平成21年度議事録

平成22年1月26日~28日・所管事項に係る県外調査

1 調査日時・箇所・内容

1月26日(火)
○博多港(博多港ふ頭株式会社事務所)(福岡県)
  物流機能の国際競争力強化の確保に向けた取組について
○福岡県警察(福岡県)
  通信司令室の概要について
  福岡県警察メール配信システムについて(ふっけい安心メール)
1月27日(水)
○島原半島ジオパーク(雲仙岳災害記念館)(長崎県)
  世界ジオパーク認定までの取組について
1月28日(木)
○長崎県庁(長崎県)
  ながさきITモデルの取組について
  電子申請等の状況について

2 調査委員

石村委員長、銀杏副委員長、前田(宏)委員、村田委員、小谷委員、米井委員、初田委員、安田委員、尾崎委員

3 随行者

鳥取県議会事務局議事調査課 中西主幹、田中副主幹

4 調査報告

 今回は、福岡県及び長崎県において、当委員会所管の行政課題について調査を行うとともに活発な意見交換を行った。

 まず、博多港の概要及び物流機能の国際競争力強化の確保に向けた取組について、「福岡市港湾局」並びに「博多港ふ頭株式会社」を調査した。
 博多港は、近隣に工場が少ないため、主に生活関連物品を取り扱う移輸入中心の港である。また、半径5キロメートル圏内には鉄道・道路・空港の拠点が集積されているため、これらをうまく連結させ、物流の推進をはかる「博多港マルチクロスサービス」を展開され、昨年度まで取扱貨物量は右肩上がりを続けているとの説明を受けた。
 今後、境港・鳥取港の利用を増やしていくためには、港湾施設の利便性の向上はもとより交通インフラの整備が不可欠であることを再認識した。

 次に、防犯情報メール配信システムについて、「福岡県警察」を調査した。
 福岡県警察では、「ふっけい安心メール」として事前登録者に対して事件発生情報や検挙情報を配信している。県内小中学校の教職員の登録者も多く、配信することで近隣地区の小中学校において防犯態勢をとることができたことなどの活用事例もあわせて説明を受けた。
 鳥取県においても、同様のシステムの整備を進めているところであり参考となった。

 次に、世界ジオパーク認定までの取組について、「島原半島ジオパーク」を調査した。
 島原半島ジオパークは、火山と人間が共存するジオパークをテーマに、昨年8月22日に国内第1号として世界ジオパークに認定された。
 杉本事務局長から、現地審査における調査員の視点などを詳しく説明を受けることができ、山陰海岸の世界ジオパーク加盟に向けて大いに参考になった。
 特に現地調査において、地域に根付いている活動が評価されることや、地元、旅行者にその魅力が十分に理解されているか、理解されるように環境整備がなされているかが重視されることなど、貴重な情報を得ることができた。

 次に、ながさきITモデルの取組及び電子申請等の状況について「長崎県」を調査した。
 各種システムを発注の際に職員が努力し、詳細な仕様書を作成することで、経費節減及び地場IT企業の参入拡大につなげていることは、注目すべき取組である。
 この取組が、地元IT企業が技術者の外部派遣業務から自社開発の業務形態に転換するきっかけとなったことも参考となった。
 今後、電子申請などのシステムの開発や運用に係る経費を検討する上で非常に興味深い内容だった。

 県外調査を通じて、各委員から様々な発言、提言、提案がなされるなど充実したものとなり、大変有意義であった。今回調査したこれらの施策、取組については、今後の委員会活動の参考としていきたい。

 

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