【むきばんだ遺跡発掘調査レター4】

松尾頭(まつおがしら)地区の発掘調査も、着手して2週間経過しました。
この間、梅雨空に悩まされることが多かったですが、久しぶりに梅雨の晴れ間の作業日和となりました。
現在、今年度の調査区(7区)の尾根平坦面で遺構検出面(遺構があるかないかを確認できる面)を探す調査を行っています。
弥生時代以降に堆積した土は思いのほか薄く、「ガリ」と呼ぶ道具で薄皮をはぐように土を削ると、ほどなく目的の面が顔をのぞかせます【下の写真】。このため、竪穴住居があればその周囲に伴う可能性が高い「周堤」を削り飛ばしてしまうことのないように慎重に調査を進めているところです。

発掘調査は平日の午前10時から午後4時まで一般公開しています。