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鳥取大学病院、京都市立病院で初期研修。当院、松江赤十字病院で後期研。内科認定医、神経内科専門医。松江赤十字病院スタッフ。

木下先生の体験談:

神経内科医がかかわる疾患は脳血管障害、髄膜炎や脳炎、ギラン・バレー症候群その他の急性期疾患から、パーキンソン病や認知症、ALSなどの慢性期疾患ま で多岐に渡ります。鳥取県立中央病院は、救急外来を構える病院の性質上、急性期疾患を診る機会が多いのは確かですが、地域の中核病院として、診断のつかな い疾患の精査目的に紹介受診される方も多く、幅広い疾患を経験することができました。それら多くの疾患の中で、昨今の目覚しい医療の進歩により、予後が著 しく改善した疾患がある一方、現代の医療では未だ治療困難な疾患も数多く残されています。治らない病気、治せない病気にどう向き合えばよいのか、という誰もが抱くであろう疑問は、神経内科医の道を選択する前から私の中にもありました。
約2年間の後期研修を通して、治療困難な疾患に対して自分の出来ることは 何かを考え、今治すことが出来なくても、なんらかの治療法、対処法をとことんまで追求し、どんな些細なことでもよいから少しでも良くなったと患者さんに実 感してもらえる医療を模索していくという、指導医の姿勢を間近に学ぶことができました。私にとってそれは先の疑問に対する一つの答えであり、卒後7年目に なる現在は他県の市中病院で神経内科医として勤務していますが、日々の臨床の現場で、気弱になりそうな時にはその指導医の言葉を思い出しています。
研修を振り返ってみれば、病院の規模がさほど大きくないこともあってか、内科的な基礎疾患をもつ患者さんが多い神経内科で研修している身でも、他科の医師にも相 談しやすく安心感のある環境でした。医師にもon-offのメリハリが大切だという指導医の方針のもと、休日待機は当番制であったため、休養が必要なとき には週末は一時病院から離れて、気持ちを新たにすることも可能でした。また、指導医、研修医みんなで、時には他科の医師やコメディカルスタッフも一緒に、 病院近くの蛍狩りの名所に出かけたり、酒盃を傾けつつ熱い議論を交わしたり、折々に交流する機会があり、楽しい想い出が沢山あります。以上つれづれに県立 中央病院での研修について感想を並べてきましたが、私自身にとっては大変充実した、得るものの多い研修期間を過ごせたことを、この場を借りてご指導いただ いた先生方、お世話になった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。