平成21年度議事録

平成21年6月25日会議録

出席者(9名) 委員長
副委員長
委員
石村 祐輔
銀杏 泰利
尾崎 薫
安田 優子
米井 悟
村田 実
初田 勲
前田 宏
小谷 茂
 
欠席者(なし)
 

説明のため出席した者
  青木企画部長、谷口県土整備部長、佐藤警察本部長、林地域づくり支援局長、
  野川観光局長ほか各次長、課長、関係職員


職務のため出席した事務局職員
  議事調査課 岡田主幹、山崎主幹、井嶋副主幹

1 開会  午前10時00分
2 閉会  午前11時14分
3 司会  石村委員長
4  会議録署名委員  小谷委員、尾崎委員
5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 

午前10時00分 開会

◎石村委員長
 おはようございます。ただいまから平成21年6月定例県議会企画県土警察常任委員会を開催いたします。
 本日の日程は、お手元の日程表のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、小谷委員と尾崎委員にお願いいたします。
 それでは、付議案の審査に入ります。
 議案に対する質疑、討論を一括して行っていただきます。皆さんのほうでございますでしょうか。(なし)
 質疑、討論ともないようでありますので、これより採決に入ります。
 採決につきましては、議案ごとに採決するか、一括して採決するのがよろしいか、お諮りいたします。(「一括」と呼ぶ者あり)
 一括ということでございます。
 それでは、一括して採決をさせていただきます。
 原案に賛成の方の挙手を求めます。
 (賛成者挙手)
 賛成全員であります。したがいまして、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 次に、陳情の審査に入ります。
 今回は、県土整備部関連の陳情の新規分1件、陳情21年19号「トンネルじん肺根絶の根本的な対策を求める意見書の提出について」の審査を行います。
 御意見を伺いたいと思います。御意見のある方は挙手をお願いします。

○銀杏副委員長
 この陳情ですけれども、トンネル工事によって発生するじん肺被害は多くの労働者が被害を受けており、2007年6月に調印されたトンネルじん肺防止対策に関する合意書に基づいて、国が主導的な立場において根絶に向けた必要な対策を速やかに実行に移すことが求められております。
 ただし、基金の創設の文言のところの部分については、労働災害保険で対応できる部分もあると考えられますので、趣旨採択としまして、基金に係る部分を除いた意見書を国に提出することが適当ではないかというふうに思います。

◎石村委員長
 そのほか皆さんで意見はございますか。(なし)
 ないようですので、それでは意見書の案をちょっと配付願います。
 それでは、趣旨採択として、この意見書を提出することについて賛成の皆さんの挙手をお願いいたします。
 (賛成者挙手)
 賛成全員であります。よって、趣旨採択と決定いたしました。
 次に、報告事項に移ります。
 なお、質疑につきましては、各部局の説明終了後、行っていただきたいと思います。
 最初に、企画部から、報告事項1、関西広域連合(仮称)の検討について、亀井政策企画総室企画調整チーム長に説明を求めます。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 企画部の資料の1ページをお願いいたします。政策企画総室から関西広域連合の検討につきまして報告をいたします。
 関西広域連合の検討状況につきましては、今議会の冒頭に開催していただきました全員協議会で説明をしたところでございますけれども、その後、関西広域機構の事務局から、別添としてつけておりますが、ちょっと厚目の資料ですけれども、この資料が送付されてまいりました。その概要につきまして報告をさせていただきます。
 まず1つ目が、実施事務ということでございます。
 関西広域連合の設立からおおむね3年の間に取り組む実現可能な事業ということで、第1フェーズの事務という言い方をしておりますけれども、その事務につきまして、その事務の概要がこの資料の中で記述をされております。
 第1フェーズの事務につきましては、広域防災を初めといたしまして各分野につきまして検討がされているところですけれども、本県では広域観光連携、それからドクターヘリの運航、この2つの事務につきまして当面想定しております。この広域観光連携とドクターヘリ運航につきまして、その部分の内容ということで以下に記載をしております。
 まず1つ目が、広域観光・文化振興の分野ということでございます。
 今回の資料の中で記述されております事務、仕事といたしまして、まず1つ目、関西観光・文化振興計画をつくるということがございます。
 2つ目といたしまして観光広域ルートの設定ということでございまして、関西の魅力ある観光資源を有機的につなぐ観光ルートを設定して、関西広域機構とも連携して情報発信を行って誘客を図るということでございます。アからエということで具体的な事務ということで上げておりますけれども、観光資源の基礎データの収集整理、テーマ別、対象別等ごとにルートを設定する、関西観光・文化振興計画へ反映させる、ホームページ等による情報発信、こういった事務が想定されているところでございます。
 3つ目で海外観光プロモーションの実施ということでございまして、広域連合長みずからがトップセールスを行うなど海外観光プロモーションを行うということで、広域連合長によるトップセールス・観光セミナー等の実施、関西イメージの形成、情報発信、こういったことが上げられているところでございます。
 2ページをお願いいたします。4つ目の事務といたしまして、関西地区地域限定通訳案内士の創設ということがございます。これにつきましては、日本を訪れます外国人旅行者等の利便性の向上を図るために法改正あるいは法の弾力的運用を国に求めていって、府県を越えた関西地域全般の案内を行うことができる地域限定通訳案内士、これを創設しようということでございます。
 5つ目が、通訳案内士の登録等ということでございまして、通訳案内士につきまして各府県で個別管理ではなくて、連合のほうで一元管理をしようということでございます。
 6つ目が、関西全域を対象する観光統計調査。
 7つ目が、関西全域を対象とする観光案内表示の基準の統一ということで、現在の観光案内表示の情報収集、分析把握等を行いまして、基準を統一する、案内表示のデータベースを作成する、こういった事務が上げられております。
 2つ目の分野ということで、広域医療連携の分野ということでございます。
 この中でまず1つは、関西広域救急医療連携計画、これを策定しようということでございます。
 2つ目が、広域的なドクターヘリの配置・運航ということでございまして、ニーズの予測調査に基づく関西全体でのドクターヘリの最適配置・運航を検討する。それから広域的なドクターヘリの配置・運航ということでございまして、今回の資料の中では北近畿ということで京都、兵庫、鳥取、この3府県によりますドクターヘリの運航、これは平成22年度からということで記載がされております。この3府県におきましては、22年度からの共同運航を目指して現在検討を進めているところでございますが、この運航につきまして関西広域連合の中で取り組むかどうか、こういったことにつきまして検討中という状況でございます。
 大きく2つ目が事務局の体制ということでございまして、設立当初につきましては2課体制、2年度目からは組織体制を強化する、そういった方向性が記述をされております。
 3ページをお願いいたします。大きく3つ目で財政について、財政運営に係る基本的考え方等が記述をされております。
 (1)基本的考え方ということでございまして、運営に要する経費につきましては基本的に構成団体の分賦金によると。ただし、他団体との連携により実施する事業については、その団体との協議により経費の負担方法等を別途定めましょうということでございます。
 2つ目で予算案ということでありますが、数字は一応入っておりますが、積算等も示されていないまだ非常にラフな状態、そういったことでございますが、平成21年度につきましては、ことしじゅう、12月までに設立をするという前提の数字ということで4カ月分の数字ということで上げられております。8,800万円ということであります。平成22年度につきましては、通年を通した運用を想定した数字ということで6億700万円という数字が上がっております。
 (3)で分賦金の算定の考え方ということでございますが、この算定につきましては構成団体に同額を配分する均等部分、それから各団体の受益に応じて人口その他の客観的な指標に基づいて案分する比例部分、これによって算定しましょうという考え方がございまして、総務費ということで、総務費につきましては事業に係る人件費を除いた人件費でありますとか事務所の借り上げ料、各種システム費用、光熱水費、こういった連合を維持するための基礎的経費、これを全構成団体の均等負担、これを原則としようということが記載してございます。
 4ページをお願いいたします。事業費につきましては、その負担額につきましてはそれぞれの事業分野ごとの実施事務の受益に応じて人口、事業所数、利用者数それから受験者数等の客観的な指標によって算定しましょうということが記載してございます。ただし、特定の受益が発生しない段階においては、人口割等を基本とした共通ルールによって算定しましょうということであります。今後、実施事業の拡大に応じまして、この分賦金の算定方法を見直すと。
 以上、この3番目までのところが今回関西広域機構のほうから送られてきました資料のほうで記載されている主な内容ということになるわけでございますが、それに対しまして本県の対応ということで、4番ということで上げております。
 まず(1)で実施事務ということでありますけれども、本県が関西広域連合への参加を判断するメルクマールといたしまして、二重行政にならないこと、それから費用対効果が大きい、そういったことが期待されるものであること、まずもって本県にとって必要であると判断される事務であること、こういったことをメルクマールと考えております。これらの視点を持ちまして、今回示されました実施事務の内容を精査をしたいと考えておりまして、各分野の取り組み事業ごとの予算内訳の明示でありますとか、参加の可否を検討・判断できる内容を示す予算内訳の明示などにつきまして、これから参加するのかどうか、そういったことを検討・判断できる内容を示すよう求めたいと思っておりますし、今後さらに検討を進めるに当たりましては、県と二重行政にならないよう、またできるだけ効率的な事務とするよう求めていきたいというふうに考えております。
 (2)、2つ目といたしまして、事務局体制、それから財政についてでございます。予算案につきましては、分野別の予算の総額のみが現在示されているところでございまして、その積算でありますとか考え方、そういったことにつきまして説明を求めていきたいと考えております。
 あわせまして、事務局の体制につきまして具体的な業務の根拠として、組織、それから人数を検討するよう求めていきたいというふうに考えております。
 分賦金の算定の考え方のうち総務費についてでございますが、すべての構成団体の均等負担ということにいたしますと、本県は人口が最少でありまして、財政規模も小さいということでございますので、かなり割高な負担となるということが想定されます。方針の再検討あるいは例外措置の検討、そういったことを求めていきたいというふうに考えております。
 事業費につきましては、各事業分野ごとに算定するということとされておりますけれども、その各事業分野の一部の事務のみ参加の場合、そういった場合にはその参加した割合に応じて分賦金を算定することとするよう検討を求めていきたいというふうに考えております。
 そのほか、現在示された内容では不明な点等まだ多々ございますので、内容を精査いたしまして、本県が参加について判断するために必要な意見をどんどん出していきたいというふうに考えております。
 (3)でその他ということでありますが、以上のほか一部の事務のみ参加の場合の広域連合の議会に対する選出の人数やその際の議決権の考え方、こういったことにつきまして現在の資料ではまだ不明ということでございますので、その考え方を示すようあわせて求めていきまして、その内容についても今後精査を進めていきたいというふうに考えております。

◎石村委員長
 続きまして、報告事項2、中・高校生科学ゼミナールの開催について、宮内青少年・文教課長の説明を求めます。

●宮内青少年・文教課長
 それでは、引き続きまして企画部の資料5ページをお願いいたします。中・高校生科学ゼミナールの開催について報告いたします。
 この事業につきましては、数学とか理科離れが言われている中で、子供たちに科学の楽しさを学んでもらおうということで、とっとり人財育成プロジェクト教育特別予算枠ということで本年度から新たに取り組もうとするものでございます。
 内容的には、中学生、高校生が県内の鳥取大学ですとか環境大学、そういうところの研究室を使いまして、大学教授、准教授、この方から直接学校の授業とは一味違った先端的な科学知識ですとか科学技術をゼミナール形式で学ぼうというようなものでございます。
 これにつきましては各中学校とか高校にアンケートをとりまして、どんなものがしたいでしょうかということで、その意向を受けまして環境大学ですとか鳥取大学、鳥取短期大学さん、米子高専さんのほうとどういうものが開いていただけるかということで調整を行いました。
 そうしました結果、2番目に書いてございます、2の(1)で県内で合計21講座を開いていただくということになりました。中学生対象の講座としては13講座、高校生は8講座ということになっております。
 受講生、これは1講座10名ということで、非常に少人数でやろうかというふうに思っております。これは体験型、実験などを含めてじっくりと子供たちに学ばせたいなということで半日程度、朝から夕方ぐらいまでかけてやろうというふうに思っております。
 開催時期は、夏休みということで、現在受講生の募集をしているところでございます。
 内容的には、(4)に書いてございますけれども、鳥取大学でいきますと真ん中の欄、DNAを調べてみようとか、あと環境大学さんですとプログラムをまずつくってから、それをマイコンカーで走らせるとか、鳥取短期大学さんでしたらペーパークラフトを使って名建築をつくってみよう、米子高専さんですとコンピューターを使ったようなロボットをつくってみようと、こういう講座を開いていくようになりましたので、報告させていただきます。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等ございますでしょうか。

○尾崎委員
 3点ほどありますが、関西広域連合については、よくわかりました。余分なことが発生したりとかならないように、ぜひしっかりと交渉していただきたいと思います。
 その上で、ちょっと単純なことですが、お聞きしたいのが通訳案内士登録等ということで、今までのはどういうことだったのですか。国家試験がありますね。あれだと全国のことを全部しなくてはいけないということなのでしょうか。ちょっとその辺詳しくお願いします。
 もう1点です。中・高校生科学ゼミナールですが、これは募集をかけて、先着順ですか。やり方をちょっと教えてください。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 通訳案内士の件でございますけれども、通訳案内士につきましては現在登録は都道府県ごとということになっております。それで都道府県ごとで登録をして、ほかの都道府県でやろうとする際には、さらにほかの都道府県の登録を受けるという必要がございます。ですので、仮に10府県で活動しようとする場合には、それぞれの10府県の登録をとらなければいけない、そういった手続をとる必要があるわけですけれども、関西広域連合が今この中で考えておりますのは、それを連合一つの登録で済ます、それによって10府県で活動できる、そういったことを考える、そういったことはどうかということでございますが、このためには法改正が必要であったりとか、そういったことがございますので、現在国のほうとやりとりをしていると、そういった状況というふうにお聞きをしております。

●宮内青少年・文教課長
 募集についてでございますけれども、現在中・高を通じてやっておりまして、受け付けを順次開始しておりまして、7月7日が締め切りでございますので、先着順ということではなくて、多いようでしたら抽せんでやろうかと思っています。現在第1希望、第2希望まで書いていただいて、少ない講座があればそちらのほうに回すというようなことも現在考えております。

○安田委員
 関西広域連合ですけれども、今機構の状態で、ことし経費を2,000万円弱出していますね。それが今度こういう形でそれぞれ、総務費は割り算になるのでしょうけれども、うちの場合は観光と医療という2つの分野に加入するとなって、概略どのぐらいの金額を今の段階で考えられますか。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 資料の3ページを見ながらということになるかと思いますが、概算ではじいているわけではございませんが、この表の総務費のところで平成22年度のところを見ていただきますと、総務費で3億1,500万円という数字がございます。これがどれだけの団体が入るかにもよると思うのですけれども、例えば10府県が入るとしたときに10で割りますと3,000万円ぐらいになります。それについて、均等割がいかがかという意見は申し述べようと思っているわけですけれども、単純に割りますと3,000万円ぐらいになります。
 さらに広域観光、文化振興が1,800万円という数字が上がっておりますので、これも単純に割りますと180万円ぐらいということになろうかと思います。
 広域医療連携費のところに1億7,300万円という数字が上がっております。ドクターヘリ運航経費は内数で1億7,000万円という数字が上がっておりますが、これには国庫補助金がおおむね半分ぐらい入るというふうにお聞きしております。ですので8,500万円ぐらいが国庫補助、あと8,500万円につきまして実際の運航の回数といいますか、運航状況によってそれぞれの負担を決めるということが想定されます。それが幾らぐらいになるかというのはちょっと今手元に資料がございませんが、3府県でやるとしたときに鳥取県の割合だけがそんなに高くなるとはちょっと思えませんので、1,000万円とか2,000万円とか、そんな感じかなと思います。そういったものをトータルいたしまして、5,000万円から6,000万円というのが、非常に粗く、今ここにありますものから機械的に算定しますとそういった数字が出るかと思います。ちょっと今そんなところまでしか御説明できません。済みません。

○安田委員
 そうすると、ドクターヘリ自体は1億7,000万円で、これは関西連合に所属しなくても1億
7,000万円というトータル金額は変わりないわけですね。例えば山口県と組んでもこの金額になるというふうに考えてよろしいわけですね。

●亀井政策企画総室企画調整チーム長
 1億7,000万円は、国庫補助を受ける際の国庫の基準となるべき単価というふうにお聞きしておりますので、実際運航する段階で実際経費がどれぐらいかかるかというのはまたちょっと別の話になるかとは思いますが、国庫補助を受ける際の基準単価というのがこの数字というふうにお聞きしております。

○安田委員
 費用対効果ということで、今現在2,000万円弱のものが5,000~6,000万円プラスある程度の使った金額が入ってくるわけでしょうけれども、それの絡みをどう考えるかということであろうかと思います。

◎石村委員長
 そのほかありますか。(なし)
 それでは次に、文化観光局に移ります。
 まず、報告事項3、「日本のまつり・2009鳥取」100日前記念イベント等について、谷文化政策課日本のまつり推進室長の説明を求めます。

●谷文化政策課日本のまつり推進室長
 それでは、文化観光局の資料をお願いいたします。はぐっていただきまして、1ページ目でございます。10月の10日、11日に開催いたします「日本のまつり・2009鳥取」のPR、それから開催に向けての機運を盛り上げるために100日前記念イベントとキャンペーンを行うことにしましたので、御報告いたします。
 100日前記念イベント、キャンペーンとも今回の日本のまつりの開催コンセプトの一つであります次世代への地域伝統文化の継承ということをテーマにして子供たちを中心にした内容としております。
 まず、1番目の100日前記念イベントでございますが、7月5日の日曜日、とりぎん文化会館のフリースペースで行います。ちなみに100日前は7月2日となっております。
 この100日前記念イベントでは、日本のまつりに当日参加していただきます子供たちの地域伝統芸能、4団体ですけれども、これの公演を中心に開催することとしております。
 また、この7月5日には、日本のまつりでボランティアをしていただく方の中でボランティアリーダーという方がいらっしゃいますが、その方々にもお手伝いをしていただくということにしております。
 次に、キャラバン隊の実施でございます。日本のまつりの関係でマスコットキャラクターとして「お祭りトリピー」というのを作成しております。ちなみにトリピーが麒麟獅子の獅子頭をかぶった形になっておりますけれども、このお祭りトリピーによるキャラバン隊が小学校を訪問いたしまして、地域伝統芸能の紹介であるとか日本のまつりのPRを行うことにしております。
 日程等でございますが、ちょうど100日前の7月2日、県庁ロビーで出発式を行います。
 7月から9月にかけまして、夏休み期間は除きますが、キャラバン隊の訪問を希望された小学校、県内で10校程度回る予定にしております。
 ちなみに7月2日でございますけれども、出発式の後、午後1時半から国府東小学校のほうにお邪魔することにしております。国府東小学校は、7月5日の100日前のイベントにも参加していただきますし、当日も歓迎デモンストレーションということでとりぎん文化会館のほうで公演をいただくことにしております。今回は、子供たちの壮行会というのも兼ねて訪問を希望されたところでございます。
 また、この国府東小学校を訪問する際には、日ごろ指導されています因幡の傘踊り保存会の方も駆けつけていただけるというようなことでございます。今後もボランティアの方とか出演団体、そういった方と一緒になりまして開催まで機運の盛り上げ等PRをしていく予定としております。

◎石村委員長
 続きまして、報告事項4、境港-東海-ウラジオストク定期貨客船航路就航行事等の概要について、小牧交流推進課長の説明を求めます。

●小牧交流推進課長
 文化観光局の資料の別冊がございまして、左肩に追加と書いている資料がございますので、そちらをごらんいただければと思います。
 皆様の大変な御尽力がございまして、境港~東海~ウラジオストクを結ぶ定期貨客船航路が実現したところでございまして、6月30日に最初の便が境港に入ってまいります。その関係で予定させていただいております就航記念行事などに関して報告、御案内させていただきます。
 まず、主な来県予定者でございますけれども、韓国側からは、金振先先知事、崔江原道議会議長、東海市の副市長、東海市の議会議長など、初便で大体約100名程度の方がこちらに来県されるということになっております。
 ロシア側でございますけれども、ダリキン沿海地方知事も参加ということで連絡をいただいておりますし、国内ではベーリイ在日ロシア大使、ラブレンチェフロシア通商代表部首席、大阪、東京のリャボフ、プロホロフ総領事など16名程度の方が来県されるということになっております。
 主な行事予定でございますけれども、9時に第1便が境港のほうに入ってきます。そこでお出迎え等をやりまして、それから検疫の時間が今ちょっと読めないところはあるのですけれども、最大限で2時間ぐらい、これは臨船検疫と申しまして、検疫官が船まで入って検疫するという場合ですが、それで時間を見ています。ただ、無線で簡易な検疫の方法も今検討されておりまして、まだその結論が出ていないのですけれども、何とか今週中には確定するかというふうに聞いておりますけれども、その場合は15分ぐらいで皆様下船してまいりますので、どういう対応するか、また改めて御報告したいと思っております。
 その時間の部分はあるのですけれども、その後、就航セレモニーということで、その中で金振先先知事に対する名誉県民の授与式などもとり行っていきたいと考えております。
 また、その次、御案内のところですけれども、6月30日の6時半から米子の全日空ホテルで歓迎の夕べを開催いたします。現時点で250名程度の参加を見込んでおります。
 日をまたぎまして、7月1日ですけれども、まず朝に、これも御案内しておるところですが、旅行業者やマスコミ、それから県議会の皆様方を御招待して船内の内覧会というイベントを実施しようと考えております。
 14時、昼の2時から夢みなとタワーで正式な就航記念式典ということで、これも300名程度の参加を予定をしておりますけれども、させていただこうと思っております。
 その後、初荷もございまして、初荷式をやって、それから出港ということで、6時、境港を出港することになっております。
 続きまして、2ページ目をごらんいただきます。その後ですけれども、あちら、東海市のほうでも歓迎記念行事があるということでございますので、(2)のところに参加者を載せておりますが、60名程度の団を組んで韓国のほうに参りたいと思っております。着いた後に歓迎記念行事、ここで就航記念式典の中で観光PR実施などもやっていきたいと思っております。
 行程のところに知事ほかと書いていますけれども、知事の日程でありますけれども、夕方の5時半からソウルの観光公社で協定の調印式というものがございます。これはお互いの旅行の造成の協力ですとか教育旅行の連携ですとか、そういったところを調印することとなっておりますけれども、これは日本の自治体で1番ということで、ここでもPRしていきたいなと思っております。
 その翌日に米子~ソウル便で帰るというような予定になっております。
 ウラジオストクのほうでも記念式典をやるということで、出納長以下職員5名で参加するというふうな予定になっております。
 また、それにあわせましてロシアの沿海地方のマスコミの方々にもやはり鳥取のことをよく知っていただこうと思っておりまして、ウラジオストクを出る7月7日の便でマスコミの方を招待して、鳥取の中を見ていただこうというようなことも企画しております。特に7月10日にロシアへスイカを出荷する初出荷の式というのもありますけれども、そういうところもしっかり見ていただいて、県内のこともいろいろ見ていただければというふうに思っております。

◎石村委員長
 次に、報告事項5、鳥取・岡山広域観光協議会の設立について、山﨑観光政策課長の説明を求めます。

●山﨑観光政策課長
 それでは、もとの文化観光局の資料のほうにお戻りいただけないでしょうか。資料の2ページをお開きください。鳥取・岡山の広域観光協議会の設立でございますけれども、ちょっと資料の訂正をお願いしたいと思います。平成21年5月の23日となっておりますけれども、4月23日の誤りですので、訂正のほうをよろしくお願いしたいと思います。
 ことしの4月に岡山・鳥取県の両県の知事会議がございました。これを受けまして、両県が連携して各種の観光事業を実施するために、このたび鳥取・岡山広域観光協議会を設立するものでございます。
 設立の予定でございますけれども、来週の29日の月曜日に鳥取市内で設立総会を予定しております。
 この協議会の構成団体でございますけれども、現在の時点では両県と両県の観光連盟を予定しておりまして、今後、事業の内容が具体的に進むにつれてまた関係団体の参画を求めていきたいと思っております。
 3の役員でございますけれども、会長に鳥取県の文化観光局長、副会長に岡山県の産業労働部の審議監ということで、これは1年ごとに交代するようなことを考えております。
 4の事業計画の案でございますけれども、今年度につきましては両県の観光宣伝のためのパンフレットでございますとか、あるいは4の(2)で魅力ある観光ルートを整理しまして、それを旅行会社に持っていきまして、具体的な旅行商品の造成の働きかけ、そういったものを考えております。それから(3)として、岡山・鳥取・米子空港を活用した台湾からのチャーター便の誘致、そういったものについても取り組んでいきたいと思っております。
 この事業費でございますけれども、総額で200万円で、それぞれの県が100万円負担を予定しておりまして、鳥取県分につきましては当初予算で計上済みでございます。

◎石村委員長
 次に、報告事項6、山陰海岸ジオパークの世界ジオパークネットワーク加盟に向けた申請について、加藤観光政策課観光資源振興室長の説明を求めます。

●加藤観光政策課観光資源振興室長
 それでは、御説明させていただきます。引き続きまして、資料の3ページをお開きいただけたらと思います。山陰海岸ジオパークの世界ジオパークネットワーク加盟に向けた申請についてというところでございます。
 山陰海岸ジオパーク推進協議会といたしまして、先週木曜日、18日に世界ジオパークネットワークへの申請地域を決定するための申請書を日本ジオパーク委員会へ正式に提出したというところでございます。
 内容等につきまして、昨日議場でも御議論をいただいたところでございますが、ジオパークのテーマといたしまして昨年は日本列島形成ということで申請をしておりましたのですが、本年度につきましてはそれにあわせまして人のかかわりというものを詳しく記述をして、テーマにも盛り込んでいったというところが大きな変更点でございます。
 また、地質学的な特徴といたしまして、国際的にアピールできるものというものをまたさらに書き込みました。鳥取県関係といたしましては、鳥取大学による砂丘地の乾燥地研究、こういうようなものを申請書の中身へ追加していったというようなこと。
 また、人とのかかわりに関する部分におきましては、鳥取砂丘の景観を維持するための草原化防止へのボランティア除草等の取り組みでございますとか温泉資源の活用でございますとか、そういうようなものを申請書の中に書き込んでいったというところでございます。
 お手元のほうに申請書、本物をお配りしておりますので、またごらんになっていただけたらというふうに思います。
 また、2番でございます。今後のスケジュールでございますが、7月上旬と書いておりますが、7月10日に決定いたしました。日本ジオパーク委員会が開催されまして、プレゼンテーションの機会が設けられます。これは東京で実施予定でございます。
 また、申請地域でございますが、正式に日本ジオパーク委員会のほうから発表になりました。地域といたしまして、山陰海岸地域と、ここに書いております室戸地域の2つに加えまして、秩父地域の3カ所となり、ここに書いておりますアポイ岳及び南アルプスにつきましては今回は申請書の提出がなされなかったということでございます。ですから都合3地域の中から、本年9月下旬ということに現在なっておりますが、最大2地域が国内選考されるというスケジュールになっております。
 また、プレゼンの後、現地調査ということで、この山陰海岸、鳥取エリアにも調査員等も入ってくるということになっておりまして、世界ジオパークネットワークへの申請に向けて万全を期して取り組んでまいりたいというふうに考えております。

◎石村委員長
 ちょっと皆さんに聞く前に、加藤室長、これはいつつくった資料なのですか。さっきから訂正みたいなことで地区が変わったとか日にちが上旬が10日になったとか、きょうに間に合わなかったのですか。

●加藤観光政策課観光資源振興室長
 済みません。先週末につくっておりまして、修正を漏らしておりました。申しわけございませんでした。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等はございませんでしょうか。

○前田委員
 最初に、DBS。小牧課長、あなたが説明した内容は、一番新しい情報は何月何日だ。というのはけさも県のある幹部が、いまだに本当にいいぐあいにいくのか心配がありますという話が流れるのだ。だから例えばけさ聞きました、きのう聞きましたと。一番新しい日にちはいつだ。

●小牧交流推進課長
 一番最新の情報としましては、きょうの朝まで時々刻々といろいろ変わっておりますので、私がすべて把握したもので、きょうの朝の現在の時点で申し上げております。

○前田)委員
 相手はどこだ。だれに聞いたのか。(「情報源」と呼ぶ者あり)

●小牧交流推進課長
 基本的には江原道の職員とロシアの沿海地方の我々のカウンターパートと常に連絡をとりながら最新情報を把握してやっております。

○前田委員
 東海ではないのか。

●小牧交流推進課長
 私どもは基本的に江原道のほうと連絡をとっておりまして、江原道のほうと東海があちらで調整をしたものを県庁と道庁でやっているということであります。

○前田委員
 つまり、鳥取県のほうはすべて道庁と直にやっているわけか。

●小牧交流推進課長
 はい。

○前田委員
 東海との直の話ではないのだな、うちは。

●小牧交流推進課長
 はい。
○前田(宏)委員
 だから、東海市の意向というものは道庁を通して入ってくるのだな、みんな。

●小牧交流推進課長
 はい。

○前田委員
 では、これからもそういう理解をすればいいな。

●小牧交流推進課長
 はい。

○前田委員
 もう一つ、今度はジオパーク。加藤室長、7月10日にプレゼンテーションがあるのだが、去年のプレゼンテーションは余りよくなかったという情報が僕に入っていて、それでいよいよ7月10日のプレゼンテーションは、だれがやるようになったのか。

●加藤観光政策課観光資源振興室長
 ちょっと御意見いただきましたけれども、プレゼンテーションは今時点でだれが行くというのはまだ決めていないといいますか、決定情報で入ってきておりません。今選考につきましては兵庫県の但馬県民局のほうで日程調整、人の選考等をしているというふうに聞いております。

○前田委員
 いまだにだれがやるということが決まっていないのか。この重要なプレゼンテーションをだれがやるということが。それはちょっと心配だ。

●加藤観光政策課観光資源振興室長
 打診等は、例えば幹事長でありますとか、新温泉町長さんだとか、地学の専門員さんだとかいろいろ日程の調整はしておるというふうに聞いております。

○前田(宏)委員
 去年はたしかプレゼンテーションは、豊岡の市長か。幹事長の馬場さんか。馬場さんのことを云々言うのではないけれども、あの人も立派だけれども、もっともっと日本ジオパーク委員会のメンバーの胸に届くようなことをプレゼンテーションで言っていただくためには、学者のほうがいいのではないかという話が多いのだ。例えば三田村先生、萩原先生。三田村先生が一番いいと僕らは思うけれども、そういうことのほうが尾池先生以下日本ジオパーク委員会の幹部の皆さんを動かす力がある。しかも去年の4つの指摘事項の中にそういう分野のことが多いわけだから、ですから鳥取県の意向としてどうでしょうかと、事務局の但馬県民局にきょうでも早速そういう意向を、我々は去年のプレゼンテーションの結果をいろいろ聞いておって、地質学の専門家のほうがいいと、つまり学者のほうがいいというふうに判断していますから、その意向を伝えてほしい。局長、どうだ。

●野川文化観光局長
 昨日藤縄議員のほうから質問をいただきまして、加藤室長はちょっと遠慮しておりましたけれども、実は昨日専門家の方を含めてこういう議会でのやりとりがあったということを事務局には伝えております。
 ただ、このプレゼンテーション、こちらとしてもいろんな作戦がございますので、どういう打ち出し方、あるいはどういう人が説明したほうがいいのかというのは、これは事務局のほうとよく相談をして作戦を練りたいと思います。実際、プレゼンテーションをする方というのは大方候補者は決まっております。昨年でいいますと2人、1人は事務局がついていっておりますが、行政の馬場町長が説明をされて、専門的なことは谷本先生がお答えをしたということでありますので、これはいろいろ作戦を練っておりますので、きのうあった情報については事務局に伝えておりますので、御了解ください。

○前田委員
 それにしても、それぞれ日程のある先生方だ。だから、もう10何日しかないのにいまだに決まっていないというようなことがおかしい。それぞれ日程がある方なのだから、遊んでいるのではないのだから。この間我々が3月20日に3府県でやろうとしたときも、いろんな日程を組み合わせるのに苦労したものだ。だから、大事な大事なプレゼンテーションがまだ決まっていないというようなことは本当におかしい。

●野川文化観光局長
 先ほども委員長から御指摘を受けましたが、本当に決まったのがつい最近であります。上旬というところまで決まっていたのですけれども、10日というのが決まったのが本当につい最近なので、それで日程調整を含めて、人選を含めてちょっと今ばたばたしているところでありますので、御了解いただきたいと思います。

○前田委員
 今言ったように、我がほうの意見は学者がいいと言ってください。

○初田委員
 もろもろのイベントですが、「日本のまつり・2009鳥取」に限らず、イベントのときには各種団体から踊りや歌や呼んでこられるのですけれども、出る人も喜ぶでしょうけれども、常々僕は思っているのですが、お礼というのはするものですか、しないものですか。幾らぐらいするものですか。ちょっと教えてもらえませんか。

●谷文化政策課日本のまつり推進室長
 今回の100日前イベントにつきましては、バスとかで来られる場合の交通費、昼食は御用意いたしますけれども、あとは今回はお出ししていないと。

○初田委員
 それが大体の相場か、ほかのイベントでも。

●前田文化観光局副局長
 いろいろケースがあると思うのですけれども、例えば県がPRのためにお願いして出てもらう場合とかは、ある程度の謝金というのは払っていると思います。金額は非常に少ないものでございますけれども、払っている場合がございます。今回の日本のまつりの場合は、発表ということでございますので、出ること自体に意味があるということで、必要最低限の交通費ということにしております。

○村田委員
 ちょっと関連だけれども、イベントなど各種あるのだけれども、この常任委員会とか議会には案内したりはしないのか。

●前田文化観光局副局長
 日本のまつりの場合には御案内を差し上げる予定にしております。まだ御案内していませんけれども、これから御案内しますので、お待ちください。

○村田委員
 それならいいけれども、前は本当に細かくそういった案内がずっとあった。最近は教育委員会にしても卒業式などでもしないようになったし、こういった関係でも余りしないような感じがする。以前は細かく議会活動の中でお互いに勉強していくという格好で案内を出していた。そういうことで、出すということだからいい。そういうことで対応してください。

◎石村委員長
 よろしゅうございますか。

○米井委員
 今度江原道の知事に名誉県民授与をされるわけですけれども、今まで外国人でこういう名誉県民の称号を与えた人が何人ぐらいおられるのか、初めてなのか。それから、今まで名誉県民が何名くらい県内におられるのですか。その辺をちょっと教えてもらえないでしょうか。

●小牧交流推進課長
 名誉県民の件ですけれども、今回の金振先先知事に対してお渡しするのが外国人では初めてでございます。

○米井委員
 県内では何人ぐらいおられるのですか。

●小牧交流推進課長
 おりません。

○米井委員
 名誉県民というのはないわけですか、鳥取県には。

●小牧交流推進課長
 今回金振先先知事にお贈りするに当たりまして創設した賞でございます。(「今のは外国人の話。県内にはいないのかということだ」と呼ぶ者あり)

●小牧交流推進課長
 別に県民栄誉賞とか県民功績賞という形で、県民栄誉賞として森下広一さんにお渡ししたというようなことはございますけれども、名誉県民の賞につきましては外国人の方を対象にした賞を今回新しくつくらせていただいたということでございます。

○米井委員
 市町村には、名誉町民とか名誉市民とかというのはありますけれども、県にはなかったわけですね。

●小牧交流推進課長
 そのとおりでございます。

○前田委員
 おかしいぞ、小牧課長。県民室に行ってみなさい。写真が張ってある。あれは名誉県民ではないか。(米井委員「今はない」と呼ぶ)前はあった。

○安田委員
 金知事に何をあげるのか、ちょっと正式名称を教えてください。

●小牧交流推進課長
 名誉県民という称号をお渡しするということでございます。


○前田委員
 小牧課長、ついでに言うのだ。西尾前知事は向こうからもらいましたと、そういうことを言わないからいけないのだ。江原道からもらいましたと。

◎石村委員長
 そのほかありますか。(なし)
 ないようでございますので、次に県土整備部に移ります。
 報告事項7、大橋川改修事業に係る中海護岸整備について、桑田河川課長の説明を求めます。

●桑田河川課長
 それでは、県土整備部の資料をお願いいたします。大橋川改修事業に係る中海護岸整備について、今現在の状況等について御説明させていただきます。
 まず、米子市、境港市の状況でございます。
 境港市でございますけれども、中海護岸整備の考え方に対する境港市からの要望事項、ここに記載しております5項目ございました。これに対しまして国から6月5日付で県経由で下記のとおり文書回答がございました。
 これを受けまして、境港市では6月19日、国からの回答文書を境港市議会の中海問題調査特別委員会に報告されたところでございます。
 その中で委員会での主な意見といたしまして、2つほどありました。
 まず第1点といたしましては、内水対策の実施に当たっては、国からの支援を強く求めるべきであると。
 第2点目といたしましては、渡漁港の整備計画については住民の安全が第一である。そういうふうなことから計画に対する住民の合意を図ることという2点が出されております。
 なお、そのときの委員会では、新たな条件というものは提出されなかったというふうに伺っております。
 次に、米子市の状況でございますけれども、米子市が申し入れておられました中海護岸整備を含む要望事項、これも下に5項目入れさせていただいておりますけれども、これにつきまして6月4日、出雲河川事務所長が米子市長に口頭で回答されております。
 米子市のほうでは、この回答等につきまして7月10日、中海問題等調査特別委員会に報告されるというふうに伺っております。
 2ページをお願いいたします。県の状況でございます。
 まず、国との調整等についてでございますけれども、これにつきましては5月28日にありました中国地方整備局長と知事との懇談会の席上で、知事のほうから最下流域の境港市、米子市から提出されている治水及び水質に対する懸念を払拭することが必要であるというふうな申し入れに対しまして、藤田中国地方整備局長のほうから国と県で連携しながら地域の安全性を確保し、事業を推進していきたいというふうな回答をいただいたところでございます。
 さらに、現在別途検討箇所となっております米子港、境水道の護岸計画につきまして、国からの具体的な提示案を受け、現在境港市を含む関係者で検討を進めさせていただいているところでございます。
 同市との調整の状況でございますけれども、先ほど説明いたしました両市からの国への要望・申し入れ、そういうふうなものにつきまして、両市の意見を踏まえて国と調整をやらせていただいております。
 さらに各説明会等へ県も出向きまして、市民からの意見の聴取を行っているところでございます。具体的には、渡地区の説明会であるとか、中海護岸整備に関する市民説明会といたしまして5月23日に境港市で開かれた説明会に出席いたしましたし、7月4日に米子市で開催される米子市民向けの説明会にも出席するようにしております。
 また、境港市の内水排除対策、これは市のほうでこれからつくられるというふうなことでございますけれども、それに対しましても関係者、当然国、それから境港管理組合も入っての話になるのですが、県も入れて、その関係者で検討会を立ち上げ、今いろいろと調整をしておるという状況でございます。
 次に、3番目といたしまして、斐伊川の河川整備懇談会の設立ということでございます。
 これは、今後おおむね20年から30年間の間に整備する具体的な内容等を定めます斐伊川水系河川整備計画を策定するに当たりまして、計画に市町村意見の反映が容易となるよう、学識経験者に加え、沿川市町村長が行政委員として参画する斐伊川河川整備懇談会、これを7月に設立というふうなことで今調整を進めておられるというふうに国の出雲河川事務所のほうから承っているところでございます。この行政委員の中で、鳥取県側といたしましては米子市長及び境港市長が参画されるというふうに聞いております。

◎石村委員長
 ただいままでの説明につきまして質疑等ございませんか。

○安田委員
 桑田課長に聞きますけれども、きのうの新聞だったかと思うのですけれども、けさでしたか。米子の議会で質疑があったということですが、その辺具体的な話がわかりますか。

●桑田河川課長
 本日の日本海新聞さんのほうに米子市議会のことが書かれております。我々のほうとしては、細かい内容については米子市さんのほうにちょっと送ってもらえないかというふうに今言っております。我々が知っていますのは、とりあえず新聞情報のものしか現時点ではわからないという状況でございますけれども、また米子市のほうに出向いたりいたしまして、その辺の細かい様子、そういうふうなものを確認していきたいというふうに思っているところでございます。

○安田委員
 そうしましたら、事情等わかるものがあったら私にもいただきたいと思います。
 結局米子は何が問題なのかというのが私よく理解しかねるところがありますので、そこのところを桑田課長、明確にわかるようにして、私にも理解できるようにしてください。お願いします。

●桑田河川課長
 その辺我々も、それから米子市さんのほうでも7月10日に特別委員会もあるというふうに伺っております。そういうふうなところでいろいろと情報等も収集しながら、より具体的に米子市さんの持っておられる不安感、そういうふうなものの払拭に努めてまいりたいというふうに思っておりますので、そういった情報をお伝えしながらやっていきたいというふうに思っております。

○前田委員
 関連だけれども、放水路を使うことについて、出雲市は大橋川のことが解決しないと承知しないと言っているという話を当時聞いたけれども、そのほうの話はついたのか。

●桑田河川課長
 それはたしか57年ごろだったと思います。前出雲市長さん、西尾市長さんでございますけれども、議会等の場でそのような旨の発言があったというふうに聞いております。ただ、それからも時間もたっておりますし、今のいろんな状況の中で今後どういうふうになるのか、そのあたりはまたいろいろ確認等もしていきたいというふうに思っております。

○前田委員
 そんな昔の話ではない。僕は去年現地視察に行って、放水路を見て、そのときに聞いた話だ。だからそんな昔の話ではない。時点修正してもらわなければいけない。

●谷口県土整備部長
 これも先回の議会で質問も出たことですが、これは今島根県のほうでいろいろ意見が、確かに全部といいますか、大橋川ができなければ放流といいますか、3点セットのうちの一つですね、これは稼働させない、しないというような話になっているということですが、これについても今島根県のほうで意見もいろいろあるようでして、今その中で集約をされているという状況のようです。だから今ここで鳥取県側としては、では大橋川に着手しなければ稼働しないのかどうかというのは、島根県側の判断といいますか、そういうところはちょっとまだ聞いておりません。

◎石村委員長
 そのほかありますか。(なし)
 次に、警察本部に移ります。
 報告事項8、融資保証金詐欺の防犯寸劇について、藤田生活安全企画課長の説明を求めます。


●藤田生活安全企画課長
 それでは、生活安全企画課から報告いたします。融資保証金詐欺の防犯寸劇についてということでございます。
 まず、お断りですけれども、資料でグラフを示しておりますけれども、白黒印刷ということで若干ごらんになりにくいと思いますので、説明いたします。これは詐欺の手口で分類しているのですけれども、一番下に黒く映っておりますのが融資保証金詐欺、その上に映っておりますのが架空請求、いわゆるうその請求による詐欺でございます。3番目がおれおれ詐欺という手口でございます。4番目が還付金請求ということでございます。
 まず、振り込め詐欺の発生状況でございますけれども、認知件数といたしましては現在5月末の統計で16件認知しております。昨年が33件であったのに対して16件ということでございます。
 被害金額といたしましては、昨年が3,827万円であったのに対し、本年923万円ということになっております。いずれも融資保証金詐欺が7件、架空請求詐欺が9件ということで、おれおれと還付金請求詐欺というのは本年に入ってからは認知しておりません。
 お金を送金する方法でございますけれども、ATMを利用するものが10件、エクスパック、これは郵便で書類などを送るものですけれども、エクスパックの利用が4件、その他が2件ということで、その他につきましては現金書留あるいは宅急便ということになっております。
 次に、防犯の寸劇の目的なのですけれども、こういった犯行の手口をわかりやすく県民の皆様に広報して犯行の手口を知っていただき、被害にかからないように注意喚起をしていくということで作成しております。
 内容につきましては、実際に発生いたしました犯行手口によりましてストーリーを作成しております。具体的には、金融機関を装った犯人グループが無差別にダイレクトメールを送りつけて、融資を申し込んだ者から融資金保証メーカーにエクスパックでお金を送金させる方法によってお金をだまし取るということなのですけれども、途中ポストに注意されて被害を免れたといったような寸劇でございます。
 演技者といたしましては、警察職員6名で演技をしております。
 今後の予定につきましては、一番下にありますように、6月18日にDVDに収録をいたしました。現在試作品ができておりますので、でき次第関係機関に配信あるいはホームページに掲載して皆様に見ていただくこととしております。上映時間が約20分というふうになっております。

◎石村委員長
 次に、報告事項9、鳥取県道路交通法施行細則(鳥取県公安委員会規則)の一部改正について、西垣交通企画課長の説明を求めます。

●西垣交通企画課長
 それでは、鳥取県道路交通法施行細則の改正について御説明いたします。
 1番の施行細則の一部改正の背景でございますが、自転車の幼児2人同乗に対するニーズから、一定の基準を満たす自転車に限ってこれを認めるもので、全国一斉に公安委員会規則を改正し、7月1日から施行するものでございます。
 2番目でございますが、対象自転車の要件を記載しております。簡単に説明いたしますと、十分な強度、制動性などを有する自転車が該当するもので、1台5万円から10万円するそうでございます。鳥取県内の自転車店では注文販売の形をとると聞いております。
 3番目の改正の要点ですが、これは次ページのイラストで説明させていただきます。上から3番目の普通自転車の16歳以上の運転者が幼児1人まで乗車させることができるというものが従前の規則で認めておりました乗り方でございます。
 これに加えまして、その下の16歳以上の運転者が4歳未満の者をひもなどで確実に背負うことができる場合は普通自転車でも乗ることができると。これは鳥取県と滋賀県だけが未整備でございまして、このたびの改正を機会にこれもつけ加えさせていただきました。
 幼児二人同乗用自転車でございますが、上から2番目のイラスト、これが最もポピュラーな形でございまして、16歳以上の運転者が先ほど申しました基準を満たした自転車に幼児2人を乗せることができる。それから先ほど御説明しましたおんぶひもで背負った子供につきましては、余計に乗せるのは1人ですよという形が一番上のイラストでございます。
 そのほか、この違反は2万円以下の罰金もしくは科料という罰則がございますが、警察といたしましては違反者には指導等適合自転車の利用促進に努めてまいる所存でございます。

◎石村委員長
 それでは、ただいままでの説明について質疑等ございますでしょうか。

○尾崎委員
 1つだけ。今の道路交通法のことですが、やや難しいかなと。周知をしっかりとしていただきたいと思うのですけれども、わかりやすく、ぱっと見てどこに当てはまるかなとかというのがわかりづらいのかなと思いますし、その辺をよろしくお願いいたしますという要望です。

◎石村委員長
 要望ですので、よろしくお願いします。
 それでは次に、閉会中の調査事項についてお諮りいたします。
 本委員会所管に係る道路網・河川等の整備並びにその他の主要事業について、閉会中もこれを調査することとし、その旨議長に申し出ることについて御異議ございませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは次に、その他でありますが、執行部、委員の方で何かございますでしょうか。

○銀杏副委員長
 文化観光局長に、何年も前からとりぎん文化会館の駐車場が少なくて使うたびに苦情が出たりしておって困っているわけですけれども、なかなか対応策も決まっていなくて、この間も使いましたけれども、小ホールが使われるだけで昼間もとりぎん文化会館の駐車場が満杯になっておりまして、そのほかの方ははなから県庁の駐車場に行ってもらわなければいけないというふうな話がとりぎん文化会館の職員の方からありました。県庁に行きましてもすぐいっぱいになりまして、そのほかの料金を納めてとめる駐車場、遠くまで行ってとめたりとかしなければいけない。またはとめられなくて怒って帰られるとか、そういう方もやはり引き続きあるようでして、これはえらい時間かかっておるのですが、進展というのはどうなのですかね。

●野川文化観光局長
 以前も議場で銀杏委員のほうから駐車場問題が議論されたというのは承知いたしております。そのときの話といたしまして、やはり費用対効果ということが大きな議論になったと思っています。当時10億円ぐらいかかるのではないかという、もちろんいろんな工法で高くなったり安くなったりするのでしょうが、その金額を含め近隣の県庁駐車場あるいはとりぎん文化会館あるいは図書館のところの駐車場、さては博物館のほうの駐車場を含めたところで利用者の方のモラルといいますか、そういったところに訴えるというところでとりあえずしのいでいこうではないかと。満杯になる日にちがどれぐらい期間があるのかを含めて、あるいは島根県民文化会館というのでしょうか、そういったところも大きな駐車場がない。類似の施設なども調べてみますとそういう実態もあることなどから、多少利用に当たっての普及啓発もしていった上での駐車場問題対策というのを検討してきたところであります。
 今の御指摘のような話は幾つか聞いておりますので、金額を含めて、あるいは近隣の住民の皆さんの意向等、大きな立体駐車場でありますとやはり日照権の問題でありますとか、あるいは風景の問題、これまで久松山がきれいに見えていたのにどうだというような話も出てくるでありましょうから、そういったところで実際今少し研究しているところでありますので、まだきちんと具体的な話を申し上げられませんけれども、問題意識は持っております。

○銀杏副委員長
 バスとかの公共交通という話もあったのですが、バスもくる梨は6時半か7時になったら全部終わってしまいますし、夜の催しなど8時半に終わってから帰ろうと思っても、公共交通機関ももう終わっていてないことが多いものですから、何かしらぜひとも前向きに検討していただきたいというふうに思います。今研究されているということで、期待をしております。

◎石村委員長
 そのほかありますか。(なし)
 意見も尽きたようでありますので、委員の皆さんに御連絡いたします。
 次回の閉会中の7月の常任委員会は、7月21日火曜日10時に開催の予定でありますので、よろしくお願いします。
 その他執行部、委員の方で何かございますでしょうか。(なし)
 それでは、意見がないようでありますので、以上をもちまして企画県土警察常任委員会を閉会いたします。どうも御苦労さまでございました。


午前11時14分 閉会

 

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