【むきばんだ遺跡発掘調査レター3】

【写真1】発掘作業のようす
妻木晩田遺跡・松尾頭地区(7区)の発掘調査が始まりました。
ちょうど梅雨入りと作業の開始時期が重なり、時折小雨が降るあいにくの条件ですが、重機による表土の除去やベルトコンベアなど機材の設置を終えて、25日(月)から作業員さん約20名で本格的に土を掘り下げる作業にとりかかりました。
現在、「包含層」(土器などの遺物が含まれる層)を手作業で慎重に掘り下げる
【写真1・2】とともに、平成16年度にこの地区で行った試掘調査のトレンチ(調査区)を再確認する作業
【写真3】などを行っています。
平成16年の試掘調査では、弧状に延びる溝の一部と竪穴住居1棟があることを確認しました。
このため、今年度の調査では、
◎ この溝がむらの何かの区画を示すものかどうか、
◎ 溝と竪穴住居の分布の広がりとの間にどのような関係があるか、
がおもな調査目的のひとつとなります。
発掘調査のようすは、7月2日(月)からの平日、午前10時から午後4時まで一般公開します(雨天等で中止する場合があります)。発掘作業がどのように進められるのかを間近に見学できますので、ぜひおでかけください。

【写真2】包含層の調査のようす 【写真3】16年度試掘調査の再確認