重要犯罪等の検挙と組織犯罪対策の推進

重要犯罪等の検挙と組織犯罪対策の推進(平成23年政策評価報告)

  

担当部署

 刑事部

重点目標

 重要犯罪等の検挙と組織犯罪対策の推進

目指す方向

  •  殺人、強盗、放火等の重要犯罪(注1)及び侵入盗、自動車盗、ひったくり等の重要窃盗犯(注2)等の発生と事件捜査の長期化は、県民の治安に対する不安を増長させることとなる。この種犯罪の発生時には、組織を挙げた迅速かつ適正な初動捜査活動等により事件の早期解決に努めるほか、未解決事件に対しては、公訴時効の廃止や延長に伴い、粘り強く捜査をすすめる専従体制を構築して継続捜査を推進し、事件解決を図り、犯罪総量の抑止に貢献することで県民の不安を払拭する。  
    (注1) 重要犯罪~殺人、強盗、放火、強姦、略取誘拐及び強制わいせつをいう。
    (注2)  重要窃盗犯~侵入盗、自動車盗、ひったくり及びすりをいう。
  •  近年、暴力団は資金獲得のため、恐喝や薬物密売等に加え、社会経済システムに巧みに介在し、一般市民や企業等への不当要求等を敢行している。暴力団を弱体化・壊滅するため、資金源に対する取締りを一層強化するとともに、社会から暴力団を排除するため、社会全体で暴力団を孤立化させる環境を整備するなど諸対策を推進する。
  •  アシアナ航空ソウル便の運航と国際定期貨客船の就航により来日外国人の増加が見込まれることから、銃器・薬物の密輸入に対する取締りや犯罪のグローバル化対策として偽装結婚、不法就労等犯罪インフラ事犯対策を推進する。

達成目標・評価方法

  • 重要犯罪、重要窃盗犯等の検挙活動の推進 
        県民の体感治安に大きく影響し、身近で発生する重要犯罪、重要窃盗犯等に捜査重点を置き、犯人の徹底検挙に努め、発生した事件の形態、被害状況、社会的反響等を考慮した上で、個別事件の検挙状況により評価する。
  • 暴力団対策、薬物銃器対策の推進
      暴力団勢力の減退状況、暴力団構成員等の検挙状況、薬物・銃器等押収状況のほか、暴力団排除等の諸対策の推進状況により評価する。
  • 犯罪のグローバル化対策の推進
      国際犯罪組織の実態解明状況及び犯罪インフラ事犯の取締状況により評価する。

総合評価

◎ 重要犯罪の検挙件数が前年より増加したほか、県民の体感治安に大きく影響する殺人・死体遺棄事件、連続強盗事件等の重要犯罪等を検挙するなど、重要犯罪等に重点を置く検挙活動の効果が現れているものと認められる。
◎ 暴行、傷害、覚せい剤取締法違反等による暴力団構成員等の検挙に努めるとともに、企業を経営する暴力団準構成員を検挙し、その資金源の封圧に努めた。また、鳥取県及び米子、境港両市で暴力団排除条例が議決され、さらに、県下19市町村のうち18市町村等との間で「行政事務からの暴力団の排除に関する合意書」を締結するとともに、暴力団構成員等を公営住宅から排除、銀行取引から排除、建設業許可の取り消しなど行政、民間企業による暴力団排除を推進し、事件検挙と連動した暴力団対策に一定の効果が現れているものと認められる。
◎ 国際犯罪組織の基盤となり得る店舗型性風俗特殊営業事件、偽装結婚事件(公正証書原本不実記載・同行使罪事件)等を検挙しており、来日外国人犯罪に対する取締り効果が現れているものと認められる。
● 今後とも、県民の体感治安に大きく影響する重要犯罪及び重要窃盗犯に重点を置いた検挙活動を推進していく必要がある。
● 暴力団等反社会的組織が行う犯罪が潜在化・巧妙化していることから、より一層、情報収集・分析を推進し、共生関係企業等を含め組織的犯罪の実態解明を図り、壊滅に向けた徹底した取締りと県民と一体となった暴力団排除対策を推進する必要がある。
● 今後とも、犯罪インフラ事犯に対する取締りを推進し、国際犯罪組織の流入阻止を継続していく必要がある。
(◎効果 ●問題点・今後の課題等)

推進した政策の内容

  • 重要犯罪、重要窃盗犯等の検挙活動の推進
  • 暴力団対策、薬物銃器対策の推進
  • 犯罪のグローバル化対策の推進

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平成23年政策評価報告書(重要犯罪等の検挙と組織犯罪対策の推進)PDFファイル、22キロバイト

  

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