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2019年4月 タイ王国及び東南アジア諸国の動向

    タイ王国及び他の東南アジア諸国の経済・産業動向、社会動向報告書

    1. カンボジアの基本情報
    2. カンボジアのサービス業
    3. カンボジアの不動産
    4. 日カンボジア両国の官民による取り組み
    5. 土地取得の際の注意点
    6. 6月~7月に行われる主な展示会・見本市

なお、全文版では、6月~7月に行われる主な展示会・見本市の詳細やタイの経済統計を1ページにまとめた「ワンページタイ経済」も併せてご覧いただけます。

  

タイ王国及び他の東南アジア諸国の経済・産業動向、社会動向報告書

 こんにちは。鳥取県東南アジアビューローの辻です。

 少し前になるのですが、JETRO(日本貿易振興機構)の主催による「ワールド・ビジネス・フェスタ2019 in バンコク」に参加してきました。会場ではASEAN各国の専門家によるパネルディスカッションや数多くのミニセミナーが開かれ、たくさんの日系企業関係者が参加しました。

 今回は受講したミニセミナーのテーマの中から、カンボジアの最新ビジネス情報についてレポートします。

1.カンボジアの基礎情報

面積 18.1万平方キロメートル
(日本の約2分の1弱)
主要産業 1農業(GDPの25%)
工業(GDPの32.7%)
サービス業(GDPの42.3%)
(2017年、ADB資料)
人口 1610万人
(2017年IMF推定値)
労働人口 835万人
(2015年、ILO)
在留邦人 約3,500人
(2017年、在カンボジア日本大使館調査)
名目GDP 約223億ドル
(2017年、IMF推定値)
日系企業数 260社
(カンボジア日本人商工会加盟企業数)
一人当たりGDP 1,390ドル
(2017年、IMF推定値)
近年増えている日系企業の業種 サービス、人材、不動産
経済成長率 7.25%
(2018年、IMF推定値)
物価上昇率 3.6%
(2018年、IMF予測値)
経済概況 カンボジア経済は2004年から2007年までの4年間,10%を超える高い経済成長を記録した。しかし、サブプライムローン問題に端を発した世界同時不況の影響を受け、2009年の経済成長率は0.1%まで落ち込んだものの、翌年の2010年には6.1%にまで回復し、2011年以降は7%成長を続けている。経常収支及び財政収支は慢性的に赤字であり、2017 年(IMF 予測値)では、前者は▲8.8%(対GDP比)、後者は▲3.6%(対GDP比)と予想されている。堅調な縫製品等の輸出品、建設業,サービス業及び海外直接投資の順調な増加により、今後も安定した経済成長が見込まれている。

データ出所:外務省、JETRO

 カンボジアは隣国のタイやベトナムと比べると人口も少なく、経済規模などもまだ小さい市場ですが、比較的安い人件費や外資による投資規制がほぼ無いことなどを背景に、海外からの投資を積極的に受け入れています。日本からの進出が増えているサービス、不動産についての近況をお伝えしましょう。

2.カンボジアのサービス業

 カンボジアの経済は2012年以降、連続して7%前後の経済成長を続けており、消費の水準も上がっています。その上、中国からの直行便の増加により中国人観光客が急激に増え、電子マネーも中国のALIPAYと連携した方式を採用していて、導入が急速に進んでいます。隣国のタイに比べると、独資でのサービス業が認められているので、小売・飲食・ホテル・ランドリー・動物病院など多様な業態での日系企業の進出がみられます。

 小売大手のイオンモールは、カンボジアの首都プノンペンに2014年6月に「イオンモールプノンペン」をオープンしました。カンボジアでは最大規模となる4階建ての大型ショッピングセンターは、スーパーマーケット、専門店(約190店舗)、シネマコンプレックス、ワールドフードコートなどで構成され、家族連れやカップルなどで連日賑わいを見せています。 2018年5月にはプノンペン北部に「イオンモール センソックシティ」をオープン、そして2023年にはプノンペン最大級の都市開発プロジェクト「ING CITY」の中核として「イオンモール カンボジア3号店(仮)」のオープンを予定しています。

写真:イオンモール・センソクシティ

 日系の飲食店もワタミ、牛角、モーモーパラダイス、丸亀製麺などのチェーン店から個人経営のお店まで、約190店舗(2017年、JETRO調べ)があるとされています。特徴的なのは、在留邦人が7 万人以上いるタイに比べ、4,000人に満たないカンボジアでは必然的にメインターゲットがカンボジア人になるため、メニュー構成やプロモーションの内容に思い切ったローカライズが求められる市場であることです。例えばワタミは、日本では居酒屋としてお酒とおつまみのメニューが豊富ですが、カンボジアでは居酒屋よりもごはん処、おつまみメニューよりも定食メニュー、宴会よりも家族の食事といったように、『日本とは違ったメニュー構成』で『日本とは違った客層』をターゲットに絞っています。

写真:ワタミの2時間食べ放題メニュー(左)、丸亀製麺の丼ものメニュー(右)

3.カンボジアの不動産

 カンボジアの不動産業へは海外から中国、韓国、日本からの投資がされています。日系ディベロッパーとしては、2017年に(株)ラ・アトレが日系上場ディベロッパーとしては初となるコンドミニアム(分譲マンション)開発への参入を発表し、2020年の完成を目指していますが、近年カンボジアの不動産市場には中国から巨額の投資が行われており、日系企業は少し出遅れてしまっている状況です。

 カンボジアは中国政府が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の拠点の一つと位置付けられており、中国から「ヒト」と「カネ」が大量に流入してきています。首都プノンペンから南西約200km に位置する、カンボジア有数のビーチリゾートであるシアヌークビルは、大型船舶が停泊できる深水港や国際空港を備えて物流の要衝でもあるため、2016年ごろから中国からの投資が急増し、中国資本のホテル、マンション、カジノなどが軒を連ねるようになりました。その一方で、中国マネーがもたらした好景気は急激な地価の高騰を招き、地元住民の立ち退き問題などが生じるようになりました。また、定住する中国人により犯罪件数が急増し、深刻な治安悪化が大きな問題となっています。

4.日カンボジア両国の官民による取り組み

 日本の国土交通省は今年2月、カンボジアにおける都市開発分野に関する日本企業のビジネス環境の整備促進を目的とする「日カンボジア都市開発・不動産開発プラットフォーム」を設立しました。2月27日にプノンペン中心部のホテルで行われた会合には、両国の政府関係者や民間企業総勢250名が参加し、基調講演やプレゼンテーション、ビジネスマッチングが行われました。カンボジアは農業中心の経済構造から産業及びサービス分野中心へと移行している最中であり、不動産と建設開発はカンボジア経済成長の大きな柱となっているため、今後、スマートシティ開発を推進する上で、このプラットフォームの活発化におおきな期待が寄せられました。経済成長を続けるカンボジアでの駐車場、中産階級向け住宅、団地などの整備における、日本式の取り組みの導入が見込まれています。

5.土地取得の際の注意点

 カンボジアでは外国人による土地の所有が認められていません。そのため、土地を所有するためにはカンボジア人もしくはカンボジア法人と合弁会社を設立した上で土地を購入するか、同じくカンボジア人もしくはカンボジア法人に名義を借りてその名前で購入するといった方法をとらなければなりません。名義借りそのものを禁止する法律が無いため、この手法で取得するケースも多いようですが、安易な名義借りをして取得後に乗っ取られるケースも見られるため、弁護士事務所を通して保全のための仕組み(契約)を作成した上で取得することが必要です。

6月~7月に行われる主な展示会・見本市

タイ

  • ASEAN SUSTAINABLE ENERGY WEEK + ENTECH POLLUTEC ASIA(併催)
  • ProPak Asia
  • Mfair バンコクものづくり商談会 + ASSEMBLY & AUTOMATION TECHNOLOGY + SURFACE & COATING + InterPlus Thailand + InterMold Thailand + AUTOMOTIVE MANUFACTURING(併催)
  • GFT 2019

上記展示会・見本市の詳細については、2019年1月報告書でもご覧いただけます。

インドネシア

  • EXPO CLEAN 2019 EXPO CLEAN Indonesia International Modern Cleaning Exhibition
  • Manufacturing Surabaya 2019 15th International Manufacturing Machinery, Equipment, Materials and Services Exhibition
  • FOOD & HOTEL Indonesia 2019

ベトナム

  • Telefilm 2019 Vietnam International Exhibition on Film and Television Technology
  • Agri Vietnam 2019 The 2nd International Trade Show on Agricultural Machinery, Chemicals, and Products in Vietnam
  • Paper Vietnam 2019 The 8th International Exhibition & Conference on Pulp and Paper Industry in Vietnam
  • Rubber & Tyre Vietnam 2019 The 7th International Exhibition and Conference for Rubber Industry and Tire Manufacturing in Vietnam
  • Plastech Vietnam 2019
  • Coatings Expo Vietnam 2019 The 6th International Exhibition on Coatings and Printing Ink Industry
  • MTA Vietnam2019
  • IFLE VIETNAM 2019 International Footwear & Leather Products Exhibition Vietnam
  • Vietnam ETE 2019 12th International Exhibition On Electrical Technology & Equipment

⇒報告書バックナンバー一覧

  

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