天宮があります。ここの弁天さんは七福神の中では唯一の女神です。芸術や学問などの神様として知られるほか、金銀財宝をもたらしてくれる神様です。そこにお種をまつっているそうです。私も参ってきましたが神秘的なスポットでした。
詳しくは鳥取砂丘王国HPをご覧下さい。
http://site4.tori-info.co.jp/site/page/fukube/guide/spots/see/otane/いよいよ明日から世界砂像フェスティバルが開催されます。入り口にウエルカム砂像があり、そのモデルの一つがお種伝説です。世界砂像フェスティバルと多鯰ヶ池を見られてみてはどうでしょうか。(松尾レンジャー)
多鯰ヶ池(奥に見えるのが鳥取砂丘です)
多鯰ヶ池の弁天宮
世界砂像フェスティバル ウエルカム砂像
※製作中の写真ですので現地で完成作品をご覧下さい。(右側がお種さんです)
砂丘事務所 2009/04/17