平成22年が第8次鳥取県交通安全計画の最終年であり、関係機関・団体等と更なる連携を図り、総合的な交通事故防止対策を推進する。前年(平成21年)は、人身交通事故の発生件数、負傷者数はともに減少したものの、死者数については増加し、その中でも高齢者の死者数が大幅に増加した。また、飲酒運転による交通事故も後を絶たない状況にある。
このような情勢の下、県民を交通事故の脅威から守り、交通の安全と円滑の確保に向けて、高齢者を中心とした交通死亡事故の抑止対策及び飲酒運転根絶対策を強力に推進する。
◎ 人身交通事故件数及び交通事故死傷者数については抑止目標として設定していた「交通事故死傷者数2,350人以下、人身交通事故件数1,860件以下」を達成したことから、高齢者を中心とした交通事故防止対策による一定の効果が現れたと認められる。ただし、交通事故死者数については42人と抑止目標として設定していた「交通事故死者数28人以下」を達成できなかった。
◎ 飲酒運転による人身交通事故件数は前年より減少したことから、飲酒運転根絶対策による一定の効果が現れたものと認められる。
◎ バリアフリー対応型信号機、エスコートゾーン等の増設や交通弱者に配意した交通規制の見直しなど安全・安心な交通環境の整備が着実に進んでいるものと認められる。
● 交通事故抑止に向けて県警が設定していた抑止目標のうち、「交通事故死者数28人以下」については抑止目標を大幅に上回り、達成できなかったことから、早急に交通死亡事故の原因を分析するなど対策を講じる必要がある。
● 前年には発生の無かった飲酒運転による交通死亡事故が6件も発生したことから、効果的な飲酒運転の取締り対策を講じる必要がある。
● 今後とも、安全・安心な交通環境の構築に向けて、交通安全施設の高度化や交通実態に応じたきめ細やかな交通規制の見直し等を継続して推進していく必要がある。
(◎効果 ●問題点・今後の課題)
- 高齢者を中心とした交通事故防止対策の推進
- 飲酒運転根絶対策の推進
- 安全・安心な交通環境の整備
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平成22年政策評価報告書(交通死亡事故抑止対策の推進)PDFファイル、141キロバイト