平成21年度会議録・活動報告

平成21年12月15日会議録

出席者(13名) 委員長
副委員長
委員
安田 優子
澤 紀男
森岡 俊夫
浜田 妙子
錦織 陽子
内田 博長
斉木 正一
鍵谷 純三
松田 一三
廣江 弌
藤井 省三
上村 忠史
稲田 寿久
 
欠席者(なし)
 

説明のために出席した者
  林企画部長、法橋生活環境部長、谷口県土整備部長外次長、課長

職務のため出席した者
 議事調査課  藤木課長補佐兼主幹、岡田主幹、伊藤主事

1 開会  午前10時53分
2 閉会  午前11時29分
3 司会  安田委員長
4 会議録署名委員  廣江委員、錦織委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 


午前10時53分

◎安田委員長
 ただいまから、中海圏域調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 委員の皆様は、発言をされる際は必ずマイクのスイッチを入れてくださいますようにお願いをいたします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、廣江委員と錦織委員にお願いします。
 それでは、これより議題に入ります。
 なお、質疑につきましては、説明終了後に行っていただきたいと思いますが、午後の全協で知事のほうから大橋川改修事業の実施に係る協議について説明がありますので、そのことを踏まえて質問をしていただきたいと思います。
 そうしますと、大橋川改修事業の最近の状況について、小林政策企画総室長の説明を求めます。お願いいたします。

●小林政策企画総室長
 それでは、資料に沿って説明させていただきたいと思います。
 大橋川改修事業の最近の状況についてでございます。島根県から去る11月19日付で協議のありました大橋川改修事業の実施につきまして、同日付で本県から米子市及び境港市に対しまして意見照会をしましたところ、次のとおり両市から回答がございました。境港市からは去る12月5日、資料の1でございます。米子市につきましては、12月11日に回答がございました、資料2でございます。一昨日でございますが、知事及び米子、境港両市長によります三者会談を行い、大橋川改修事業の対処方針につきまして協議を行い、島根県へ申し入れる事項を次のとおり取りまとめました。
 鳥取県の回答に当たって、島根県へ申し入れる項目について、資料3でございます。資料1と2については、ごらんをいただきたいと思います。境港市からは5項目、米子市からは4項目の意見が付されております。
 資料3をごらんいただきたいと思います。この三者会談を受けまして、申し入れる項目を取りまとめたところでございます。まず両県が国に求めていくことといたしまして、中海護岸整備の確実な実施と大橋川改修事業との整合、工程表に沿った整備といったこと、それからモニタリング(水質・流動など)の継続的な実施と公表、中海護岸及び境水道の護岸の整備など、国に要望した事項に対する回答内容の確実な履行、中海とその沿岸域の水に関する諸問題について検討する協議会、想定メンバーは国、両県、沿岸市町でございます、の設置。
 両県及び国で取り組むことといたしまして、モニタリングの継続的な実施と水質改善の取り組み、新たな水質改善策の必要が生じた場合、協議会で将来的な大海崎堤の開削も含め、幅広く適切な対策を協議検討ということでございます。

◎安田委員長
 ただいまの説明につきまして、質問がございましたらお願いいたします。

○錦織委員
 モニタリングのことなのですけれども、かつてになりますけれども、片山前知事が島根県知事と森山堤防を50メートル開削ということで合意されたときには、後の議会だとか、それから何月何日かな、これは1月26日の定例記者会見におきまして、今後、両県のモニタリングをしていきましょうということで、大海崎堤防についても開削するというような、そういう合意があるのかというふうな質問があったときに片山前知事さんは、水質以外に治水の問題もあると、いろんな問題を含めて中海の状況をモニタリングしていきましょう、点検していきましょうというふうに答えておられます。そういうふうに相談しましたと。それで、将来もっと手だてを講じなければいけないということが判明すれば、それは両県の問題として相談しましょうということを話されたのですけれども、そこでの治水上の問題ということについて、ちょっとここの、両県が国に求めていくことというここの中で、このモニタリングではちょっと両県が合意したこととは違うのではないのかなというふうに思いますけれども、その点はどういうふうに話し合われたのでしょうか、今回。全く話にならなかったのかどうかということを。

◎安田委員長
 今の質問は、ここで答えられますかね。

●谷口県土整備部長
 ちょっといいですか。

◎安田委員長
 はい。

●谷口県土整備部長
 ちょっとお話がよくわからないんですが、その治水関係のモニタリングということがどうかという話ですか。

○錦織委員
 その中に含まれいるのかと……。

●谷口県土整備部長
 そうしますと、資料3の両県が国に求めていくことのぽつ2、モニタリング(水質・流動)、この「流動に」の中に、今の治水関係の流動といいますのは水位とか、それから水の流れの速さとか、いわゆる治水に関係するものは全部ここに入っているというとらえ方です。

○錦織委員
 入っていますかね、そうですか、わかりました。

◎安田委員長
 よろしいですね。

○錦織委員
 はい。

◎安田委員長
 ほかにございませんでしょうか。

○森岡委員
 今、ここで質問していいのは、この両市の意見を聞いて、島根県に対する回答をこれでいきますよと、これでよろしいでしょうかということに対しての質問でいいんでしょうか、中身に対して。

◎安田委員長
 いや、そこまでは。説明についての質問をしていただければそれでいいです。(「あとは全協」と呼ぶ者あり)

○森岡委員
 あとは全協、わかりました。

◎安田委員長
 あとは知事に質問をしていただきたい。
 ございませんか。

○森岡委員
 ちょっといいですか。

◎安田委員長
 はい、どうぞ。

○森岡委員
 基本的に大海崎堤と森山堤の開削を条件に、片山知事が大橋川の改修についての一つの条件として認めましょうということから、西部承水路堤を撤去する、そこで大海崎の水流を確保して、それから森山堤を60メートル開削をして森山堤と大海崎堤を切り離したということで、基本的にはそれをもって鳥取県は条件の一つとして認めたように私は思っております。
 そこで、さらに米子市さんからこういう水質改善の必要が生じた場合、大海崎堤の開削も含めという文言が入っておるのですが、当初、基本的には森山堤と、それから馬渡堤と大海崎堤、この3つの堤防をつくって締め切ったわけなのですけれども、水質改善や、そういう水の流れをきちんと把握するためには、もしかすると、仮に森山堤をさらに広げなければいけない状況も生まれるのではないか、それから馬渡堤も含めて検証する必要があるのではないかという将来の予測も考えれば、例えば大海崎堤の開削「等」という文言を組み入れることで、幅広に対処をできる可能性を求める方が、私としては、鳥取県としての考え方としてはいいのではないかなと、要は限定をすると、そこに限定をした議論にしかならないのではないかという思いがありまして、その辺をちょっと委員会の皆さんに議論していただければというふうに思いますが。

◎安田委員長
 では答弁の前に、ほかの委員さんの御意見も伺いたいということですね、森岡委員。
 御意見がございましたらお願いします。

○錦織委員
 当然、鳥取県というか、米子市、それから境港の市民も議会も最初は3つの堤防の開削というのを求めてきましたし、最終的には森山堤、大海崎堤を150から200メートルを開削をするということをずっと求めてきているということから考えれば、今の表現では将来的な可能性について閉じるということになるので、森岡委員のおっしゃる「等」、そういったことをつけるというのは当然ではないかというふうに考えます。

◎安田委員長
 ほかには。

○鍵谷委員
 今の森岡委員の提案に賛成ということだけ申し上げておきます。(発言する者あり)

◎安田委員長
 そうですね、即答はできないと思います。
 ほかにはございませんでしょうか。
 そうしますと、この意見の提案に対する取り扱いだけで結構ですので、執行部のほう、よろしゅうございますか。
 米子からは出ていないですけれどね。

●林企画部長
 これは今、御意見があったことについてはちょっと至急に考えさせていただきますけれども、ただ、経過を申し上げれば、いろいろ御議論はあったと思いますが、2堤開削の御議論があり、そして森山堤の開削があり、残る大海崎堤の話というのが地元で残っておったということだと思っております。今般、米子市さんのほうからもそうした大海崎堤について、それが今後の対策の中にいろいろ検討する中で入っているんだよということを特に明記してくれということだと思っております。幅広くいろいろな対策を考えるということは、これは当然のことでございますけれども、モニタリングの結果とかを見て、やはり必要な対策というものがそういう状況になればどういうようなものがあるのかというのは幅広く検討することは必要だと思いますが、これまでの経過もあって、特に米子市さんのほうからこうして大海崎堤というものを明記をされてこられたので、我々県としては幅広く検討するのですけれども、特にこの大海崎堤については明記をするような方向で考えていってはどうかということで、三者でもそういうお話になったところでございますので、そういった御理解をいただければと思っておりますが、今、御意見があったことは伝えたいと思います。

◎安田委員長
 ほかに。

○稲田委員
 例えば米子市の回答の中に大海崎堤防というのが出てきますね。これは、その「など」という文言が入っていない。それから境港については特別具体的な……。もう一回言いますと、米子市については大海崎堤防という言葉が出てきます。それから境港については出てきていない。そして今、多分森岡委員のその話は、この資料3、4ページの、その協議会で将来的な大海崎堤の開削も含め幅広く適切な対策を協議検討という、このところに「など」というのを入れようというところでしょう。それをわざわざそこまでやる必要があるのかな、大海崎堤防の開削も含め幅広く適切な対策という文言が後についているわけでして、その文脈からすると、その「など」という言葉にそんなにこだわらないといけないのかなという気がするのですが、どうでしょうか。

●谷口県土整備部長
 企画部長が話しましたけれども、今の稲田委員と私は同感です。
 確かに、米子市長のこの3番目ですね、この回答、これはちょっと末尾を、3番目の後ろのほうの、将来の新たな対策として大海崎堤防の開削も含まれることを双方認識することという表現になっていまして、さきの「等」というものは、私たちの中では、ここの今度は資料3に戻りますが、将来的な大海崎堤の開削も含め幅広く、「含め幅広く」ですから、もうここで「等」が入っているというふうに私は理解をしていますので、この表現で御承認いただけたらと思います。

○藤井委員
 今、言われたことに賛成ですね。というのは、不測の事態ということもあり得るので、文言できちっと定義づけをしてしまうと、それ以外のことが対応できなくなる可能性があるので、今の文章で、将来起こってくる不測の事態にもきちっと対応できるということが含まれていると考えていいんでしょう。(「はい」と呼ぶ者あり)とすれば、稲田委員の提案のほうが、あるいは適切かもしれないなと。このたびの鳥取県サイドの大幅な譲歩というふうに、私個人は門外漢かもしれませんけれども、そう思うわけですよ。そうすれば、かつて両県がこういう水面の中に県境をつくって、がちがち争ったような状況を引き継ぐべきではないという。よって、この中海というものは共同管理する、利用する、保全する、そういったことが一番大切だし、鳥取県側から要請するとすれば、そのことが格別大事なのではないかと思うのですよね。そういった意味も含めて、今のこの文章の中で選択するとすればそれで結構だと思いますけれども、そういった趣旨もぜひ含めて今後の中海対策というものを考えていくべきだと、こういうふうに私個人としては思います。

○松田委員
 現実にこういうふうに意見が分かれるということは、この解釈で、今後いろんなあれも出る可能性もあるということであって、ですから、やはり「等」は入れておいたほうが、個人的な考えとしてはいいのではないかと。ただ、米子市の場合がここまで練り上げてきてこの文言で決めたのか、そういった点をこれでいいのかという、もう一遍、確認をとりながら進めていかれた方がいいのではないかなという、何かありますか。

●林企画部長
 米子市さんのほうでは、今、御案内のとおり、議会で十分御審議をされて、そしてこの文言についても新たな対策と、ここにもありますけれども、生じた場合には、新たな対策というようなことを従前から国交省とのやりとりの中で、そういう話が出ているわけですが、そこの中で幅広く読めるんだということを市長さんはおっしゃっておりましたけれども、最終的に議会のいろいろな御議論があって、こういう文言をつけて県と両市で確認をしてくれと、認識しようという文章をおつけになった。これはもう十分御議論をいただいた上での文章だと思っております。ただ、この県知事と両市長との話の際には、これを県と米子市さんだけが認識したのでは、これはいけないだろうと、島根県の中にあるものであり、島根県の管理しているもの、ですから島根県のほうにもこういう認識があるということを明記をして、その部分は幅広くというだけではなく、そこの部分の大海崎のことでいったら特に米子市さんが御議論をされて、こういうふうにお書きになってきたので、明記をして示すということでどうでしょうということだったと思っております。

○稲田委員
 私もやっぱり他の、いわゆる米子市、それから島根県、これとの言葉の整合性というのはまず考えていかなければならないということが1点。
 もう1点は、いわゆる開削するところはどこだというと、森山と大海崎なのですね。さっき森岡委員が言っておられたのは馬渡のこともちらっと言っておられましたけれども、これはまだ、いわゆるまないたには乗っていないわけでして、そうすると、もう森山と大海崎なのですから「等」をつけて、ほかに、では何があるか、ほかにもっと開削するところはたくさんあるのなら、それは「など」ということをつける必要はあるかもわかりません。これは言語の取り扱いと文脈の問題なんだろうと思うのですけれども、ですから私はこれで十分に意は通じるというように思います。

○錦織委員
 済みません。話をちょっと戻すようなのですけれども。今、いろいろ議論されていますけれども、米子市も境港市もそれぞれ同意されましたけれども、いずれもこのようにたくさん意見もつけて、もろ手を挙げて賛成されたわけではないというふうに、この間の論議を見てもそういうふうに思います。非常に苦労の跡が見えると思います。
 そこで、今、これに同意するという方向ではありますけれども、私はやっぱり、ちょっとここは本当に冷静に考えなければいけないのではないかなというふうに思っています。その点では新政権の姿勢というのは、八ッ場ダムとかそういうものを見直すという、大型公共事業を一遍立ちどまって見直すというふうな方向にもなったわけで、私はそういうことについての姿勢は非常に歓迎したいというふうに思います。この計画も何10年も前に計画されてきたもので、本当に今、このまま継続していいのかというと、たくさんの論議の中で今ここまでになっているわけですけれども、やっぱり見直してみるということが本当に求められるんだなというふうに思うのです。それで、実際ダムと放水路が完成すれば47年の洪水の程度だと……。(発言する者あり)

◎安田委員長
 ちょっと議題からそれるね。

○錦織委員
 だけれども、もうちょっとあと2分ぐらい言わせてください。そうすると、やっぱり完成すると計画高水位よりも下がるということなので、国土交通省みずからがそういったことを説明しておりますし、幸いまだ大橋川の工事は着工していないということを考えると、するしないも含めて、もう一回検証するということが本当に今必要ではないかなというふうに、戻すようですけれども、やっぱりそのことは強く、この特別委員会でも訴えたいと思います。

◎安田委員長
 ほかに。(「なし」と呼ぶ者あり)

○浜田委員
 済みません、何か言葉の定義なのですけれども、大海崎堤の開削も含め幅広く適切な対策をというふうにしてあるわけですが、この「幅広く適切な」の定義をどのくらいに幅を持たせて適切なのかということを想定しておられるのか、もし想定していらっしゃる部分があれば教えていただきたいと思いますが。

◎安田委員長
 関連ですか。

○松田委員
 今の考え方と、逆に今度は大海崎に限定される危険はないのかと、この文言。そのことさえきちんとしておけばいいのじゃないかと。

◎安田委員長
 よろしいですか。

●谷口県土整備部長
 ここの「幅広く」という、定義はちょっとこの場ではできない。といいますのは、モニタリングをこれはやっていく、その水質、治水も含めてなのですが、その程度、度合い、治水というのは大橋川の改修がなされて、今のシミュレーションの中でとらわれることですが、特に水質はずっと継続的にモニタリングをしていって、その状況が向上しない、悪化するほうになっていくということであれば、ではどの程度の、例えば開削でもどの程度開削したらいいのかとか、ではここで足りなければ別のところでの開削もあるのかと、私はそういう形でとらえて、ここには「幅広く適切な対策」というのは、そういうようなものも全部含まれるというふうに解釈はしております。

◎安田委員長
 もう1点、松田委員の質問に対してはいかがでありましょうか。大海崎に限定しない……。

●谷口県土整備部長
 そういうふうに限定はしていないというふうに、この文意では読み取れると……(「限定していないということならばいいでしょう」と呼ぶ者あり)

◎安田委員長
 いいではないですか。

○森岡委員
 要はそこの部分で、この文言を島根県側が大海崎堤の開削だけなんだという解釈をされるのが、一番、今後の議論が広がらない部分が来るのではないかという懸念があったものですから、「等」という言葉を入れることでそういう、先ほど県土整備部長がおっしゃったような幅広な考え方がね。鳥取県は意思統一できると思うのですよ、ただ、相手のいることなので、その辺は後で問題にならなければいいなという思いで先ほどの提案をさせてもらったのですけれども、今の県土整備部長のお話では、当然ほかの堤防も含まれるのだよということをきちんと明言されましたので、それを鳥取県としての方向性として、我々は受けとめたいと思いますけれども。

●谷口県土整備部長
 私が申しましたのは限定的な考え方ではないということですので、だから幅広くという中にはそういう今の他のということもあるというふうに認識をしているということです。私がそれを約束したとか、私がそれをということではないということを理解をしていただかないと、部長が言ったから絶対これは、それが一つの条件だというふうにとらえていただかないほうがいいと思います。(「島根には言っておかないといけないね、それは」と呼ぶ者あり)

◎安田委員長
 それはこれからのことですので。(「こういう議論があったということは」と呼ぶ者あり)

●谷口県土整備部長
 それはちゃんとお伝えします。

●林企画部長
 二重の答えになりますけれども、それで含め幅広く対策をということでございますので、そのあたりを御理解をいただきたいと思っています。

○藤井委員
 森岡委員が言われたのは、我々は理解できるけれども、あちら側はどう言っておるんですか、ということをきちんと担保してくださいよということを今、言われたわけで、そこに対してきちっと検討されるべき。

●林企画部長
 それで、ここでお示ししたような文案、これを今、ちょっと成案中で、午後にでもお示しをして、そのものを島根県のほうに、こういうことでいいですかという協議をしていきたいという考え方でございますので、御理解いただきたいと思います。(「よし」と呼ぶ者あり)

◎安田委員長
 よろしいですね。
 錦織委員、まだありますか。

○錦織委員
 それで、今の文案はわかりました。ところがモニタリングの件なのですけれども、私、この前の議会質問でも企画部長の答弁では、ちょっと納得がいかなかったのです。というのは、モニタリングはするのだけれども、結局、何を何年たったらそういう開削をしなければいけないのか、この現状でいいのかというのを判断するのかといったら5年、10年、50年という話だと、書いたのはいいけれども、一体、結局どういうことになるんだという不安がつきまとうのですけれども、私はやっぱりそのめどというものを明確に示さないといけないと思うんですけれどね。

◎安田委員長
 どちらですか。

●林企画部長
 きょうは生活環境部長さんが来ていますので、答えていただきますけれど。モニタリングはずっとしていくわけでございます。そのモニタリングの状態を見て、それで大幅な変化、悪化というようなものが出てきたときには、当然協議をしなければいけないということですが、ではそれが何年たったら出ますかということになったときには、必ずしも何年ということにはなりませんということを生活環境部のほうはお答えをしたというふうに理解をしておりますが、部長のほうから、済みません。

●法橋生活環境部長
 この問題については特別委員会、それから常任委員会でも再三にわたってうちの技術次長のほうからお答えしておりますけれども、広域水域のいわゆる汚濁メカニズムというのは非常に難しい問題が含まれています。それで、科学的に十分な解明は進んでおりません。ですから、これは注意深くやっぱりモニタリングをして、年限がどこでということではなくて、そこの中の変化を、気象条件なども照らしながら十分モニタリングをしていくことによって、おかしくなったら、こういうことになっているなら何か対策をとらないといけないなというのは随時やっていくということで、これは毎年、毎年そういった協議を重ねていくわけですから、何年ということを区切るということではないというふうに思っております。

○錦織委員
 最後ですけれど、今、悪化というふうにおっしゃったのですけれども、今の状態がよくないので、きれいにならなかったら、そういうことにならなかったらさらに開くとかという、そういう論議ではないと、今より悪化するということではないと話が進まないということでは、ちょっとまずいのではないでしょうかね。それはすぐに認められないです。

●法橋生活環境部長
 ちょっと言葉じりの問題だと思うのですけれども、ちょっと言葉が足らなかったかと思いますけれども、我々は5年ごとの水質改善の計画をつくっているわけです。それで目標値を定めておりますから、その目標値を達成するためにどういったことをやっていくのかということを議論していくということであります。

◎安田委員長
 ほかにございませんね。
 そうしますと、議題4、その他ですが、委員のほうで何かございますか。
 どうぞ。

○廣江委員
 先ほどから話をしていると、この委員会というのは何なのか、私はこの委員会をつくるべきだというときに、米子空港の問題や、この大橋川の問題、中海の問題等でずっとこの議会も長い間特別委員会でやってきましたけれども、その特別委員会がなくなったので島根県との話し合い、あるいは米子、境港とも任意団体で西部の議員連盟のようなものをつくってやりましたけれども全然発言権も何もないので、こういうことに対してちゃんと、特に常任委員会は何もやっていないと、DBSの問題だって何も進展していないと非常に危惧を持って、絶対この委員会をつくって、そこでしっかりやっていかなければならないと思って、私はこの設立を唱えました。スタートしましたけれども、前のこの委員会ではこの問題なども境港、米子の特別委員会との話し合いをしたり、三者の合同の特別委員会をやる、その前には米子市、境港市で私も市会議員として、そちらのほうで両方の話をまとめて、県の特別委員会の話をして、それでそのことを知事に出していく格好で両市との話し合いもして、その決定によって今度は本会議にかけて、ぱっといくというような形で、ちゃんとそれをやってきました。だけれども、何にも境港との話し合いもしない、島根県との話し合いもしない、ここで聞くだけであったら、まだ我々の委員会の説明は何も中海のものでも今初めてこうして聞くようなことでは、でしたら何のためにこの委員会をつくったのか、特別委員会というのは何なのか、その辺をきちっとしないと、今、空港も2,500メートルの問題になって、おとついも行きましたけれども、それでまた今度17日にもあって、何か特別委員長さんと副委員長さんには招待を出すというような話も仄聞してやっていますけれども、その辺の問題などもきちんとこの委員会でやらないと、何のためにこれをつくったのか。さっきの話なども、島根県との話や境港、米子との話がちゃんときょうまでしてあれば、この辺はもうお互い向こうとも話し合って決めておれば共通の話ができておるはずなのですよ。そのために特別委員会というのをつくってもらったと私は思っていますけれど、その辺のことをきちっとしていってもらわないと、今後いろんな問題についても、今はDBSであっても貨物が全然なくて、このままでは存続できない状態、実際この間から参加された人も引退されるというようなことが起きている。そういうことが全然進んでいかない。実際荷物が着いても1週間も10日も荷物がとめられて、もう送ってきてからとりに行った人は、自分が韓国まで行って戻ってきたのに、何にもできない、それに対して動きがきちんとしていないという、何か我々の県議会も門外漢みたいな形になっていると思うのですよ。そういうことをやるためにこの委員会をつくってもらって、やっぱりこの委員会として、そういうことをちゃんとやっていく姿勢がなかったらだめだと思うのですけれどね。そういうことをやれば、さっきのような話の中には、そういうことをやるという意識も何もないから今の話であって、全体的にこの話を進めてくる、向こうからの情報ももらい、こちらからの意見も言って話をしていたら、今の話なんて、今、ここでする段階ではないと思うのですよ。そのための特別委員会のはずなのですがね。どうなっているんですかね。今説明があった、常任委員会と特別委員会と両方に説明したからと、だったら特別委員会ではない、そんなの。だから我々の特別委員会というのは何の権限も何にもないみたいな形になっていますよね。

◎安田委員長
 お聞きをさせていただきまして、また今後、詰めていきたいと思います。
 ほかにございませんようでしたら、以上をもちまして中海圏域調査特別委員会を閉会いたします。御苦労さまでした。



午前11時29分 閉会

 

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