令和7年12月20日(土)に令和7年度 第3回「とっとり弥生の王国むきばんだ遺跡土曜講座」を開催しました。
「令和7年度『妻木新山地区4区』発掘調査成果速報」と題し、発掘調査を担当した当公園職員の梅村文化財主事が講演しました。
発掘調査を行っている妻木新山地区の南側斜面地は、令和4年度から調査を行っており、これまでの調査で竪穴建物跡や段状遺構(※)、土坑を確認しています。今回の講座では、これらの遺構の調査成果について解説するとともに、弥生時代の人々が丘陵上だけでなく斜面地も積極的に利用していたことについて触れました。
※斜面を断面L字状に掘削し、平坦面を造成した遺構のことです。
今回も会場聴講とオンライン視聴のハイブリッドで開催し、会場には約30名の方にお越しいただきました。御聴講いただいた皆様、ありがとうございました。

今年度の土曜講座は今回で終了です。今年度もたくさんの方に御参加いただきありがとうございました。来年度も、妻木晩田遺跡の発掘調査や、遺跡をフィールドにした調査研究を通して弥生時代の「謎」の究明に取り組み、調査・研究の成果を講座でご紹介する予定です。ぜひ御参加ください。