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前立腺の位置と働き

前立腺は男性だけにある臓器で、膀胱のすぐ下にあり、尿道をぐるりと取り囲んでいます。精子を活性化する働きがある前立腺液(精液の一部)を分泌する働きがあります。正常な前立腺の大きさはクルミ大(重さ約20g)ほどですが、50歳を過ぎたころから加齢とともに肥大します。

前立腺肥大症とは

前立腺を通過する尿の流れにくさには、前立腺が腫大して尿道を圧迫するもののほかに、交感神経の緊張が高まって前立腺平滑筋が収縮して尿道の通りが悪くなるものがあります。言い換えると、前立腺は大きくなくても、尿の通りが悪い場合があるということです。

前立腺肥大症の症状

尿線途絶:尿をしている間に尿が途切れる
尿勢低下:尿の勢いが弱い
腹圧排尿:排尿時にお腹に力を入れる必要がある
頻尿  :尿をしてから2時間以内に尿がしたくなる
夜間頻尿:夜間に尿意で何度も目が覚める
尿意切迫:急な尿意で尿を我慢できない
残尿感 :尿をした後も尿が残っている感じがある

前立腺肥大症の治療

薬物療法と手術療法があります。

前立腺肥大症に対する薬物療法

α1アドレナリン受容体遮断薬:機能的閉塞を緩和
 作 用:α1受容体を遮断し、前立腺の平滑筋を弛緩する
 内服薬:タムスロシン、ナフトピジル、シロドシン、テラゾシン、ウラピジル

ホスホジエステラーゼ5阻害薬:機能的閉塞を緩和
 作 用:一酸化窒素(NO)の作用で平滑筋を弛緩させる
 内服薬:タダラフィル

5α還元酵素阻害薬:機械的閉塞を緩和
 作 用:男性ホルモンのテストステロンをより活性の高いジヒドロテストステロンに変換する5α還元酵素の1型と2型を阻害する
 内服薬:デュタステリド

前立腺肥大症に対する手術

  • 前立腺被膜下摘出術
    下腹部を正中で切開して、腫大した前立腺を指で剥離してくりぬく手術です。出血量の多い手術であり、後述のHoLEPの登場により、現在は施行されることがなくなりました。

  • 経尿道的前立腺切除術:transurethral resection of prostate (TURP)
    内視鏡を尿道内に挿入し、患部をテレビモニターで見ながら手術を行います。肥大した前立腺組織(腺腫)を尿道粘膜とともに、ループ状の電気メスを用いて、前立腺の内側からカンナのように切除して尿道を広げます。

  • 経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術:holmium laser nucleation of the prostate(HoLEP)
    内視鏡を尿道内に挿入し、患部をテレビモニターで見ながら手術を行います。HoLEPは、内視鏡の先についたレーザーメスで肥大した前立腺腺腫を安全確実に切除していく手術です。
    前立腺をミカンに例えると、外側の皮を残して内側の房(肥大した前立腺)をはがして、くり抜きます。このとき、レーザー光を照射して切開と止血を同時に行いますので、出血がほとんどありません。核出した前立腺は膀胱内で細切し吸引除去します。

  • HoLEPの長所

    • 出血量が少ない
    • 完全な腺腫除去が可能
    • 肥大した前立腺の大きさに関係なく適応が可能
    • 長期的に有効性が保たれる
    • 身体にダメージが少ない

    当院では、手術前日入院していただき、術後2日目に尿道カテーテルを抜去して、排尿状態を確認して退院します。おおむね6日間の入院です。

    HoLEP

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