平成21年度会議録・活動報告

平成21年10月9日会議録

出席者(12名) 委員長
副委員長
委員
安田 優子
澤 紀男
森岡 俊夫
浜田 妙子
錦織 陽子
内田 博長
斉木 正一
鍵谷 純三
松田 一三
藤井 省三
上村 忠史
稲田 寿久
 
欠席者(1名) 廣江 弌
 

説明のために出席した者
  林企画部長、谷口県土整備部長、ほか次長、課長

職務のため出席した者
 議事調査課  藤木課長補佐兼主幹、岡田主幹、伊藤主事

1 開会  午前11時40分
2 閉会  午後0時17分
3 司会  安田委員長
4 会議録署名委員  藤井委員、森岡委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 


午前11時40分

◎安田委員長
 ただいまから中海圏域調査特別委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 委員の皆様は、発言をされる際は必ずマイクのスイッチを入れるようにお願いをいたします。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、藤井委員と森岡委員にお願いいたします。
 それでは、これより議題に入ります。
 なお、質疑はすべての説明終了後、一括して行っていただきたいと思います。
 議題1、大橋川改修と中海護岸の整備について、林企画部長の説明を求めます。

●林企画部長
 それでは、御説明申し上げます。
 資料の1ページをお開きいただきたいと思います。大橋川改修と中海の護岸の整備についてでございます。大橋川の改修工事の実施に当たっては、かねてより3条件がございます。その条件でございますが、国交省の責任において中海の護岸を整備をするということ。国交省において環境アセスメントを実施及びその内容について県、市町村、地元漁師、それから、住民への公表をするということ。本庄工区の堤防開削について具体的な方針の確定をするということでございました。
 その3つの条件につきましての経過について御説明申し上げたいと思います。その2のほうに掲げております。
 中海の護岸整備についてでございますが、17年の7月に整備促進を目的として関係者で構成する中海護岸整備促進協議会を設置をいたしまして、今まで4回開会をしたところでございます。ことしの1月に開催をいたしました第4回の鳥取県部会におきまして、整備のスケジュールの前倒し及び大橋川の改修と中海湖岸堤の整備の工程等を国交省から説明を受けたところでございます。これは1月の拡大常任委員会でも御説明を申し上げたところでございます。現在、この案をベースにいたしまして、両市及び県、国交省等で協議を重ねているところでございます。
 2番目でございますが、環境アセスメントについてでございます。昨年10月、国交省が行いました大橋川改修事業の環境調査の1次取りまとめに対する知事意見を提出をいたしました。本年の2月、両県知事の意見、それから専門家による検討委員会での意見を踏まえて、環境調査最終取りまとめが策定をされまして、改修事業により環境への影響についてモニタリングの結果等を注視しつつ、必要な対応を協議する場を設置し検討するということにされたところでございます。
 3番目の堤防開削の状況でございますが、16年の12月に鳥取・島根両県知事会談の合意を踏まえまして、17年11月の第8回になりますが、中海に関する協議会において国営中海土地改良事業で森山堤を水面幅で60メートル開削をするということで決着をしたところでございます。昨年9月に架橋が完成し、本年5月に開削のほうの工事が完了をしたものでございます。
 5月には樋門の潮通しが行われまして、本年度中には政府の承水路堤の撤去も行われるということになっておるところでございます。

◎安田委員長
 次に議題2、大橋川改修事業に係る最近の状況について、桑田河川課長の説明を求めます。

●桑田河川課長
 河川課でございます。
 それでは、資料のほう、2ページ以降で御説明させていただきたいというふうに思います。一応、2ページ以降に、先ほど企画部長のほうからもありました1月21日の拡大常任委員会以降の経過等を入れさせていただいております。そこの中で行きますと、まず、境港市、米子市の対応状況でございますけれども、境港市につきましては、6月5日でございますけれども、境港市の要望事項に対しまして中国地方整備局が県を介して回答をされています。その内容につきましては、資料1のほうに記載しておりますので、よろしくお願いいたします。
 現在、境港市のほうにおきましては、渡漁港の整備に対しまして地元役員さん等と、それから国、県、市でございますけれども、関係者が集まりましていろいろ協議をさせていただいておるところでございます。また、今議会終了後には、役員さんといろいろ意見交換をする予定になっているところでございます。
 一方、米子市でございますけれども、6月4日に出雲河川事務所長が米子市長を訪問いたしまして、市の申し入れ事項に対しましての口頭回答をやっております。これも資料1といたしまして3ページのほうに記載させていただいております。その後、9月28日でございますけれども、中海護岸の整備等に関する米子市としての要望書を県のほうに提出されております。これは4ページのほうをめくっていただきまして、4ページのほうに要望事項といたしまして記載をさせていただいております。
 現在の状況でございますけれども、この要望書につきましては現在国のほうに提出しておりまして、国のほうの回答を待っておるという状況でございます。県のほうといたしましても、米子市、境港市並びに中国地方整備局と整備内容等につきまして具体的な協議を今現在もやっておるところでございます。
 今後の対応でございますけれども、米子市の要望書に対します国の回答が届きましたら、米子市のほうに送付いたしまして確認を取るようにしております。さらには、境港市さんの要望書についてはもう出ておるわけでございますけれども、米子市の要望書に対します国の回答も踏まえまして、県としての確認すべき事項を国のほうに照会しようというふうにさせていただいております。
 なお、5ページ、6ページで、参考資料といたしまして、1月21日の拡大常任委員会でお示ししました資料、これは国のほうから示された資料でございますけれども、つけさせていただいております。5ページのほうには中海の湖岸堤整備の平面図ということで、短期、中期、長期の整備のもの、それから、6ページのほうには大橋川改修事業と中海湖岸堤整備の工程表ということで、これも国のほうから示された資料をつけさせていただいております。また御確認等をいただいたらというふうに思っています。
 ただ、今のこの工程表の分で申し上げますと、大橋川の概略工程表のほうにつきましては、戦後最大規模、昭和47年7月豪雨の洪水に対して家屋浸水を防止するというふうな形で考えておられます。この戦後最大規模の洪水といいますのは、おおむね70年に1度の確率規模であるというふうに聞いております。一方、中海湖岸堤のほうに書いてあります洪水、高潮を含めた既往最大水位時に浸水しないようにするという形で暫定堤防高2.5メートルでの整備を行うわけでございますけれども、このときの確率規模といたしましては、おおむね80年に1度の確率であるというふうに承っております。

◎安田委員長
 ただいままでの説明につきまして、質疑等ございましたらお願いをいたします。

○稲田委員
 ちょっと3ページについて。
 境港市の要望事項に関するこれは、文書で問い合わせがあって文書で回答が返ってきたと。米子市の申し入れについては、これは確か私の仄聞するところでは、まだこの段階で文書の問い合わせもしなかったが、こういう口頭で回答が戻ってきた。それから、その9月28日、これは米子市から県に出た、要するに要望事項ですか。これはちゃんと文書になっているわけですか。文書になって国に出ているわけではないのかどうか、そこのところも聞きたいと思うのですよ。といいますのが、9月8日の段階で、この中で何人かの方と少し話したときに、これは島根県の県議もあわせて話したのですけれども、そのときにはまだ米子市としてはちゃんとした正式な文書は上がってきていないのだという、この話が一つの大きなかぎになったのですね。大きな結論を生み出すような会議ではなかったのですけれども、雑談のような懇談のような会議だったのだけれども、一つのそれがかぎになっているわけですが、その点ちょっと詳しく聞かせてください。

●桑田河川課長
 まず3ページの、米子市の申し入れ事項に対するということでございます。
 2ページのほうにも、ちょっと記載をさせていただいておりますけれども、これにつきましては、一応要望事項につきましては、県のほうが米子市さんのほうから聞き取りをいたしました。その聞き取り事項に対しまして、国のほうに今現在こういうふうなことを米子市のほうは言われていますよということで、これに対しても何らかの回答をいただけませんかというふうに申し上げたところ、出雲河川事務所長のほうが市長を訪問された際に、口頭でこういうことですよということを言われたということでございます。ただ、これは正式な文書等でのものではございません。

○稲田委員
 まあ、そうだわね。

●桑田河川課長
 はい。
 それで、一方、4ページの分でございますけれども、これは正式に米子市のほうから県のほうに、まず、こういうことについて要望しますということで正式文書が来ました。

○稲田委員
 来た。

●桑田河川課長
 はい、来ました。
 それで、県のほうでは、この中には大多数は国に関係しておる事項でございます。県の該当する事項も2項目ほどございますけれども、それ以外は国に該当するものでございますので、これを中国地方整備局長さんあてに10月1日付で発送をしたと。見解をお示し願いたいということの文書をつけまして、お送りしたということでございます。

○稲田委員
 くどいようですけれども、米子市から文書できちんと上がったというのは、それは、一応県が文書できちんと国とのやりとりをしたほうがいいよというようなことを慫慂した、進めたという経過がある。

●桑田河川課長
 県のほうからは申し上げておりません。ただ、この6月4日以降、米子の市長さんのほうも、境港市さんのほうが正式な文書を出されて返ってきたという中で、米子市のほうとしても正式に文書で出したほうがいいのではないかというふうな動きを市のほうがされたということでございます。

○稲田委員
 はい、わかりました。

◎安田委員長
 よろしいですか。

○稲田委員
 はい。

◎安田委員長
 ほかに。

○松田委員
 5ページの平面図ですが、これの作成はどこ、県ですか、国がしているのかということと、いわゆる米子市の要望ではなく、境港市の要望は既にこの図にきちんと入れられているのか、その辺の図の説明というものがわからないものですから、その辺をちょっとお願いします。

●桑田河川課長
 まず、5ページの図でございます。ここの中の優先順位をつけたのは、これは国のほうでつけられたものでございます。今現在の護岸高と背後の地盤高、さらには背後にあります家屋等の状況等を踏まえて、国のほうでつけられたものでございます。
 もう一つございました、この中で両市の要望事項が的確に反映されているかということでございますけれども、まず、境港市の要望事項でございますが、この外江の貯木場は、5ページの上のほうをちょっと見てもらうと、貯木場(民有)というのがございます。これが外江の貯木場でございまして、この辺につきまして境港市さんのほうは、国が事業主体となって整備内容を示していただきたいということで、それなりの回答が来ておるところでございます。
 次の渡漁港といいますのが、下のほうにございますけれども、渡漁港(境港市)で事業主体が国土交通省ということになっております。そして米子空港の北側といいますのが、これでいきますと17というあたりに点々があるのですけれども、このあたりが米子空港の北側でございます。これは中期の箇所というふうな整理をされております。
 米子市の申し入れでいきますと、旗ヶ崎承水路といいますのがずっと下のほうに、普通河川(米子市)というふうに書いてあります。これが旗ヶ崎の承水路でございまして、これも短期で整備を図っていこうという箇所になっております。
 内町の下水ポンプ場といいますのが、これはちょっと見づらいと思うのですけれども、米子港というところと、下のほうに国土交通省とあるのです、この間のところに下水ポンプ場のところでちょっと低くなっているところがございます。そこの分のやつでございまして、これにつきましても前向きな回答をいただいておるというところでございます。

◎安田委員長
 よろしいでしょうか。

○上村委員
 お尋ねしたいのですけれども、例えば加茂川の護岸が洪水のときに高いといいますが、これは入っているのですか。

●桑田河川課長
 多分、旧加茂川だと思いますけれども、旧加茂川につきましては、これは県のほうの管理のものになりますので、一応この計画等がある程度示された中で、県のほうも必要なものはやっていくということになろうかと思います。

○上村委員
 管理は県ですけれども、大橋川拡幅ということで原因者が国ですから、それは国に要望しなければいけないのではないでしょうか。実際にやるのは県かもしれないですけれども。

●桑田河川課長
 一応高さ的なものについては、再度、ちょっと確認はしてみたいと思うのですけれども、それなりの高潮等に対しての護岸についての整備はされているというふうに考えているところでございますけれども。

○上村委員
 そうですか。

◎安田委員長
 よろしいですか。ほかに。

●浦上県土整備部次長
 ちょっと補足説明を。済みません。
 きょうお手元にお配りしております資料、初めてごらんになられる方々もいらっしゃるかと思います。ちょっと補足説明をさせていただきたいと思います。
 まず、6ページの図でございます。これは、もちろん国から提示された資料でございますが、県がこれまでも重ねて何度も主張しておりました大橋川の改修と、中海護岸の整備との工程が、きちんと整合性がとれるようなものにしてくださいというものに対して、このようなものが示されたわけでございます。先ほど桑田課長のほうから、47年7月の洪水、あるいは15年の既往最大の洪水・高潮ということに対しての整備が、中海の護岸のほうがおくれることなくという意味での図でございまして、まず、中海の護岸に関しましていうと、赤く塗っているところが堤防の高さも低く、また、堤内側の地盤も低いというようなところで、緊急度の高いものを最優先でやっていただきたいということで、赤い色をつけてございます。徐々に黄色、青ということで、総体的な安全度が現状をにらみましたところ、高い所を後でもいいですよというような、後で整備しますというような色のつけ方がしてございます。
 この色が、前の5ページでございますけれども、こちらとリンクをしているということでございます。先ほども、境港の貯木場(民有)というところで例に出して課長のほうが話をしましたけれども、ちょうど護岸の位置に当たるところに赤い色がついてございます。これが、先ほどの6ページの赤い色と対応しているということになってございます。
 こういうものを、優先度の高いところを特に早く整備をしてほしいというようなことで、境港市や米子市さんのほうから要望が出ているところを確認をさせていただいたところでございます。そのようなことで、赤と黄色と青、あとグレーというようなところもございますけれども、そういう着色がされているということでございます。

○錦織委員
 幾つか質問をしたいのですけれども、まず、1ページ目で、堤防開削についてですが、平成16年12月にいきなり東京のほうで鳥取、島根両県知事の会談が行われて、60メートル開削することで、結果的にそういった事業を決めたわけですけれども、これを決着というふうにとらえていいものかどうかというのが、この会談で森山堤だけを60メートル開削するということにしても、今後そのモニタリングをしながら水質改善などが行われないようであれば、両県で今後も検討すると、話し合いの場をもって善後策を立てるというふうなこともやられているわけですから、太字ではなっていますけれども、私はそういったことが今後ともやはり発生すると思うのです。この間も新聞で二枚貝の生息状況などを見ると、やはり十分に今の効果が、水質改善といっても一部に限られているというような発言もありますし、ここら辺は慎重にされなければいけないということをひとつ指摘しておきたいのですけれども、その点についての見解をお尋ねします。
 それと最後のページで、先ほど説明されましたが、6ページの大橋川の概略の工程表で70年に1度というふうにおっしゃったのですけれども、私は大橋川拡幅事業というものは150年に1度の水害ということを想定して高さが計画してあると思うのですけれども、そこら辺がちょっと、なぜ違うのかというところをまずお聞きしたいと思います。

◎安田委員長
 前半の分はどなたが。

●林企画部長
 本庄工区の堤防開削ということにつきましては、今、委員からも話がございましたが、16年の両県知事の合意におきまして、森山堤を開削をするということで一応の決着を見たものだというふうに考えております。そういうふうに当時定められたと思っております。ただ、今、委員がおっしゃったように水質の問題というものにつきましては、継続的に水質モニタリングをやっていきましょうということも、これはまた確認されているところでございます。それを注意深く見守って、水質の状況というものについては引き続き協議をしていくというふうになっているところでございます。

◎安田委員長
 2番目の分は。

●浦上県土整備部次長
 6ページの図を見てのお話でございましたけれども、70分の1の整備といいますのは、当面20年間の間にそこの水準まで高めていこうという計画でございまして、それは現在国のほうで進められておりますが、斐伊川の整備計画、これは河川法に基づいて策定するものでございますけれども、その計画の期間内で当面そこまで到達しようということでございまして、それから後、20年から右に何の着色もしてございませんけれども、しゅんせつだとか掘削といった、こういったものを整備しまして最終的な水準まで高めていくという流れになってございます。

○錦織委員
 70年に1度というのは、工事を始めてから20年間で、70年に1度の水害を防ぐというところまで到達するという計画なのですか。

●浦上県土整備部次長
 そうです。

○錦織委員
 わかりました。

◎安田委員長
 よろしいですか。

○錦織委員
 はい。

◎安田委員長
 ほかに。

○稲田委員
 そこで、さっきの全体図でちょっと質問したのですけれども、境港市は比較的当初から文書できちんとお互いの意思の疎通を図ってきた。米子市の場合には、なかなかその文書をきちんと出さなかった。米子市議会の中にもいろんな意見があって、それをなかなか市長が集約できなかったという部分があるわけですね。
 そういった中で、今回は県のほうの助言もあって文書で一応回答を要請し、その回答がまだ返ってきていないわけですね。そこの部分は結局どういうぐあいになるかなということも、ちょっと予測として知っておきたいわけですね。どうなのでしょうか。

●谷口県土整備部長
 先ほど来から、課長が説明していますように、ちょっと境港市と米子市のいろいろ違いがありまして、比較的境港市さんのほうは早くからこういうものを、意見をまとめられて文書で提出さた。ただ、やはり米子市さんの場合は、事務局方ではいろいろ意見を取りまとめておられるということであったというふうに聞いていますが、なかなか市議会のほうの意見集約というか、コンセンサスが得られなかったというようなことで、それで、どちらかといえば早く米子市さんのほうからもやはり文書的なものを、いわゆる米子市の市民としての意見、それは議会なりが決定されるということで、それを提出していただきたかった。ただ、いろいろとそういう事情があったということで、ある意味おくればせながら9月28日に出てきたというようなことになっていると思います。
 ただ、もう6月と9月ではかなりいろんな動きが、国土交通省側の動きも変わってきていますので、やはり新しい意見、境港市さんにもそのほかに6月以降にかわった意見といいますか、また何かオーダー的なものがありますかということも照会はさせていただいています。そういうこととあわせて出てきたのが、境港市さんは6月の時点でのこの意見でいいですよというお話でしたし、それから米子市さんのほうはやはり、ではとりあえず文書としてはこれを出しましょうということで出てきたと。中身的なものはここにいろいろ書いてありますが、今の段階ではちょっと、4ページのほうにいろいろ意見の内容は書いて出てきていますが、余りここの中での回答、これは国交省のほうの受けとめ方ですが、それほど難しいものはないであろうというふうに私たちは思っております。県への回答も、協議会とか窓口の設置というようなことですので、これは受けられるのではなかろうかなというような気持ちは持っておるのですが、現在の状況は、やはり国交省さんはどうも整備局内だけで判断できない、特に新政権になりましてから。これを霞が関、国交本省のほうに伺ってからという、そういう、どうもかなり慎重な姿勢に変わってきているということがあって、ちょっと回答がおくれているのではなかろうかと思います。

○稲田委員
 まさに、今、部長おっしゃったとおりだろうと思っております。当初、やはり米子市がちょっと、環境アセスのこと、水質アセスの問題、それにこだわったという部分もあってなかなかその文書が出せなかった。どこの委員会と、私も米子市議会のことだから言わないけれども、そんなようなこともあったりして文書できちんと提出するのが遅くなった、できていなかったという部分はあったと思うのですね。それがもっと早い時期であれば、政権がかわる前であれば、もうちょっと、もう一段ごろっところがっていたかもしれないと私も思うのだけれども、そうもいかなくなって、ちょうどタイミングがこういうぐあいに政権交代とオーバーラップしてしまったようなところがあるわけですから、新しい政権になってからこれをどう対処するのか、どういうぐあいに対処されるのかということが今度は何かかぎになってきそうな感じになってしまって、他力本願的にこれをここで議論せざるを得ないような感じにもなるのですね、民主党の人もおられますけれども。(「だれもいないのではないか、民主党は」と呼ぶ者あり)いないのか。ああ、そうか。私は自民党だから。

○斉木委員
 4ページの件ですけれども。それで、米子市の要望がこうした文書で出た。それで、県を通して国のほうに出してもらっているわけですけれども、私もちょっと全部は把握していないのですけれども、この要望についてこれで落ちがないのか、やはり県として見て、大体米子市の問題点はみんな網羅されているなというぐあいにお考えでしょうか、どうでしょうか。

●谷口県土整備部長
 これはあくまでも米子市サイドの話ですので、余り私がこうだああだとコメントできないのですが、確かに護岸等に関するものとか水質、こういうようなものは、これでいいのかなという感じはするのですが、その他にもちょっといろいろ聞いています、その他の意見もあるやに聞いていますので、そこを市のほうでどう今後集約していただけるのかなと。場合によっては何かの形で、またそういうものに対する意見というものが出てくるかもしれませんし、これは今後の推移を見ながら対応していかなければいけないと思います。

○斉木委員
 ぜひ連携を密にして進んでいただきたいと思います。御案内のとおり、政権もかわったことですので、やり方がまた多少違ってくるかもしれませんので、そういう面では情報交換を密にして、ぜひ進んでもらいたいなと思いますので、よろしくお願いします。

●谷口県土整備部長
 わかりました。

○錦織委員
 島根県のほうから、大橋川拡幅事業を……。

◎安田委員長
 静かにしていただきたいと思います。

○錦織委員
 進めてほしいと、承認してほしいというような意見というか要望が、鳥取県側のほうに近いうちに出されるのではないかとか、今の政権交代とかいろいろありまして、住民の声などもありまして、少しおくれるのではないかとか、いろいろなことが憶測されるのですけれども、要は河川法が改正になりまして、計画をつくる上では流域住民の意見を尊重しなければいけないということで、その都度その都度、流域住民の意見や関係自治体の意見を出すということになるのですけれども、まだそれがまとまっていない、河川整備計画というものはまとまっていない段階で、それは計画によると23年の何月だったか、資料ちょっと持ってきていなかったので、かなり先の話、かなりというか2年ぐらい先の話ではないかなというふうに私は記憶しているのですけれども、計画そのものがまだ承認もされていないのに、島根県が鳥取県に、もう工事をするということを、工事に入ることを了承してくださいということは、大体あり得ない話だと思うのですけれども、そこら辺はどういうふうに認識しておられるのでしょうか。

●谷口県土整備部長
 きょうの2ページの資料にも、ちょっと一緒に載せているのですが、おっしゃるように、そうです。沿川の意見とか学識経験者とか、いろんな意見を聞いて河川整備計画をつくりなさいということになっていまして、そういうものが既に懇談会という形で発足されて、3回ですか、もう開催されていると。その中でいろんな意見も出てきていると思いますが、今の御質問の中で、整備計画ができていなければ大橋川の改修ができないのか、護岸整備ができないのかということに関しては、これは大橋川の改修というのは、今のこれの前段であります、河川整備計画をつくる前の工事実施計画というもので既にもう入っているわけですね。それを、法がかわって河川整備計画をつくってやりなさい、河川事業はやりなさいということにかわってきていますので、河川工事実施計画の中ではそれがもう継続されていると、そういう解釈なのです。これは国がそういう解釈をしておりまして、だから、これが例えば、今の河川整備計画は来年できるのか再来年にできるのかはわかりませんが、早目につくりたいというのは言っておりますが、では、これが完全にできてしまってから、例えば着工どおりとかそういうものに持っていくのかといえば、そうではないというふうに伺っています。
 だから、本当にこういう、先ほどもちょっといろいろ新政権のお話をしましたけれども、場合によっては、大橋川の改修事業等が今後どうなるかというところも含めて、全く見通しが、私どもも立ちませんので、多分、国もその辺は同じではないかなと思いますが、今後の情勢をもう見るしかないのかなと。場合によっては、若干、今、国が考えておられる進度よりも少しおくれてくるようなこともあるのかなと。そこはいろいろと国の考えがおありですが、何か私たちが、今鳥取県の場合はどちらかというと、ある意味大橋川の改修事業というのは受け身的な話ですので、だからそういう目で見ると、ちょっとよくその辺が見通しがわからないというのが現状です。

◎安田委員長
 ほかにございませんでしょうか。
 よろしいですね。(「なし」と呼ぶ者あり)
 そうしますと、次に閉会中の調査事項についてお諮りをいたします。
 本会議から付託されました事件について、調査が終了するまで閉会中もこれを継続調査すべきものとし、その旨議長に申し出ることに御異議はございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 異議がないようですので、その旨議長に申し出ておきます。
 次にその他ですが、委員のほうで何かございますでしょうか。

○斉木委員
 この前の、正副委員長の互選で始まったわけですけれども、その中で委員の方も意見がありましたように、具体的な項目について、またその都度委員のメンバーのほうから要請があれば、大きな5つの項目の中以外で、それに関連するものは進めていただくようになるわけですか。例えば具体的には、滑走路問題とかDBS問題とか、そういう交通を中心としたそういうことも含めて議論ができるということにしていただけますね。

◎安田委員長
 この大橋川と圏域の交通・観光、あるいは中海の水質対策、中海の水産資源管理、この項目の中で話し合い、調査はできるというふうに私は認識をいたしております。

○斉木委員
 そうですね。委員長もそういう認識ですか。ぜひお願いいたします。

◎安田委員長
 ほかにはございませんでしょうか。
 意見も尽きたようですので、以上をもちまして中海圏域調査特別委員会を閉会いたします。御苦労さまでございました。



午後0時17分 閉会

 

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