活動日誌

  
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2016年10月17日

民俗部会がはこた人形・土天神など郷土玩具調査を行いました。

 民俗部会は、10月13日と14日の2日間、鳥取県の郷土玩具の資料調査を日本玩具博物館で行いました。  
 今回の調査は、新鳥取県史編さん調査委員の関本明子氏(倉吉博物館学芸員)が担当しました。  日本玩具博物館は、地元倉吉にもあまり残っていない戦前のはこた人形(倉吉市)と土天神(県中西部)を所蔵しており、重要資料として調査しました。  
 これらの調査の成果は、平成30年度刊行予定の『新鳥取県史 民俗2 民具編』に反映させたいと思います。  御協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

写真1
(写真1)日本玩具博物館の様子


写真2
(写真2)日本玩具博物館の展示室の様子


写真3
(写真3)日本玩具博物館所蔵のはこた人形

県史編さん室

公文書館 2016/10/17 in 県史編さん室,調査

2016年9月30日

平成28年度 第2回 近世部会を開催しました。

 平成28年9月27日(火)、第2回近世部会・史料検討会を開催しました。  
 会議では、29年度刊行予定の『因幡編』、30年度刊行予定の『地誌編』のスケジュールなどを協議し、史料検討会では、『因幡編』へ掲載する史料の選定を行いました。

写真1
(写真1)近世部会での協議の様子


写真2
(写真2)パソコンの画像資料と文書目録から史料選定をする委員

県史編さん室

公文書館 2016/09/30 in 会議など,県史編さん室,調査

2016年9月12日

近世部会が愛媛県大洲市立図書館で資料調査を行いました。

 近世部会では、9月6・7日の両日、大洲市立図書館(愛媛県大洲市東若宮)で資料調査を行いました。 
 大洲は伊予の小京都と呼ばれる城下町で、大洲藩加藤家の初代貞泰(さだやす)は、入封前の慶長15年から元和3年(1610~1617)まで米子を治めていました。大洲への転封に伴い多くの家臣団も移住したため、米子と大洲の方言は似通っていると言われています。  
 また、米子・大洲ともに、江戸時代の著名な学者中江藤樹(なかえとうじゅ)が過ごした地であるなど、意外な共通点があります。  
 今回の調査では、米子時代の加藤貞泰と所縁の深い清洞寺(せいとうじ)という寺院に関する資料の写真撮影を行いました。  
 今後は、平成30年度刊行予定の『新鳥取県史資料編 近世7 編纂物(仮)』への掲載に向けて、解読・検討を進めていきたいと思います。御協力いただいた皆様にあつく御礼申し上げます。

大洲市立図書館の写真
大洲市立図書館

県史編さん室

公文書館 2016/09/12 in 県史編さん室,調査

2016年8月16日

民俗部会は「木地師・塗師関係資料」の調査を行いました。

 民俗部会は、7月29から31日の3日間、江府町歴史民俗資料館及び鳥取県立博物館、倉吉博物館にて木地師(きじし)・塗師(ぬし)関係資料の調査を行いました。  
 調査は、平成28年度から新鳥取県史編さん調査委員になっていただいた木地師に関する研究者である木村裕樹氏(龍谷大学講師)が中心となり実施しました。  
 江府町歴史民俗資料館では塗師が椀を磨くことに使用した「足回し下地ろくろ」、鳥取県立博物館では木地師が使用した手挽き轆轤(ろくろ)、倉吉博物館では手挽きを足踏みに改造したと思われる轆轤などを調査しました。  
 これらの調査の成果は、平成30年度刊行予定の『新鳥取県史 民俗2 民具編』に反映させたいと思います。御協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

写真1
(写真1)江府町歴史民俗資料館における調査の様子


写真2
(写真2)鳥取県立博物館における調査の様子


写真3
(写真3)倉吉博物館の関本学芸員と意見交換する木村調査委員

県史編さん室

公文書館 2016/08/16 in 県史編さん室,調査

2016年6月24日

古代中世部会が長谷寺・小鴨神社・定光寺で資料調査を行いました。

 古代中世部会では、6月21・22日の両日、長谷寺・小鴨神社・定光寺(以上倉吉市)で資料調査を行いました。  
 このうち、長谷寺の調査では、中世の梵鐘や戦国期に奉納された絵馬群の銘文について原本調査を行いました。  
 小鴨神社では、寛正2年(1461)の年号銘を持つ扁額(へんがく)について、専門家と一緒に木材の材質や産地、作成時期等について検討しました。  
 また、定光寺では、南条一族の宝筺印塔に刻まれた銘文の拓本取り等を行いました。その結果、これまで確認できなかった銘文が新たに見つかるなど、多くの成果がありました。  
 これらの調査の成果は、今年度刊行予定の『新鳥取県史資料編 古代中世2 古記録編』に反映させたいと思います。御協力いただいた皆様にあつく御礼申し上げます。

写真1
(写真1)長谷寺本堂


写真2
(写真2)定光寺での拓本取りの様子

県史編さん室

公文書館 2016/06/24 in 県史編さん室,調査

2016年5月25日

近世部会は、国立歴史民俗博物館で調査を行いました。

 平成28年5月17・18日の2日間、近世部会は、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で「石見亀井家文書」の調査を実施しました。  
 亀井家は、天正9年(1581)に家祖茲矩(これのり)が因幡国鹿野城主(鳥取市鹿野町)となり、その子政矩(まさのり)も、石見国津和野(島根県鹿足郡津和野町)へ転封となる元和3年(1617)まで鹿野を治めました。  
 今回の調査では、平成29年度の『因幡編』刊行に向けて、慶長期(1595~)から元和3年までの史料の閲覧・写真撮影を行いました。 
 御協力いただいた関係者の皆様へ、厚く御礼申し上げます。

調査の様子の写真
調査の様子

県史編さん室

公文書館 2016/05/25 in 県史編さん室,調査

2016年5月20日

古代中世部会が倉吉市の定光寺で資料調査を行いました。

 古代中世部会では、5月7日(土)に倉吉市の定光寺で資料調査を行いました。  
 秋山伸隆部会長をはじめ、計7名の調査委員と事務局が参加し、県指定文化財となっている同寺所蔵の尼子経久肖像画や古文書類、また南条一族の宝筺印塔等の原本調査を実施しました。  
 御協力いただいた住職様をはじめ関係者の皆様にあつく御礼申し上げます。

写真1
(写真1)定光寺本堂


写真2
(写真2)定光寺庫裡での調査の様子


写真3
(写真3)南条一族の宝筺印塔

県史編さん室

公文書館 2016/05/20 in 県史編さん室,調査

2016年4月28日

現代部会が戸倉峠の軍用トンネル跡調査を行いました。

 現代部会ではこのたび、昭和17年に建設が進められた戸倉峠(若桜町)の軍用トンネル跡の調査を行いました。以前何度も調査をしたことのある近代部会田村達也委員の案内で、考古部会高田健一委員ほか1名と、『軍事兵事編』を担当する西村が同行しました。  
 八頭高等学校郷土研究部が地元の方の聞き取りを中心にまとめた資料によれば、以下のとおりです。  
 このトンネルは昭和17年に軍事用道路として内務省の管轄下で建設が始まり、19年工事中途で放棄されたものです。昭和31年開通の「戸倉トンネル」(平成7年「新戸倉トンネル」の開通により現在は封鎖)の50~70メートル上方に位置しています。朝鮮人労働者約100人と地元の男女約30人によって掘られ、導坑約430メートルを貫通し鳥取県側の入口は完成。昭和18年からはコンクリート打設が始まり、入口から100メートル地点までは巻立も完成しています。  
 内部はひんやりとした空気に包まれ、当時のコンクリート壁はそのまま、支保工材である杉丸太も残存していました。入口付近の天井から水が染み出し、大きなひびが認められましたので、崩落の危険性があり、足早に退去しました。
 この軍用トンネルは、姫路第10師団がおかれた播磨地方と鳥取との通行、物資運搬を容易にするために建造られたものと推察されますが、当時の記録が残っておらず、建造の経緯や途中で放棄された理由などは分かっていません。

軍用トンネル入口写真
(写真1)旧戸倉トンネル脇の急斜面を50~70メートルを上りきったところ現れる軍用トンネル入口


トンネル内部の写真
(写真2)トンネル内部は高さ約4メートル、幅約6メートル


トンネル奥の写真
(写真3)トンネル奥は狭くなり、所々にコンクリートの木組みを外した跡があった


内部から鳥取側入口方向をみたところの写真
(写真4)内部から鳥取側入口方向をみたところ。
外の土砂が崩落し入り込んできている

県史編さん室

公文書館 2016/04/28 in 県史編さん室,調査

2016年4月25日

近代部会は、国立公文書館・国立歴史民俗博物館等で資料調査を行いました。

 平成28年4月16日から19日の4日間、近代部会は国立公文書館(16日)、国立歴史民俗博物館(17日)、東京大学史料編纂所(18日)、東京海洋大学附属図書館(19日)で資料調査を実施しました。  今回は、平成29年3月刊行予定の『新鳥取県史資料編 近代6 軍事兵事編』に掲載する資料の調査として、国立公文書館においては『慶明雑録』(薩摩藩島津家所蔵の慶応・ 明治の雑録の写)を調査しました。  
 お忙しい中、調査に協力いただいた関係機関の皆様に、厚くお礼申し上げます。

国立公文書館の建物の写真
(写真1)国立公文書館


国立歴史民俗博物館の建物の写真
(写真2)国立歴史民俗博物館の入口


東京海洋大学の正門の写真
(写真3)東京海洋大学の正門

県史編さん室

公文書館 2016/04/25 in 県史編さん室,調査

2015年11月19日

古代中世部会が熊野神社と善福寺で中世資料の調査を行いました。

 平成27年11月12~13日、古代中世部会では、県立博物館と合同で、熊野神社(南部町)と善福寺(伯耆町)が所蔵する大般若経の調査を行いました。  
 調査では、3人の調査員が大般若経を1巻ずつ開いて奥書の内容を確認し、記載内容を調査カードに記入したり、写真撮影を行いました。  
 奥書部分については『新鳥取県史資料編 古代中世2 古記録編』(平成29年3月刊行予定)に収録する予定です。  
 御協力いただいた皆様に感謝申しあげます。

写真1
(写真1)熊野神社での調査の様子


写真2
(写真2)善福寺での調査の様子

県史編さん室

公文書館 2015/11/19 in 県史編さん室,調査

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