平成21年度会議録・活動報告

平成21年10月9日会議録

出席者(11名) 委員長
委員
山根 英明
興治 英夫
銀杏 泰利
山田 幸夫
前田 八壽彦
福間 裕隆
村田 実
石村 祐輔
尾崎 薫
藤縄 喜和
初田 勲
欠席者(1名) 副委員長 浜崎 晋一
 

説明のため出席した者
  林企画部長、磯田福祉保健部長、岡崎福祉保健部次長、城平防災局副局長兼防災チーム長外課長

職務のため出席した事務局職員
  議事調査課 中西主幹、前田主幹、田中副主幹

1 開  会   午後1時3分
2 閉  会   午後1時54分
3 司  会   山根委員長
4 会議録署名委員  石村委員、山田委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 


午後1時3分

◎山根委員長
 それでは、ただいまから広域連携調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程につきましては、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って行いたいと思いますが、いかがでしょうか。よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
 それでは、次に会議録の署名委員を指名させていただきます。
 会議録署名委員には、石村委員と山田委員にお願いします。
 それでは、議題に移りますが、関西広域連合(仮称)への参加の検討について、ということで林企画部長に御説明、よろしくお願いします。

●林企画部長
 企画部でございます。座って説明させていただきます。(「どうぞ」と呼ぶ者あり)
 資料の1ページをお開きいただきたいと思います。関西広域連合につきましては、近畿6府県と、それから福井県、三重県、徳島県、そして本県、この10府県で今検討を進めているところでございます。
 現状でございます。設立の検討につきましては、関西広域機構という、「KU」というものがございます。この分権改革推進本部において検討しているところでございます。あわせて当然のことでございますが、各県でも検討を進めているところでございます。
 その状況でございます。詳細を今詰めるという必要がございますので、近畿の6府県と徳島県と本県、そして三重県が入って、事務方のワーキンググループで事業内容や具体的な内容等についても検討しているところでございます。
 なお、参加するかどうかの話でございます。奈良県と福井県、それから三重県につきましては、この関西広域連合の設立当初からの参加は見送るという旨を明らかにしているところでございます。
 関西広域連合が処理する事務についての検討案でございます。3ページに掲げております。ちょっと3ページをお開きいただければと思います。関西広域連合で処理しようということで考えられているものとしましては、事業分野、防災の分野、観光・文化振興の分野、産業振興の分野、医療の分野、広域での環境保全の分野、資格取得だとか免許の分野、それから広域での職員研修、こうした分野について共同で、広域連合という形で広域でやったほうがいいのではないかという検討が進んでいるところでございます。
 なお、後で申し上げますが、ここで太字にしておりますところについては本県が参加しようかなというふうに考えている分野でございます。
 戻っていただきまして、直近では8月4日に分権改革推進本部会議が開催されたところでございます。その内容については、また飛びますが4ページをごらんいただきたいと思います。8月4日に第5回分権改革推進本部会議が開かれたわけでございます。2の意見交換のところの概要で見ていただきますと、総論のところをごらんいただきたいと思います。各府県の議会で検討いただいているところでございますが、その時点ではまだ結論を得るに至っていないという状況でございます。もっとわかりやすく説明できるような事業内容、経費メリットについて示す必要があるということで、先ほど申し上げましたワーキングチームというものをつくって、今検討をされているところでございます。
 (2)の意見交換において出された主な意見ということでございます。一つは、事務局体制でございます。広域連合というものをつくりますときに、これを各府県とは別に、全く別個にすべての分野につくるというような案が先行していたわけでございますが、それをなるべく各府県で、事務局を分散型にすべきではなかろうかということで、本当に総務部門ぐらいをそうした専用の組織にすべきではないかというようなこと。それから、広域連合で行う事務の内容や経費についてしっかり整理が必要であって、事務についても本当に真に広域で取り組むことが必要なものをちゃんと整理をする必要があるのではなかろうか、というようなことでございます。この2つは、本県から特に強くお話ししたところでございます。
 あと、国の出先機関というか、地方機関からの事務の移譲というようなこともございます。それについてのスケジュールを明らかにしたほうがいいのではないかというような御意見、それから最後のほうの丸ですが、設立案を含めまして、あるいは議会で御議論いただく規約案等についても足並みをそろえて上程できるような努力が必要だというようなお話があったところでございます。
 先ほどちょっと本県が主張したということを申し上げましたが、本県の意見については6ページにつけております。経費メリットがちゃんと出るように効率的な組織にすべきだというようなこと。それから事業についても真に広域でやる必要があるものについて絞る必要がある。あるいは経費の負担については人口割、それから部分参加を鳥取県は想定しておりますので、部分参加というものをちゃんと視野に入れた配分にすべきであるというようなことを申し述べたところでございます。
 1ページに戻っていただきたいと思います。関係府県の議会での検討いただいている状況でございます。大阪、京都、兵庫、徳島の各県におきましては、こうした特別委員会をそれぞれつくっていただいて議論されているところでございます。それから、滋賀と和歌山県は既存の特別委員会でやられているということです。本県もこうした特別委員会をつくっていただいて御議論いただくということで、こうした中に入ってくるということでございます。常任委員会で検討している県としては、奈良、福井、三重というところでございます。
 参加に対する本県執行部の考え方でございます。一つは、まず基本的には二重行政にならないことということ。それから費用対効果的に経費メリットがあること。この2点を基本において考えていきたいというふうにしているところでございます。
 2ページに移らさせていただきます。参加の検討分野ということです。先ほども申し上げましたが、本県は、3ページにあります関西広域連合が処理する事務すべてに入るという考え方ではなく、先ほど申し上げました二重行政にならない、経費メリットがあるという分野について部分参加していきたいというふうに考えているところでございます。現段階では、ドクターヘリの部分と、それから広域観光の部分の2分野について参加を検討しているということでございます。したがいまして、観光文化の分野では上の3つのところ、医療の分野ではドクターヘリの部分というようなところに限って参加していきたいというふうに考えています。
 なお、その他の分野でございます。その他の分野におきましても、今詳細な事業内容等を検討されておりますので、その結果を見ながら、効果的なものがあるかもしれませんので、そうした場合には参加に向けての検討を行って、また御説明を申し上げたいというふうに考えているところでございます。
 その、2つの参加を検討している分野でございます。まずドクターヘリの分野でございます。これは今、兵庫県、京都府、鳥取県の3府県共同でのドクターヘリの導入ということについて、関西広域連合の事業に取り込もうということでの検討が進められているところでございます。運航経費につきましては、総額で1億7,000万円程度かかります。これについては、均等割が一部と出動回数割ということを想定しているところでございます。今のところ、本県の負担は1,000万円から1,500万円程度ではなかろうかというふうに判断しているところでございます。参加の理由として、県民の生命に係る課題でございます。緊急時に当然必要なものであり、単県でもありますが、今申し上げましたように単県での整備では1億7,000万円、国庫補助金が2分の1ありますが、そうした多額の経費を要するというようなこと。それから常時のドクターヘリの対応体制というものも必要になってまいります。病院のほうの受入れ態勢での医師の数とか、そうしたものもございまして、直ちに単独でということも難しゅうございますので、関西広域連合に参加すれば経費的なメリットもあり、いいのではないかというふうに思っているところでございます。兵庫県及び京都府は、関西広域連合で実施ということで取り組まれているところでございます。
 なお、ドクターヘリにつきましては、豊岡病院を基幹の病院としておりまして、鳥取県の西部のほうにつきましては、全県エリアとはいいましても時間がかかる場合があるということがございますので、消防防災ヘリコプターというのがあります。これは多機能でいろいろな、消火活動とか救援活動とか、いろいろ使うわけですが、そこにドクターヘリ機能をあわせ持つことで、西部地域のほうにそうした重層的にセーフティーネットを張っていきたいというようなことを考えております。この点については、また後ほど福祉保健部長から御説明を申し上げたいと思います。
 2つ目でございます。広域観光でございます。広域観光のルートの設定や海外へのプロモーション、こうしたものに対して広域連合で取り組む、そのものに参加していきたいというふうに考えているところでございます。参加理由でございます。これからは海外での観光客だとか、あるいは広域での観光客の受け入れの増加というものに力を入れていく必要があると考えております。本県もジオパークとか、あるいは北東アジアの交流等で積極的にそうした交流等を生かして観光客の誘客を図っていく。そのためには広域観光ルートの設定、本県だけでなく広域でのルートの設定や海外への発信というものを進めていく必要がございますので、関西空港を持っております大阪というか近畿圏、それから関西圏そのものが非常に大きな人口を持っておりますので、そうしたところからお客を誘客する。あわせて関西空港でありますと、鳥取の米子空港からの米子-ソウル便と、インアウトの関係とか、それからDBSクルーズを使った広域観光で誘客というようなことも考えられると思っておりますので、そうした広域観光、関西圏との広域観光の取り組みということは有効だと考えておりますので、この分野について加わってはどうかというふうに考えているものでございます。
 今後のスケジュールでございます。今のところ11月から12月に第6回分権改革推進本部会議、これは各県の知事がメンバーでございますが、これを開こうということで進められております。これから後でちょっと申し上げますし、別冊で分厚いものをおつけしておりますが、そこで設立案について検討して、協議をしようということでございます。ここまででできれば参加表明というものができないものかというようなことが言われております。ただ、なかなか各県とも議論はいろいろ、まだ十分には進んでいないという状況でございます。22年度には各府県の議会におきまして規約案、広域連合の設立に当たっては規約案というものを議決いただく必要がございます。この規約案を審議いただいて、議決をいただき、広域連合の設立に踏み出していきたいという考え方だというふうに伺っております。
 続きまして、8ページに飛んでいただきたいと思います。広域連合の概要等でございます。先ほど申し上げましたが、この分厚いものがありますけれども、概要を少しだけ御説明したいと思います。8ページ、広域連合は地方自治法に基づく執行機関とあわせて議会を持つ、特別地方公共団体ということでございます。
 広域連合を設立する場合に、議決をすべき事項ということで、中段より下のところに構成団体議会の議決を要する事項がございます。鳥取県でありますと、鳥取県議会に議決を要する事項ということでございます。広域連合の規約を定め、この広域連合を設置しようとするときに議決が必要だということでございます。以下は変更とかそうした場合でございます。
 広域連合の議決をいただく規約には、下のほうに書いておりますが、連合の名称から予算、それから事務所の位置とか、そうしたものを掲げるようになっているところでございます。
 9ページは経緯でございますので、省略させていただきます。
 10ページでございます。設立の趣旨でございます。ここは、もうまさに広域行政を担う組織をつくろうということでございます。広域連合の意義等でございます。それから、道州制とはちょっと切り離して考えているということを10ページの下のほうに掲げているところでございます。
 11ページは、関西広域連合の設立の概要で、今検討中の構成団体案等でございます。それから、事務については、先ほど3ページのほうで御説明を申し上げましたので省略させていただきます。
 12ページに行かせていただきます。関西広域連合の設立の概要ということでございます。これも11ページと重複しますが、組織について説明しているものでございますので、省略させていただきますが、本県といたしましては、監査委員だとか公平委員会だとか、それからいろいろな委員会があったりします。こうしたものについても各府県が持っておられるものを兼務とかそういうような形にして、できるだけスリムにするというようなことはできないかということを検討してくださいというふうにしております。できるだけ経費を抑えてほしいという思いでございます。
 13ページでございます。広域連合の議会というものを置くということになっております。ここには各都道府県の議会から議員の選出をしていただくことになるということでございます。まだ、何名ずつとかいうことについては決まっていないところでございますけれども、こうしたことであります。小さい団体、大きな団体も都道府県によってあるわけでございますが、各県から少なくとも1人以上は参加するというになっているということでございます。
 14ページは、重複になりますが、ポンチ絵というか、組織のイメージ図でございます。
 15ページは、関西広域連合全体の、まだまだ非常に概算でございますが、必要となるような経費ということです。全体では、22年度が3億2,000万円で、23年度が3億6,000万円、そういう経費でございます。ここで中段にあります広域医療連携(ドクヘリを含む)と書いてあります。ここの金額が非常に大きゅうございますが、これは3府県の共同でドクターヘリを運航します経費が1億7,000万円ございますので、そのものが入っているということでございます。
 これらの経費の分担金を各県が払うようになるわけでございますが、今考えられているところでは、総務費については均等割かなと。それから本県が入ります広域観光や文化振興の部分は、我々のほうも受益者割というか人口割というようなことを主張いたしております。ドクターヘリの部分については、各府県ではなくて3府県で考えている、協議が調えばそうした分担金の額でお支払いするというか負担するというような考え方を持っているところでございます。
 ざっと……、16ページは、事務的な話はやめて、省略させていただきます。
 以上でございます。

◎山根委員長
 ありがとうございました。
 それでは、今のお話がありましたようにドクターヘリの関係がありますので、救急救命の体制についてお聞きしたいと。磯田部長もお忙しい中、ありがとうございます。考え方について御説明いただきたいと思います。

●磯田福祉保健部長
 そういたしますと、ただいま企画部長のほうから広域連合の説明がありましたが、私どもはヘリコプターを活用した救命救急体制の中で、3府県によるドクターヘリの導入について関西広域連合の事業として検討している状況を御説明いたします。
 これは豊岡病院を基地病院といたしまして、鳥取県全域を対象に運航することとしております。しかしながら、西部圏域に到達いたしますまでにはちょっと時間がかかりますので、消防防災ヘリに医療チームが搭乗するドクターヘリ的活用をあわせた体制も同時に検討するものでございます。このことによりまして、従来に増して救命救急体制に重層的なセーフティーネットが張られるものと期待するところでございます。
 概要でございます。基地病院は豊岡病院でございます。搬送先はそれぞれの状況に応じまして、鳥取でしたら中央病院でありますとか、厚生病院、また医大と。そのときによって変わってまいります。経費でございます。先ほども説明ありました総額1億7,000万円、そのうち鳥取県負担分といたしましては、1,000万円から1,500万円程度になるのではないかと。ただいま交渉中でございますが、そういう状況でございます。ちなみに単独で導入しますと、県負担分としては8,500万円かかってまいります。リーズナブルな経費でそういう救急体制がしかれるものと思います。
 なお、医師等の配備につきましても、豊岡病院のほうですべて整備されることとなっております。ちなみにドクターヘリとは、訓練いたしました医師が同乗して傷病者のいる現場に行き、装備した機器等を用い搬送先のほうに運ぶものでございます。その搭乗医師は、豊岡病院のほうに常時待機してございます。このドクターヘリは随分小ぶりでございまして、医師と看護師と操縦士、整備士が搭乗して、手の届く範囲の装備、きちっとなっている中でやるものでございます。
 あと、消防防災ヘリのほうです。ドクターヘリ的活用といたしましては、こちらの消防防災ヘリのほうはちょっと大きゅうございます。救急ばかりでなくいろいろな、救助だとかほかの面も活用しております。あと医療器材を順次整備していかないといけませんので、その辺の交渉を今やっているところでございます。
 今後のスケジュールにつきましては、一番下の表のところに掲げておりますが、今、調整会議を進めているところです。ヘリコプターの離着陸場のランデブーポイントと申しますが、そこの現地調査等が要りますのでその調査でありますとか、あと関係機関等の連携とか訓練を進めていかないといけません。4月1日に運航開始とすると、そういうスケジュールになります。
 また、一方、消防防災ヘリにつきましては、鳥大と連絡調整をいたしておりますが、器材の整備とか消防機関との連携、そういうもろもろについて、早期運用に向けて交渉していくこととなっております。

◎山根委員長
 ありがとうございました。
 それでは、皆さん。ざっとしてもらいましたので、わかりが悪いかもしれませんが……。

○初田委員
 入り口で、この特別委員会の持ち方というんですか、あり方というんですか。きのう、我々企画担当の常任委員会でこのことをもっと詳しくお話を聞いたわけです。
 今後はもう、関西広域連合については特別委員会で扱うものとして、常任委員会のほうでは一切取り扱わないという扱い方でいいんでしょうか。ここにも銀杏委員も尾崎委員も、何人かいるわけですが、どうでしょうか。(「石村委員長も」と呼ぶ者あり)

◎山根委員長
 その辺は先般立ち上げたとき言いましたように、考え方はまだ全く、今2回目ですから整理してませんけれども。これは議運であるのか、あるいは3つの特別委員会ができたものですし、それで4つの常任委員会があるものですから。どこでどう仕分けするかということは今後の課題として、やはり協議していかなければならないと思います。いつも特別委員会の持ち方、性格についてはいろいろな問題があって、その辺のすみ分けがきちんとやっていないものですから。要るとか要らないとかいろいろな意見が出るわけですから。すみ分けをするのか、あるいはここを中心として、特に今新しい団体に加盟するのですから、あるいはより県民のためになるものかということをここで主に審議して、その他の企画県土警察常任委員会とか、あるいは福祉生活病院常任委員会にはお知らせする程度にして、意見をそちらに酌み上げるか。今後の運用について、もうちょっと今のところは前向きに、そういうものを議長のほうにといいましょうか。私が言うのは議長のほうに言わなければならないわけですから、そこに提言しながら行っていくということで。きょう、我々だけできちんとこれでやりますよと言ったって、相手があることですので。全体を見なければいけないと思いますので、その辺は調整させていただくということで……、いかがでしょうか。何か御意見があれば。

○興治委員
 せっかく特別委員会を設置して、この関西広域連合への参加の検討などを進めるわけですので、広域連合の設置の際は、さっき説明がありましたように議会の議決が要りますので、これは委員会への付託事件ということになると思うのです。その際に、特別委員会でこの連合への参加を検討してきて、その議案については常任委員会に付託するということになれば、ちょっと設置の意味が薄れてくるのではないかと思うのです。だから、そこのところは、例えば特別委員会に議案を付託するとか、あるいは常任委員会と特別委員会の両方に付託して合同委員会を開いてやるとか。特別委員会を持っている意味が損なわないような形で御検討いただけたらと思います。

○石村委員
 きのうの会議でもありましたけれども。例えばドクターヘリの話は、私どもの常任委員会ではない防災とか医療の問題がありますので、そういうものを中心に深く特別委員会で検討し、総枠は総枠として、関西広域連合の話は、総枠の話は常任委員会でいいのではないのかなと。だから、詳しい細部にわたって特別委員会で検討する。常任委員会では企画部が説明するのでしょうけれども、説明はするけれども担当部ではないわけですから。特別委員会ではそういうものを個別に深く掘り下げていくのではないかなと、そういうふうに思いますけれども。だから、広域連合の中のどの部分というようなことでいいのではないか。

◎山根委員長
 お話はわかりますけれども、ただこういった新しい組織に入るですか入らないですかということは議決事項になるということですから、きちんとどのセクションで全体を眺めながら、これに参画しようやとかを。あるいは、また逆に言えばもう積極的に議員にも出なければならないということなのでしょう。相当広くまたがりますから、部分ばらばらでなくそういうものを、ここならここに整理して、お任せいただいて、それを皆さんに委員会の報告として御承認いただきながら行うというのでないと、手や足がばらばら、ばらばらした中では一つにまとまっていかないのではないかと思いますけれども。ただ、相手があることですから、本当にそんなことになるのかどうかは協議させていただきたいということなのですが、いかがですか。

○前田(八)委員
 たまたま常任委員長がおられますので、ですから調整してもらうことだということで、議運は整理ついていますので。2つ目として、やはり関西連合は最終的には付議事件でしょう。やっぱりこれは常任委員会を主体としてやってもらい、それを補完するようなことになるのではないかなと思うのです。このドクターヘリについてと関西連合については、そう思います。

○初田委員
 調整するということはお願いしたいのですが、連合に加入するしないということを決めるまでは、ここが中心でやらないとだめなのではないですか。それで特別委員会が議会にかける。あとの内容の検討についても各部署でやるのでしょうけれども、そこらあたりは調整をとってもらえばいいですけれども。

○前田(八)委員
 僕は、やっぱり関西広域連合に加わるとかは常任委員会だと思いますよ。ドクターヘリだけをここで議論すればいいのではないかと思うんだけれども。福祉が入ってきているからね。

○銀杏委員
 この関西広域連合の加入に関して、常任委員会で取り扱うのか、もしくは特別委員会をつくってそれを協議するのか。これは既に議会で決めて、特別委員会でやろうというふうに。これも代表者会議で決めたわけですから、ですからある程度はやはりここで全面的にやらなければいけないではないでしょうか。(「そう思う」と呼ぶ者あり)

○山田委員
 私もやっぱり方向性とか、ある程度考え方はこの特別委員会で議論をしないと設置した目的意義が薄れていくのではないか。確かに最終的には所管の常任委員会、あるいは議運とかそういうところとは思いますが、踏み込んだ議論を多少やってもいいのではないかなという感じはします。

○石村委員
 さっきから意見は出ていますけれども、たまたま今鳥取県が参加しようとしているのが観光文化振興と医療の話だということですから、ですからそこの中でどう特別委員会はかかわるかということだけを今いっているから、ちょっと議論が複雑になっておりますけれども。ただ、産業振興もということになると、今度それもということになると、当然、企画県土警察常任委員会では無理です。それはそういう、個別について特別委員会で十分議論して、それで最終的な決断は所管の常任委員会で、特別委員会と報告調整しながらやるという、私はこのやり方でいいような気がするのですけれども。そうしないと、例えばここ以外の話で、中海圏域でも大橋川が出ている。大橋川は企画県土警察常任委員会そのものですから。だから、そうやって2つの委員会で同じことを議論するということは妙な話でありますし、常任委員会からそれをはがすということも妙な話であります。ですから、そうやって個別詳細な内容を特別委員会で吟味して、特別委員会と常任委員会が調整しながら最終結論を出していくという、そういうやり方でないとちょっとおかしくなると思っています。

○初田委員
 それだと、入ってからそこの観光とかヘリとかの話になると、まず関西広域連合と一緒にお世話になるんだよが前提でしょう。まず入ってからこういうことを我々はやりますよということだから。入る前提を、関西連合に入るか入らないかを決めていかないと僕は思うけれども。どんなものだろうか。

○石村委員
 入るか入らないかは、先ほどから説明があるように経費面にメリットがあるのかとか、行政的にメリットがあるのとか、そんな議論を総合的にやって、入るか入らないかを決定するわけでありまして、その入るか入らないかの前提の中で、医療ではこんなメリットがありますということをきちんとまとめ上げれば、それをもって関西連合に参加するか参加しないかという方向が出てくる。最初から検討しないで入るあるきではないわけですから。さっきから説明があったようにと私は言うのです。

○初田委員
 では、ヘリのことだけは鳥取県も入るけれども、関西連合には、全体的な議会には構成員にはならないということはできるのか。

○石村委員
 だから、今の説明ではすべての関西広域連合で処理する事務には鳥取県はすべてに参加するということではない。そこの中で選んで参加できるものについては参加するということですから。だから、どれに参加するかということは当然、特別委員会で議論すべきだと思います。

◎山根委員長
 大体わかりましたけれども、ただ入り口で関西連合というものが、こんな扱いでおおよそ立ち上がっていますよと。だから、鳥取県も今はドクターヘリと観光とが出ておりますけれども、それ以外でも一緒にできることが何かあるですかというような、入り口から論をしなければならんと思うわけです。ただ、そのときにもう一度議長に申し込んで。結局、いつも問題になっておりますことは、特別委員会をなぜつくらなければならないのかという論点が定まっていないわけです。だから、ぐらぐら、ぐらぐらとこうなるのですから、やっぱりその辺は議長に申し入れして、もっとどのセクション、どのセクションでやるのか知りませんけれども、もうきちんとここからここまでは何だというように整理してもらえませんと。議論しながら我々もそこまで言っていいのか、あるいはそれぞれの委員長さん方もおられるのですけれども、うちのところまでは手を出してもらわなくてもいいみたいな論にもなる可能性だってあると思うのです。だから、きょうは聞いて大体、関西連合というものを、あるいは今県が目指していることなど御説明があったような話、そのほかでもまだもっと具体的に関西連合そのものがどんな姿で立ち上がろうかというような姿を見せてもらって、それを我々も理解しながら議論をしてということで、それを結局、あとは我々自体で整理するということを申し入れしたいということなのです。

○尾崎委員
 ちょっと、今のこととは話が違うのですけれども。きょうが、具体的な話の第1回目ですね。それできょうは関西広域連合のことのみしてあるのですが、私の理解では、特別委員会をつくる際に関西の連合も一部ある。それからほかにもいろいろな連携も。ですから、きょう私、広域連携の資料も前にあったものを持ってきたのです。中国5県のものもありますし、そういったものも含めてここの中で議論をどこをするかということをまず決めてかかるんだと、私は理解してたのですけれども、違うのでしょうか。

◎山根委員長
 それはこの間開きましたときに、とりあえず当面は関西連合について、第1回でもあるし、今回からのテーマはこれでやりましょうと、この間決めてもらったと思いますよ。いかがですか。もっと幅広で、またもう一つ前の入り口から決めるのですか。これをまずやろうとこの間決まったと思うのですけれども、いかがですか。(発言する者あり)

○銀杏委員
 林部長のほうから日程的なスケジュール、2ページにありましたけれども、その説明のときに何やら急いでおられることをおっしゃってましたね。ことし中ぐらいに参加の可否を決めなければいけないような話っぷりだったと思うのですが、もう少しちょっと具体的にスケジュールを教えてもらわないと、議論もなかなか進め方が決まらないではないかと思うのですが。

●林企画部長
 先般の第5回の分権改革推進本部会議の折に、5ページをちょっとお開きいただきますと、そこの申し合わせ事項というところなのですが、1つ目は議会のほうで十分御審議をいただきたいということです。2つ目が次回の本部会議において広域連合の設立案を定めるものとするというふうにございます。これにあわせまして、2ページに戻っていただきまして、スケジュールですが、第5回の推進本部会議で、各県の知事に参加するかしないかの意向表明を第6回の推進本部会議までにしてほしい、というお話がございました。これについては、この時点までにできるかどうかというようなことも、各県知事も当然、議会での御議論を踏まえないと表明ができませんので、各県ともこういう余りスケジュールありきは困るという話はしておりますけれども、そういう流れが一つございます。
 したがいまして、方向性として今御議論がありましたように、分野として2分野以外そういう以外の分野もあるのかとか、そういうことはいろいろあろうかと思いますが、方向としては部分参加を検討してもいいではないかというような方向性をいただけば、知事もそういう方向での話ができるということでございます。したがいまして、そういうスケジュール、11月から12月というまでに大きく県議会の方向性をお示しをいただければありがたいな、というふうに思っているところでございます。

◎山根委員長
 それでは、皆さん1回目、2回目ですから、だからもう一度確認しますけれども。とりあえずまだたくさんのことがあるかもしれませんけれども、急ぐ課題ということでありますから、この特別委員会では当面は広域連合に対する勉強、あるいは議論ということに絞らせてもらいたいと思いますが、よろしいですか。

○藤縄委員
 委員長、よろしいと思うのですが、項目の位置づけが結局、関西広域連合とこの特別委員会の、それとドクターヘリのことが並立になったでしょう、この特別委員会の協議事項が。(「並立ではない」と呼ぶ者あり)項目としては並立だったでしょう。

◎山根委員長
 ドクターヘリとか観光だとかというものは関西連合の中の一部の話でしょう。鳥取県が今目指しているのが2つですよということでしょう。

○藤縄委員
 それだったらドクターヘリの問題と医療の関係ですけれども、それと観光の問題、2つのいわゆる部局、委員会にまたがっているわけですから、特別委員会はこのまたがったものを、両方を勉強して、そこで包含した関西広域連合というものの結論を出すのが構図ではないでしょうか。(「常任委員会は関係ないと思う」と呼ぶ者あり)
 その常任委員会との関係はうまいこと調整していただければいいのでしょうけれども、またがった問題を、委員会がまたがった問題をここで両方やって、そこで両方やった中で参加するか参加しないかを決定するということはここでないとできないのではないですか。

○山田委員
 付託事件は、このドクターヘリと広域観光は付託事件にされているというふうに、私はそういうふうに理解しているのですが、ただ執行部の御意見を聞くと、もうスケジュールがほぼ決まっていますね。スケジュールはもうほぼ決まったような形での説明があったように今ちょっと解釈したのですけれども、やっぱりこの特別委員会はそれを何かちょっと形だけ議論して追認していくような、そんなような性格ですかね。

◎山根委員長
 そうではないでしょう。今、執行部としてはそういうことを検討しているという話なのですよ。

●林企画部長
 済みません、よろしいでしょうか。
 ちょっとスケジュールありきのような説明に聞こえたのであれば大変申しわけございません。6ページをちょっとごらんいただきたいと思いますが、鳥取県からそのときに主張をいたしましたことは、6ページの一番下ですが、広域連合の参加には議会の御理解とか不可欠ですので、スケジュール前提の議論ではなくしっかり御議論できるように、柔軟に対応していくことが必要だということを申し入れております。ただ、先ほど銀杏委員さんのほうから、一応どういうスケジュールが今示されているのかということの御質問がございましたので、説明を申し上げたということでございます。このとおり進むということになるのかどうかということも各県の状況によるのだろうというふうに思っております。

◎山根委員長
 ただ問題は、こちらも行くならば均等割一本ではいけませんよとか、費用対効果の面で経費も下がらなければ困りますよというようなことをいっているということは、それは納得すれば積極的に参加するからこんな状況をつくってくださいよと、関西連合にこういうことを言っているわけであって、入らないのにそんなこと言う必要はないわけで、そこが整理されれば参加したいよということが執行部の考え方だと思うわけです。(「執行部はそうです」と呼ぶ者あり)だから、我々もそういうことで、経費とメリットの分で何があるか、あるいはもっと関西連合でやっていくことがたくさんあるわけですけれども、鳥取県の場合は、今執行部は観光とドクターヘリの問題を中心にやっているけれども、まだほかに産業でもあるのか、あるいはいろいろなことがあるのかというようなことを、ここは議論させてもらうというような場所に私はしたいと思うわけです。
 ですから、そういうことをもう一度議長に申し入れして、今のようなことを特別委員会で調査させてほしい。ある意味では我々に専門的に任せてほしい。もっと言いかえますと、似た県といえば徳島かもしれませんし、大阪に行けばいいのか、近くの京都、兵庫に行けばいいのかしれませんけれども。実際は似たような行財政のところの徳島でも行ってみて、本当にあの方々はどんな考え方でどこをどう参加しようとしているかというようなことも皆さんとともに勉強するのも一つの案ではなかろうかなと思っているところです。この前が1回、きょうが2回目ということですから、いろいろな課題たくさんあると思いますが、ただ絞っておきたいのは、関西広域連合の課題について我々は当面は議論しましょうというのだけお認めいただきたいということなのです。
 そのほかの方で何か。(「了解」と呼ぶ者あり)

○銀杏委員
 ちょっとひっかかるところがありまして。
 読んでみますと、広域連合がもし設立したときに、構成団体の議会から広域連合議会に議員を出すと。議決ができると。これは部分的な参加でもやっぱりしなければいけないのか。広域連合についての規約定めたり組織、事務、規約の変更等をしようとするとき、これ8ページですけれども、解散なり財産処分するときは各構成団体の議会で議決を要するというふうになっているわけですけれども、これは今鳥取県で考えているようなドクターヘリと広域観光の部分的な参加でもやはりそうなのか、といったところをちょっと確認しておきたいです。

◎山根委員長
 林部長、そこら辺がいまいち、こんなようにざわざわ言っているのは、いいところ取りで好きな部分だけでも入れるということをきちんと示されてませんし、それからそれによって、入ったところだけの費用分担で、部長の説明では総務費的なものは均等割でいきましょう、それであとの個別のものは要っただけの利用度によって割り勘しようという話が聞こえたのですけれど。もうちょっとそのあたりを本当に、10ある課題に2だけ入って、議会には当たり前で当然出られるのか。別々のドクターヘリとか観光部門ばっかりの議会ということはないわけだと思います。そのあたりもうちょっと説明いただきますか。

●林企画部長
 まず、部分参加につきましては、柔軟な対応で設立していこうということの申し合わせができております。したがいまして、部分参加も認めるということでございます。これは前回の第5回の改革推進本部会議のときにも、鳥取県だけです、今部分参加ということを表明しているのは。部分参加で考えているのだけれどもという話に対して、副会長である井戸知事のほうからも部分参加も認めるということで。そういう方向で進むんだというお話があったところでございます。それがあるものですから、私のほうからもう一つ、部分参加であれば当然、全体の経費をぼんと割るのではなくて、参加を少し加味したような形のものができないでしょうかというような話をして、それで全体を均等割ということではなく、総務費だけが均等割にしてそのほかは個々の事業に応じた形にすべきではないかというような検討になっているということが一つでございます。
 議会への参加でございます。これは部分参加であっても広域連合に参画をする団体でございますので、当然、議員を出していくということになります。その議員は、基本的には連合の議会の議員、広域連合の議会の議員でございますので、自分の出身の県が加わっている事業であろうがなかろうがその判断をする権限はあると思っております。ただ実態としては、やはり余り関係のないことについてまではおっしゃらないということはあろうかと思います。これは実際には、例として県内にも中部の広域連合がございます。ここでも同じように部分参加ということで、一部参加されていないような場合があるわけですけれど、それでも同じように議員を出しておられるということがございます。

○銀杏委員
 わかりました。

○石村委員
 今、たまたま執行部のほうからは、広域観光とそれからドクターヘリの話しか出ていませんけれど、この特別委員会としては、そのほかの項目についてもやっぱり十分に検討して、執行部に提言すべきだなと、私は思っておりまして、特別委員会の設けた意味というのは大きいなとこんなふうに思っております。ぜひ、そのあたりを執行部の提案以外のものも検討すべきではないかというふうに思います。

○初田委員
 自分は少し違う。
 特別委員会は、2つにまたがることや、緊急を用するということで設けられる特別委員会なのに、産業も何もかもを広域関係でやるということになったら、やっていけれません。1年や2年では。

○石村委員
 それでは執行部の提案どおり観光文化振興と医療に限るというのなら、そこだけやればいいのですけれども、広域連合のどこにメリットを見出すかということになれば、私はもっとこの2つに限らず検討してみて。急ぐのでとりあえず2つにしようというということならそれで結構だと思うのですけれども、最初からコンクリートするということはおかしいことと思います。(発言する者あり)

◎山根委員長
 そうではなくて。何もかもではなく、たくさんあるメニューの中で何々が本県でできますかということを話し合ってするというスタンスで、あとは議会内の立場でそういうスタンスで我々検討しますから両委員会、3つの委員会にまたがる場合もありますけれども、ということを、この辺の位置づけをしっかりしながら。それから、皆さんちょっと言ったように、他県でもこうして特別委員会等が開かれて、検討がなさっているという今情報をもらったわけですから、できれば規模の違う大阪に行けばいいのか、京都行けばいいのか知りませんができれば、本当は徳島の辺でも似た者同士で、似たようなところで検討、勉強会を本当、1回してみてもいいではないかと思うのですけれども、どうでしょうか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)お任せいただけるなら、ということでした。
 それでは、せっかくの機会ですので、その他のことで何かありませんか。

○藤縄委員
 これからの議論の前提としてちょっと参考にしたいと思うのは、奈良、福井、三重が参加を見送るということですよね。ちょっとこの理由がわかれば知っておきたい。恐らく参考になるような気がするのです。今はわからないかもしれませんけれども、ちょっと調べていただければありがたいと思います。

◎山根委員長
 それは調べてまたこちらに情報をいただきたいというふうに思います。(「はい」と呼ぶ者あり)また、情報が入りましたら皆さんにもお伝えします。
 そのほか何かありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)皆さんありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり)ありません。
 それでは、そういうスタンスで今後、委員長、副委員長で勉強します。執行部の皆さんありがとうございました。


午後1時54分 閉会

 

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