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本会議で決定した議員派遣について、その概要等を掲載します。(結果報告については、派遣終了後に掲載いたします。

  

議員の派遣状況(22年度)

韓国・ロシア訪問団

1 派遣期間

平成22年8月22日(日)~8月27日(金)

2 主な日程

8月23日(月)
 DBSクルーズフェリー社事務所訪問
東海市・東海市議会表敬
北坪国家産業団地現地視察
東海市副市長主催午餐会
8月24日(火)
 在ウラジオストク日本国総領事館主催晩餐会
8月25日(水)
 ウラジオストク日本センター訪問
ウラジオストク市表敬
鳥取トレードセンター訪問
8月26日(木)
 ロシア沿海地方議会表敬
OPORA RUSSI 沿海地方支部(企業家団体)訪問
プリモリエアウトトランス社(運輸・観光企業)訪問
オートビジネスクラブ(中古車販売企業)・ヤマトスピリッツ(酒類販売企業)訪問
8月27日(金)
 国立アルセーニエフ博物館視察
プリムトールスェットメット社(割箸製造企業)訪問

3 派遣議員

斉木副議長[団長]、石村議員[副団長]、内田議員[秘書長]、澤議員〔団員〕

4 随行者

議会事務局  中西主幹、小川副主幹

5 報告(団長報告)



韓国東海市議会
【韓国東海市議会を表敬訪問】







鳥取トレードセンター
【ウラジオストク市の鳥取トレードセンターを訪問】







ロシア沿海地方議会
【ロシア沿海地方議会を表敬訪問】







「ロシアの柱」沿海地方支部
【「ロシアの柱」(企業家団体)沿海地方支部を訪問】







ロシア企業
【鳥取と取引のあるロシア企業を訪問】

 去る8月22日から8月27日までの6日間の日程で行いました鳥取県議会韓国・ロシア訪問団の調査活動について、御報告申し上げます。
当訪問団は、私と石村議員、内田議員、澤議員の4名でありますが、このたび我々は、県が注力している境港・東海・ウラジオストク間の定期貨客船の活用に係る諸情勢の調査及び定期船就航地との交流促進を目的に韓国、ロシアを訪問いたしました。
定期貨客船就航から1年余が経過し、その間、鳥取県と沿海地方との友好協定の締結や日ロビジネスの拠点となる鳥取トレードセンターの開所といった交流拡大に向けた取組が進展する一方で、出発の直前に定期船の境港への寄港が週2回から週1回へ減便になることが発表され、運航継続が不安視される中での訪問でありました。
最初の訪問先であるDBSクルーズフェリーのユン副社長との会談では、先方より、定期船の運航持続に確たる意思が示されました。
さらに減便とはなるものの、境港での停泊時間が延びることによる宿泊旅行者の増といった本県をはじめとする日本側の経済効果について説明を受けたところであります。
伝聞ではなくDBS社の幹部から直接、定期船運航継続の意思を確認できたことは本訪問の大きな成果の一つでありました。
韓国東海市及び東海市議会の表敬訪問では、温かい歓迎を受け、目的の一つである交流を深めることができました。
また、副市長及び副議長との会談において、定期船による交流促進のため、運航に対する経済支援を継続して行っていく旨を確認でき、本県だけではなく、韓国側も当航路の活用に注力していることを実感し、本県の定期船運航支援のあり方を考える上で非常に参考になりました。
なお、DBS社、東海市、東海市議会ともに旅客全体のうち、日本人は1割程度に過ぎず、利用が低調である旨の言及があり、日本側の利用促進について要請がありました。
定期船の活用を県として促進している中で、日本人の利用が低調なことは課題であり、今後利用促進に向けた対応が必要と感じた次第であります。
その一方で、定期船に乗船し、サービス面での課題も実感いたしました。
日本語での船内案内がほとんどないことや、船内の食事の内容、サービスが日本人向けとなっていない等がその主なものであります。
これらは、これまでも指摘されてきたことでありますが、就航後1年余が経過する中で、対応が進んでいないことは日本人の利用促進を図る上で大きな問題であります。
日本人利用が課題とされている中で、しかも県として運航支援を行っていることを勘案すれば、サービス改善を強くDBS社に求めていくことが必要であると申し上げておきます。
次の訪問地、ウラジオストク市での所感でありますが、まず感じたのは、道路を走る日本車の多さと至る所で行われている工事の多さであります。
行く先々で日本製品の品質の高さがロシア人に評価されていることを伺いましたが、バスを除くほとんどの車が日本車で占められている事実を目の当たりにすると日本製品への信頼の厚さを実感いたしました。
また、平成24年のAPEC開催に向け、ウラジオストク市周囲で幹線道路網の整備が急ピッチで進められており、完成後は市内からウラジオストク空港までのアクセスをはじめ、湾を挟んだ対岸とのアクセスが容易となるなど、沿海地方の今後の発展可能性を強く感じた次第であります。
ウラジオストク市は人口60万、沿海地方全体で2百万と面積の割に人口はあまり多くはなく、また所得水準も日本より相当低い状況にあり、本県と沿海地方間の輸出入だけでは、大きな広がりはないとの見方が訪問先で示されたことは深く印象に残ったところでありますが、あわせて境港市及びウラジオストク市が日本、ロシア(中国北部を含む)の物流拠点として、それぞれ国内の輸出入の重要な玄関口となる可能性はあり、物流産業により両地域が発展することが可能との見方も多くで示されたことも注目すべきことでありました。
その点で本年2月にウラジオストク市内に開設した鳥取トレードセンターの役割は非常に大きいと感じたところであります。
当該センターについては、訪問先それぞれがこれまでの活動を概ね好意的に受け止めており、日本、ロシア間のビジネスの橋渡し役として一定の成果をあげていることを理解いたしました。
また、単に情報提供、通訳といった業務にとどまらず、ロシア国内の輸出入の課題である通関、物流、代金収受に関して、ロシア全土の中小企業家で組織する「ロシアの柱」をその窓口として据え、拠点を境港市に設置するといった計画にも関与しており、戦略的な提案、業務も行っているように見受けたところであります。
当該センターと県・関係機関が連携し、境港及びウラジオストクをそれぞれの国の物流拠点とするための取組を一層促進させることが必要であります。
このたびの訪問を通しての全般的な印象でありますが、これまで申し上げた課題を解決したとしても短期間内に当定期船による交流、交易の飛躍的な拡大を図ることは容易ではないように感じました。
一方で、韓国・ロシアの訪問先でこの定期船活用に対する相当の熱意を感じるとともに、就航地を物流拠点とした将来に向けての発展性も実感したところであり、ある程度長い目でこの取組を見守ることが必要と感じた次第であります。
最後に、訪問先で提案のあった日ロ経済交流の方策について御紹介させていただきます。
まず、日本からロシアへの花の輸出についてであります。
ロシアでは日本以上に花を贈る習慣があるようでありますが、沿海地方におけるその多くは、オランダをはじめとした海外からロシア西部地域を経由して長時間をかけ輸送されてくるとのことでありました。
これを日本からウラジオストクに向け輸出すれば、輸送時間の短縮となり、商品価値を左右する鮮度を向上させることが可能となります。
ロシア国内で喜ばれる品種の取り揃え、市場での浸透といった課題はありますが、今後輸出の定着に併せ、定着した場合における県内の花き栽培の振興にも好影響を与える可能性を感じた次第であります。
次に定期船を活用した中国人観光客の誘致であります。
ウラジオストクは、中国の国境から60キロメートル程度の位置にあります。
中国人のロシア入国の際のビザは不要との取扱いとなっており、中国北部からウラジオストクまでのルートが確保されれば、中国人の日本への観光ビザの緩和措置も相俟(あいま)って、定期船による中国人観光客の大規模な誘致が現実味を増すこととなります。
ロシア沿海地方、中国吉林省等対岸諸国の地方政府への働きかけを行うなど、実現に向けた取組を検討すべきものと感じました。
最後は、ロシア沿海地方への飲料水の輸出についてであります。
本県は雄大な大山山麓から沸くおいしい水をはじめとした名水の産地です。
ロシアは水道水が飲料用として使えないため、飲み水は基本的にペットボトルのミネラルウォーターです。
スーパーでは、ロシア国内産のミネラルウォーターに混じって、海外産のものも販売されていることから、金額面での折り合いがつけば、本県で生産されるミネラルウォーターも輸出の可能性があるとのことであり、輸出商品として一考の価値があると思いました。
以上提案も含め、所感を申し上げましたが、定期船の各就航地がそれぞれの国の交流、交易の玄関口として着実に発展することを期待し、我々訪問団の調査活動報告を終わりたいと思います。
 

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