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本会議で決定した議員派遣について、その概要等を掲載します。(結果報告については、派遣終了後に掲載いたします。

  

議員の派遣状況(21年度)

中国訪問団

1 派遣期間

平成21年10月18日(日)~23日(金)

2 主な日程

10月18日(日)
 上海環球金融中心視察
10月19日(月)
 株式会社チャイナワーク上海事務所訪問
 上海逍龍信息貿易有限公司訪問
 久光百貨視察
10月20日(火)
 豫園視察
 河北省農業庁・農林科学院との意見交換会
 河北省人民代表大会主催レセプション
10月21日(水)
 定州大型無公害野菜基地訪問
10月22日(木)
 唐山日升工具有限公司訪問
 唐山港曹妃甸港区訪問

3 派遣議員

伊藤(美)議員[団長]、安田議員[副団長]、横山議員[秘書長]、伊藤(保)議員、石村議員

4 随行者

議会事務局 森木主幹、中島副主幹

5 報告

 鳥取県議会中国訪問団、団長伊藤美都夫、副団長安田優子、秘書長横山隆義、団員伊藤保、石村祐輔の議員5名が、平成21年10月18日から23日かけて、昨年秋に開催された北京オリンピック、今年10月に行われた建国60周年記念行事、来年5月に開催される上海国際博覧会と、世界中に国力を、誇示、アピールしながら、日々発展し続けている中国で行った調査活動について、御報告申し上げます。

 鳥取県は、昭和61年、環日本海対岸諸国の中で、最初に中国の河北省と友好県省を締結して以降、農業や学術の分野を中心に交流を深めているところであります。
このたび、上海市と河北省内を中心に調査活動を行い、上海市では、昨年度から鳥取県の上海コーディネーターとして御協力いただいている「株式会社チャイナワーク」と、鳥取県産商品も含め、数多くの日本商品の輸入販売を手がけておられる「上海逍龍信息(しやーろんしんそく)貿易有限公司」を訪問し、上海市の経済事情や中国国内における消費者ニーズ等の調査を行いました。
また、河北省では、農業関係機関との意見交換会を通じた交流活動、定(てい)州(しゆう)市の大型無公害野菜基地の視察、唐山市では、鳥取市内に本社がある「サンライズ工業」の中国拠点施設である「唐山日(につ)升(しよう)工具有限公司」への訪問、唐山市開発区の視察を行い、河北省の農業分野や工業分野における産業振興対策の実態と将来の考え方等の調査を行いました。

 まずは、上海市内の様子を申し上げますと、国際金融都市の新しい幕開けとも思えるような、地上100階建ての、世界一高い展望台をもつ「上海環球金融中心(シャンハイ ホアンチウ ジンロン チョンシン)」がそびえ立ち、また、来年5月に開催される上海国際博覧会の準備等で、敷地造成や交通網等のインフラ整備が急ピッチで進められており、まさに、上海市はアジアの国際金融・経済の拠点都市を目指していることを肌で感じました。
最初に訪問した「株式会社チャイナワーク」は、鳥取県の上海コーディネーターとして、鳥取県内企業の中国進出へのサポートや中国の各種情報収集・提供等を行っております。 
鳥取県内の民間企業に3年間勤務され、燕趙園の建設にも携わるなど、鳥取県とゆかりのある、当社の孫社長に、上手で、丁寧な日本語で、中国の政策や上海市の経済事情などについて説明をしていただきました。
主な内容をご紹介しますと、中国では、現在、貧富の格差が大きいとはいえ、内需が急上昇し、今後の20~30年間は、この上昇傾向にあること、特に農村部住民への富の拡大、支援に全力で取り組み、例えば、「汽車下郷(チーチャー シアシャン)」、「家電下郷(ジアディエン シアシャン)」など、乗用車や軽トラック購入への十分な補助金などの助成制度があり、冷蔵庫や洗濯機の普及も図られていること、また、今年6月に「食品安全法」が施行されたが、当面は、人口13億人の食料確保が優先であること、上海市は日本食品の中国市場進出成敗の試金石の地であると言われていることから、当社に対して、日本全国の自治体から中国進出へのサポートの協力要請が多いこと、
中国へ輸出するには、関税25%と増値税17%が徴収されること、今後、食品以外に、中国が必要とするものは、環境技術のノウハウであろうということ等でありました。

 「上海逍龍信息(しやーろんしんそく)貿易有限公司」は、数多くの日本商品を輸入販売されている会社であり、平成19年11月に開催された「食のみやこ鳥取県イン上海レセプション及び商談会」にも参加されています。
訪問した際に案内された当社の会議室には、王総経理と平井知事が一緒に写っていた写真が飾られていました。
昨年、自ら来県されるなど、鳥取県に関心をもっていただいてる王総経理に、中国における消費者ニーズや県内企業で進出された具体的な事例などについて説明をしていただきました。
主な内容をご紹介しますと、当社で取り扱っている「どらやき」を製造販売している丸京製菓(株)は、賞味期限の延長、中国人向けの包装の改良、上海市内の百貨店での実演販売など様々な努力をされた結果として、売り上げが伸びていること、最近、中国人は、きれいで高そうな包装、すぐにたべられるもの、あまり甘くないものを好むということでした。
高級感のあるメイド・イン・ジャパンへの期待が非常に強いと思われました。
また、鳥取県の商品をもっと紹介してほしいという要望もございました。

 上海市での調査結果から、今後、上海市を含め、中国国内で県産商品の販路を開拓するためには、県内で製造した商品をそのまま中国に輸出して販売するのではなく、消費者ニーズをとらえ、輸出に課せられる税や流通コストに耐えうる、採算がとれる商品づくりを行う必要があると思います。

 次に、鳥取県議会訪問団として平成13年以来、8年ぶりに河北省内を視察、訪問いたしました。
人口約6,000万人を有する河北省との交流につきましては、皆さん御承知のとおり、1986年に友好県省の協定を締結して以来、農業、文化、教育、砂漠緑化など多岐に渡る分野で交流を深めて参りました。
特に、農業分野では、協定締結の翌年から2003年までの間、延べ120人を超える研修生・研究者の技術交流が行われ、河北省との交流活動の活性化や農業技術の発展に大きく貢献してきたと認識しております。
このたびの訪問に当たり、河北省の関係者の方々に特段のご配慮をいただき、過去に鳥取県に派遣された方々に声をかけていただきました。
その結果、河北省農業関係機関との意見交換会が実現し、出席いただいた方々は、皆さん、農業関係機関の本庁、出先機関の管理職になられたりして、ご活躍されていることがわかり、大変うれしく思いました。
研修当時を振り返って鳥取を懐かしむ話、研修で習得した技術を今でも実践している話、研修で世話になった当時の県職員と今でも連絡をとっている話など、今もなお、鳥取県に対し、深く思い入れがあることがわかりました。
また、最近は、食の安全・安心やエコが課題となっており、農薬を使用しない野菜栽培の研究を行っていることや、林業分野では松の被害が問題になっているため、害虫駆除の研究を行っていることなどを説明していただきました。
これらの方々は、既に子息を日本の大学で勉強させている等を語られ、再度、鳥取県へ行ってみたい、交流をしたいと強い要望がありました。

 次に、定(てい)州(しゆう)市の大型無公害野菜基地で、トマトのハウス栽培や野菜の集出荷作業を視察いたしました。
農薬の付着を回避するためでしょうか、ほ場の一部に、トマトの袋かけ栽培も実践されていました。
また、共同集出荷場らしい施設はなく、ある敷地に収穫した野菜を持ち込み、屋外で生産者個々が箱詰め作業をしておられました。
視察時間が限られていたため、このような大規模な産地において、最近施行された食品安全法がどの程度、生産者個々に周知徹底されているのか、確認することまではできませんでしたが、確実に農業分野にも消費者の志向を見据えた、産地づくりへ向けた変化が大きなうねりとなっていることが感じされました。

 次に、唐山市に入りました。
まず、皆さんに唐山市をより身近に感じられるものをご紹介します。
日本人なら誰でも一度は見たり、食べたりしたことのある「天津甘栗」。実は、この栗は唐山市で生産され、天津港から輸出されていることからこの名前になったそうです。
唐山市において、「サンライズ工業」の中国拠点施設である「唐山日(につ)升(しよう)工具有限公司」を訪問いたしました。
この会社を訪問した際、当社の方々だけでなく、唐山市職員も同席されていました。
まずは、唐山市職員の方から、唐山市の現状を説明していただきました。
主な内容を御紹介しますと、現在、北京市、天津市、唐山市の三角地帯が発展していること、唐山市は、中国国内でもトップクラスの鉱物資源があり、現在、開発区では、想像を絶するような中国第11次5カ年計画の国家プロジェクトが急ピッチで進められているということで、実際に、巨大な港を視察しました。
また、唐山市は独自に大阪市に日本事務所を設置し、そこで、唐山市への企業誘致や進出企業へのサポートをワンストップサービスしているそうです。

 次に、「サンライズ工業」の常務取締役でもある、「唐山日(につ)升(しよう)工具有限公司」の仁保(にほ)総経理に、唐山市に進出された経過などを説明していただきました。
「唐山日(につ)升(しよう)工具有限公司」を設立するに当たり、現地従業員に技術を習得させるため、「サンライズ工業」に、1年間派遣されたそうです。当時、宿泊施設として賃貸アパートを借りようとしたが、家主に断られ、結局、自前で宿泊施設を建設しなければならなかった話。
また、唐山市への進出を決めた主な理由として、賃金が北京市や大連市などの大都市より安いこと、電力も豊富な上、電気代も安いこと、50年間の土地使用権も途中解約が可能なこと、1日3交代制の導入により生産効率のアップが期待されることなどの説明がありました。

 当初、調査日程にはなかったのですが、急きょ、唐山市の黄(ほわん)副市長との懇談も行うことができました。
黄(ほわん)副市長から、既に北京市への高速道路が整備されていること、唐山空港が整備中で、まもなく開港すること、日本では山形県酒田市と交流していること、今後、高速鉄道の整備計画やエコタウンの建設計画があることなどが紹介された上で、唐山市へ進出する場合は優遇措置を準備していると説明がございました。

 河北省での調査結果から、今後、河北省に鳥取県が誇れる資源、商品、技術をPRしていくためには、長年培ったきた人的交流、特に農業分野での太い人的なパイプを生かす手立てや、関西本部と唐山市日本事務所の連携の可能性などを検討する必要があると思います。

 最後に、現在、鳥取県は、中国において、河北省や吉林省との交流活動だけではなく、上海市においても商談会等を通じて販路を開拓しようと挑戦しているところであります。
今後も、引き続き、日々発展し続けている中国との交流をさらに深め、交流をより発展すべきと考えておりますが、そのためには、今一度、これまでの交流活動の成果を検証し、新たなビジネスチャンスにつながる、さらには鳥取県の地域経済の活性化につながる、ステップアップした交流の在り方を検討していただくことを期待したいと思います。

 

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