妻木晩田遺跡から出土した鉄製品は錆びてしまい、エックス線を当てないと形が分からないものが多いです。なので、講座や小学校の出前授業で出土した鉄製品を見せても、なかなか分かってもらえません。そこで、当時の姿を再現した復元品を製作することにしました。
復元した鉄製品は、青谷上寺地遺跡から出土した鋳造鉄斧と、その破片や破片を整えて刃をつけたもの(再加工品)です。鋳造鉄斧とは、鋳型に鉄を流し込んでつくったもので、いわゆる鋳物です。青谷上寺地遺跡では、そうした鉄斧や、割れて(割って)板状の破片となったもの、それを研いで刃をつけたもの(再加工品)が出土しています。そうしたものを参考にして、鋳造鉄斧の全体の状況、板にした(なった)ものが鋳造鉄斧のどの部分なのか、再加工したものがどのような姿をしているのか、わかりやすくするように考えました。
青谷上寺地遺跡出土鉄製品

そうして、できた設計図がこれです。

これをもとに、専門業者さんにお願いしてつくってもらいました。かなりこだわりを持ってつくっていただいたので、精巧なつくりとなっています。
鋳造鉄斧全体の姿と再加工品(おもて)

鋳造鉄斧全体の姿と再加工品(うら)

板状の破片

破片を組み合わせて、元の鋳造鉄斧にした様子

この鋳造鉄斧については、講座や授業で使っていきますので、お楽しみに。なお、この鋳造鉄斧は、3月14日(土)午前9時30分から開催する「オトナの考古学講座2 石斧で伐採やってみる」で初披露します。当日参加でも大丈夫ですので、興味のある方は、ぜひ来てみてください。