平成20年度議事録

平成21年1月27日会議録(予備調査)

出席者 委員長
副委員長
委員
藤縄 喜和
浜崎 晋一
市谷 知子
澤 紀男
伊藤 保
松田 一三
廣江 弌
村田 実
山口 享
横山 隆義 
 
 


以上 出席委員  10 名
欠席委員   0 名
 


説明のため出席した者
  中永教育長、石田生活環境部長、磯田福祉保健部長、坂出病院事業管理者、
  外次長、課長、関係職員

職務のため出席した事務局職員
  野川主幹  吉川副主幹  前田副主幹

1 開会  午前10時24分

2 閉会  午前11時18分

3 司会  藤縄委員長

4 会議録署名委員      山口委員    澤委員

5 付議案件及びその結果
   別紙日程表及び下記会議概要のとおり
 


午前10時24分 開会

◎藤縄委員長
 おはようございます。それでは、ただいまから教育民生常任委員会を開会いたします。
 本日の日程は、お手元の日程のとおりでありますので、この順序に従って議事を進めさせていただきます。
 なお、今回の常任委員会は、最初に教育委員会、次に生活環境部及び福祉保健部の順に行います。
 初めに、会議録署名委員を指名いたします。
 本日の会議録署名委員は、山口委員と澤委員にお願いいたします。
 それでは、ただいまから付議案の予備調査を行います。
 なお、質疑については、説明終了後、一括して行っていただきます。
 発言される方は、大きな声で簡潔明瞭にお願いいたします。
 また、報告第3号、長期継続契約の締結状況については、お手元に配付の資料のとおりであり、特に説明は要しないことといたします。
 最初に、教育委員会から説明を求めます。
 初めに、中永教育長に総括説明を求めます。

●中永教育長
 そうしますと教育委員会の方の議案説明資料、予算に関する説明書をごらんいただきたいと思います。1枚めくっていただきまして、最初の目次のところが全体が見えると思います。よろしくお願いします。教育委員会所管の議案等についての総括説明を申し上げます。
 予算関係の議案としては、第1号で平成20年度鳥取県一般会計補正予算ということです。現在の厳しい雇用とか経済情勢にかんがみまして、緊急雇用対策として補正を行うものであります。総額で7,100万円余の補正をお願いしようとするものでございます。
 その下の方に上げています予算関係以外の議案ですけれども、第4号で工事請負契約の締結についてということで米子工業高校の改築工事に関するもの等でございます。
 報告といたしまして、第1号で議会の委任による専決処分の報告について、損害賠償に係る和解及び損害賠償の額の決定についてほかでございます。
 詳細は、各課長が申し上げます。

◎藤縄委員長
 それでは続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●植田教育環境課長
 そういたしますと3ページをお願いいたします。教育施設の営繕費でございまして、7,000万円をお願いしております。こちらの方、これは緊急経済雇用対策といたしまして、学校や社会教育施設の安全で安心な施設の機能維持を図るために、各種営繕工事を前倒しして実施するものでございます。主なものといたしましては、老朽化が進んでおりますエアコンの更新とか照度不足でございます体育館の照明の改修等でございます。
 次は、8ページをお願いいたします。工事請負契約(県立米子工業高等学校改築工事(建築A・C工区))の締結について、本議会の議決をお願いするものでございます。
 工事の概要でございますが、県立米子工業高等学校改築工事につきましては、大きなとらえ方をいたしますと中庭を中心に校舎、体育館棟をロの字の形で配置しておりまして、この校舎本体と体育館に係ります建築工事をA・CとB・D工区の2つに分けて入札いたしました。
 その結果、A・C工区につきましては、22年10月31日までを工期とする仮契約を今月22日にいたしたところでございます。
 契約の相手方でございますが、松本・金田・平田特定建設工事共同企業体でございます。
 契約の金額は、11億9,112万円となっております。
 続きまして、9ページをお願いいたします。こちらの方はB・D工区でございます。
 契約の相手方は美保・アカギ・リンクス特定建設工事共同企業体でございまして、契約金額は13億2,510万円となっております。
 こちらの工区の工事完成期限は23年1月31日となっておりますけれども、これは若干外構工事等が含まれているためでございまして、校舎本体は指定をかけておりますので、A・C工区と同様22年10月31日の完成となっております。
 次に、11ページをお願いいたします。議会の委任による専決処分の報告についてでございます。
 このたび県有施設の管理の瑕疵によりまして事故が発生し、それにより損害賠償に係る和解等、それから損害賠償の額の決定を専決処分でいたしました。
 概要でございますが、和解の相手方は米子市の方でございまして、事故の概要でございますが、一番下の(3)に記載しておりますとおり、20年11月3日に鳥取県立倉吉農業高等学校の学校祭で、臨時に来場者駐車場として設定した校地内のアーチェリー場において、アーチェリー用の防矢ネットが風のために軽自動車に向かって倒れ、軽自動車が破損したものでございます。
 和解の内容でございますが、県側の過失割合を10割といたしまして、損害賠償金19万3,830円を支払うものでございます。これを専決処分で対応といたしました。

●川上高等学校課課長補佐
 同じ資料の2ページに戻っていただきたいと思います。キャリアアドバイザーの配置事業でございます。
 県立高校におきまして、担任や進路指導主事などの先生と一緒になって就職を希望する生徒の支援をしていただいております就職支援相談員、これをキャリアアドバイザーと言っておりますが、これが現在県立高校17校に13名配置しているところでございます。17校に13名ということですので、1人で2校担当していただいているという学校もございます。ただ、就職状況が厳しいということを踏まえまして、現在1人で2校担当していただいておりますうち青谷高校と岩美高校、それから米子高校と米子白鳳高校、これらの高校が1人1校でということが配置の希望が強いということがございまして、2人増員することとしまして、この4校についても各校1名ずつの配置としようとするものでございます。
 平成21年2月1日から配置したいということで、2名分の報酬と旅費、総額が117万8,000円の補正をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。

●岸本人権教育課長
 それでは、12ページ、13ページ、14ページでございます。鳥取県進学奨励資金貸付金の返還請求等に係る訴えの提起でございます。
 知事の専決によりまして訴えの提起をいたしましたので、報告させていただくものでございます。
 いずれも鳥取市内在住の借り受け者とその連帯保証人を相手に奨学金の返還を求める訴えでございます。いずれも高校在学中の奨学金でございまして、再三の納付勧奨にも自主的な納付が見込まれないということで法的措置に向かったものでございます。

●平井文化財課長
 10ページにお戻りいただきたいと思います。財産の取得(青谷上寺地遺跡保存用地)について本議会の議決を求めるものであります。
 財産の概要でありますけれども、取得しようとする土地は国史跡指定地内、青谷上寺地4204番3ほか14筆、面積は1万4,499.37平方メートルであります。
 相手方は、鳥取市の個人ほか10名、取得予定価格は、約1億6,600万円余であります。

◎藤縄委員長
 今までの説明について質疑等はございますでしょうか。

○山口委員
 2ページですけれども、このキャリアアドバイザーが果たした役割についてのまず評価、雇用が厳しい就職難のときに本当にこれだけ配置してよかったかどうかということと、それから緊急雇用対策という形かどうか知りませんけれども、2人今度新たに設置されるわけですが、これは緊急という形ではなくて評価があって、これはやはり配置した方がいいという形で考えておられたのを今の時期に対応した方がよかったか、どういう形で臨時議会に提出されたか、この2つ。

●川上高等学校課課長補佐
 非常に力を発揮していただいて、頑張っていただいているということだというふうに理解しております。監査意見としても増員、ふやすようにという意見をいただいているということもございますので、新年度2人ふやすという要求をさせていただいているところでございますけれども、雇用の状況が厳しいということもございますので、緊急にできる対応をしたいということで2人、2月1日から雇用させていただいて対応させていただきたいということで要求させていただいております。

○山口委員
 では来年度については、この2人をプラスしたものを要求されると、こういうことで理解していいのか。それ以上のことも含めて。

●川上高等学校課課長補佐
 ただいま財政当局の方に要求している段階でございますが、要求しているという、要求するつもりでやっております。

○山口委員
 2人で。

●川上高等学校課課長補佐
 はい。

◎藤縄委員長
 そのほか。

○廣江委員
 それに関連してですけれども、学校の先生では社会のいろんなものがわからないので、そういう人たちにやってもらったら力があるということはある程度理解できると思うのですけれども、その方たちに任せっきりになって、先生の方がそちらの方に関心がますます薄くなって、教育的にもそういうところが非常に欠けてくる心配はないのかということ。実際に私の方などでも募集してきて、こういう仕事の内容とかよくわかっていますかとかと言ったら、県立高校の先生は何にもわかっていない。まだ私学の先生の方は聞けば、こういうことがわかっていますよ、こういうふうにとちゃんと返事が来ますけれども、県立高校の先生はそれが全然ない。その辺は本当にこの制度で、今、成果的には上がっているけれども、これからの教育のあり方としてそういうことがかえって弱点になってくる心配はないのかどうなのか、その点は今までの経過の中でどう判断しておられるかということ。
 こうして今度は私学もたくさんあるわけですけれども、県立高校はこういうふうにだんだん配置をしていく。私学の方はどう対応していて中身がどう違うのか、その辺がちょっとわかれば、私学の方を担当していないので知らないのかどうかはわからないけれども、その辺のことがちょっと聞きたいと思います。以上2件。


●川上高等学校課課長補佐
 今いただきました御指摘の点につきましては、気をつけなければいけない点だというふうに理解しております。そういうふうにならないように先生、担任あるいは就職の担当の進路指導主事の先生に対しては、高等学校課としても任せきりにならないようにということで指導なり機会をとらえてお話をさせていただいておるつもりですし、今後も気をつけてまいりたいというふうに考えております。
 私学の件につきましては、申しわけございませんが、承知しておりません。

◎藤縄委員長
 補足はよろしいですね。
 そのほかございますか。

○伊藤(保)委員
 10ページ、上寺地遺跡の保存用地なのですが、これは現況はどういうふうな、田んぼなのか畑なのか宅地なのか。

●平井文化財課長
 ほとんどが田であります。あと一部宅地が若干かかっておりますが、ほとんどが田であります。

○伊藤(保)委員
 この単価が非常に少し高いように思うのですけれども、この単価決定はどういうふうに経過でされていますか。

●平井文化財課長
 財産評価審議会で審議をしていただきまして、それをもとに財評でいただいた単価で話をさせていただいております。

○伊藤(保)委員
 1反1,100万円からですね。ちょっと通常価格より少し高いかなとは思うのですけれども、そういう評価委員会からの決定ということになれば仕方がないかなと思うのですけれども、わかりました。いいです。

◎藤縄委員長
 そのほか。(「なし」と呼ぶ者あり)
 それでは続きまして、生活環境部から説明を求めます。
 初めに、石田生活環境部長から総括説明を求めます。

●石田生活環境部長
 それでは、生活環境部の資料をお開きいただきたいと思います。今回提案させていただいておりますのは、まず議案第1号、一般会計補正予算でございますけれども、これは右のページに書かせていただいていますが、補正額2,000万円余お願いしております。いずれも雇用対策ということで、これは21年度、来年の当初予算で予定しておりましたものを、雇用の対策ということで前倒しをして執行させていただくものでございます。
 予算関係以外としましては、左の方に書いておりますが、報告第1号、議会の委任による専決処分の報告についてということで2件上げさせていただいております。
 それぞれ詳細につきましては次長及び課長の方から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●大場生活環境部次長
 では、資料の11ページをごらんください。専決処分の報告でございます。交通事故による損害賠償の関係でございます。
 事故の概要でございますけれども、(3)に書いておりますように10月29日にとりぎん文化会館の駐車場で公用車をとめまして、そこからおりようとドアをあけたところ、そのドアが風にあおられて隣の車に当たってしまった。それで傷がついたので、それを賠償するというものでございまして、基本的に相手方には何の過失もございませんので、県10割ということで、5万
159円を支払うという内容でございます。

●小倉景観まちづくり課長
 それでは、資料の2ページをお願いいたします。緊急雇用対策として前倒しして実施するものでございます。都市計画基礎調査でございまして、1,570万円余の補正をお願いするものでございます。都市計画法に基づきまして県の中部地域において基礎調査を実施するものでございます。
 下の方でございますけれども、「みんなで進める都市計画」事業でございまして、480万円余の補正をお願いするものでございます。これは本年度東部地域で基礎調査を実施しておりまして、その調査に基づきまして都市計画区域の再編でありますとか線引き見直しの資料を作成するものでございます。
 続きまして、10ページをお願いいたします。ただいま説明させていただきました2事業につきまして、年度内で完了ができないことから繰り越しをお願いするものでございます。

●長谷川参事監兼公園自然課長
 それでは、同じ資料の3ページをごらんいただきたいと思います。ツキノワグマ対策事業ということで、20万2,000円の補正をお願いさせていただいております。
 これは学習放獣を行ったツキノワグマの監視を行うツキノワグマ追跡調査員を、緊急雇用対策の一環として前倒しで雇用をさせていただくことをお願いさせていただくというものです。
 2番に上げておりますツキノワグマ追跡調査員の業務内容、基本的に学習放獣個体の追跡・監視を行って、その位置情報を把握するとともに、その情報を市町村へ提供するということを基本的な業務としております。
 配置期間は、ことしの3月としておりますけれども、4月以降も当初予算の措置をお願いさせていただいております。
 事業費は20万2,000円ということで、背景のところに上げておりますけれども、3月、前倒しするにつきましては若干個体差はあるのですけれども、ツキノワグマの個体によっては3月から冬眠があけ、活動を開始するものがあります。こういったクマの状況を押さえて、特に春の渓流釣りあるいは山菜とり等にも対応できる適切な情報把握と監視、注意喚起を行うというものでございます。

●長谷川住宅政策課長
 続きまして、同じ資料の12ページをお願いします。報告第1号、議会の委任による専決処分の報告について、11、鳥取県営住宅の明渡し等の請求に係る訴えの提起についてですけれども、2の概要にありますように入居者2名、その保証人1名及び連帯保証人2名に対しまして県営住宅の明け渡しと滞納家賃等の支払いを求める訴えの提起について、1月23日に専決処分をさせていただきました。

◎藤縄委員長
 今までの説明について質疑等はございますでしょうか。

○市谷委員
 12ページの報告第1号なのですけれども、ちょっとこの方の滞納がどういう状況で起きているのかが、もしお話しできるようでしたら説明していただけたらと思います。

●長谷川住宅政策課長
 個人情報ですので、特定できない範囲ですけれども、1名の方は最初のうちは交渉に乗っていただいていましたけれども、そのうちになかなか連絡がつかなくなりまして、1名の方はどうも今は不在ではないかということで、事情はちょっとわからない状況でございます。何回か、かなり前からいろいろ話はしておりまして、もう1名の方につきましては何回か分納誓約をしていただいたのですけれども、守っていただけないということで、この方も連絡がとれないという状況でございます。もうそのくらいにさせていただけますか。

○市谷委員
 済みません。細かいことはいいのですけれども、以前、税の滞納の方で生活に困っておられる方に対して差し押さえをしないという原則があるのですけれども、そうなりますと困っている人にはしないということは生活実態が行ってわかっていないといけないわけですけれども、連絡がつかない状況だと、実際にこの方が本当に生活に困っているかどうかということがちょっとわかりづらいというふうに思うのです。ですから、そういう本当に生活に困窮しているかどうかということをどのように確認されるような大体ルールになっているのかを教えていただきたいのですけれども。

●長谷川住宅政策課長
 先ほども申しましたように、いきなり訴訟ということではなくて、局の方で何回か面談をするようにしております。それで文書的にも何回か文書を出すようにしております。あと本人さんがかなり生活に困っておられるということになりますと、保証人さんがありますので、保証人さんを交えて話をするということでございます。それ以上のことになりますと、今度は福祉関係と連携するということになるかと思います。

○市谷委員
 わかりました。最後に言われたことが大事だと思うのですけれども、なかなかこういう連絡がとれなくて、向こうももしかしたら払えていないということで気にして話がしづらくなっているということもありますので、ちょっと今後の対応としては、やはり福祉関係とも連携して、生活支援の何か支援策なども勘案しながら話をしていくということをぜひ検討していただきたいと思いますけれども、その点はどうでしょうか。

●長谷川住宅政策課長
 今後とも福祉と連絡とりながらやっていきたいと思います。

◎藤縄委員長
 そのほかございますでしょうか。

○山口委員
 長谷川参事監、先回と同じようなことを繰り返しますけれども、このツキノワグマですけれども、発信機つけたのが何頭ぐらい県内にいるのですか。といいますのは去年、おとどしかな、もう私ども家の近くまで出てきてしまって大変通学する生徒が困ったようなことでございますけれども。発信機つけているのはまだいいけれども、ツキノワグマはどのぐらい県内で生息しているのですか。

●長谷川参事監兼公園自然課長
 ツキノワグマ、そこに書いています学習放獣、間違ってイノシシのおりに入ってしまうといったようなさく捕獲が生じたようなときに学習放獣ということで、お仕置きをして人間世界に近づくと怖いよということを教えて放すというようなことを行っております。
 20年度に学習放獣した個体数は17頭あります。ちょっとことしは多かったです。どちらかというとことしは多い年と言われておりますけれども、17頭に発信個体、発信機をつけて放しております。ただ、かなりこの間、扇ノ山から氷ノ山にかけてのかいわいということで広いエリアですので、一部兵庫県側に行ったりとかということで、今追跡ができているのが15頭、12月段階で追跡しておりましたのが15頭というような格好です。
 そういう電波発信機の捕捉あるいはその活動にあわせて、ここに書いております周辺の痕跡情報、ふんの状況だとかカキの木の状況だとか、そういう周辺の痕跡情報等も押さえながら、人家の近いところにどうも来ているというようなときは地元市町村さんに連絡して対応、体制をとるということで、実際にことしも三朝町でも町と一緒に相談したということもありますし、それから鳥取市でも実際に地元の方とも説明会を開いて、区長さんに集まってもらって説明会を開くと。どうもこの近くにおるよと、住居の近くにどうも来ているというときはそういう対応を行ったりしております。

○山口委員
 実は猟師に聞きますと、ことしはもうシカ、それからイノシシの分布が、生息などが全然変わってきていると。山間地にはもうイノシシはいないようになってしまって、里山にみんな出ていると。やはりえさが非常に少なくなってしまうということで、恐らくこのツキノワグマでもえさがなくなってしまうと相当里山近くに出るのではなかろうかといって心配しているです、これは。だからもうやはり情報をきちんと市町村に対応して、そういうことも必要ではなかろうかと思う。本当に分布が違ってシカが多くなっている、山間部で。そのかわりイノシシはもう生息地から追い出されてしまって、里山におりてくる。

●長谷川参事監兼公園自然課長
 イノシシにつきましても保護管理計画というのをつくっておりまして、それに基づき対応しておりますし、実態調査もずっと押さえております。現在年間6,000頭を目標にとるというような対応をしている。
 シカにつきましてもことしからご指摘のようにちょっとふえる傾向というのを押さえておりまして、ことしから保護管理計画の作成に向けた調査をことし、来年行って保護管理計画の作成に向かいたいというふうに考えております。
 クマにつきましても人家周辺に出たときの対応と追い払い犬といったような対応も含めて、当初予算で処置を検討させていただいております。

◎藤縄委員長
 そのほかございますでしょうか。ございませんね。
 次に、福祉保健部から説明を求めます。
 初めに、磯田福祉保健部長に総括説明を求めます。

●磯田福祉保健部長
 福祉保健部の議案説明書をお願いいたします。
 見開きと1ページで御説明を申し上げます。福祉保健部緊急雇用経済対策関係で3億8,400万円余の補正をお願いしております。事業につきましては、下に書いてあります5事業でございます。
 そのほかに条例1件をお願いしております。この条例は、国の2次補正予算を活用しまして、市町村が実施いたします妊婦健康診査の公費負担の拡充を図るための鳥取県妊婦健康診査支援基金を設立することに伴う所要の改正でございます。
 また、そのほか報告事項といたしまして3件をお願いいたしております。
 詳細につきましては担当課長から御説明いたしますので、よろしくお願いいたします。

◎藤縄委員長
 続いて、関係課長から順次説明を求めます。

●福田福祉保健課長
 2ページをお願いいたします。緊急経済対策の一環といたしまして、県立社会福祉保健施設の環境改善事業として1,500万円をお願いしております。これは福祉保健部が所管する施設、直接管理している施設として23施設ほどございますが、この維持修繕、10万円以上から500万円未満の小修繕の予算をいただいておりますが、これらの施設の修繕を前倒しをしてやろうとするものでございます。以下、施設予定の修繕を書いておりますが、おおむねこういったところを修繕する予定でございます。
 表の下に書いておりますが、年度内に完了することが困難であるために繰り越しを行うということで、12ページの方に繰越明許費としてお願いしておりますので、よろしくお願いいたします。
 福祉保健課、1件報告事項がございますので、報告事項をお願いいたします。18ページでございます。損害賠償に係る和解の事案でございます。1月16日に専決いたしました。交通事故の案件です。
 和解の相手方は、鳥取市の個人と、公用車がリースでございますのでオリックス自動車株式会社との和解でございます。
 和解は、県の方の過失が2割、賠償金は6万882円を甲、個人です、それからオリックス自動車株式会社の方には24万9,843円でございます。
 発生は、昨年9月に鳥取市内の服部の交差点のところでございます。東部総合事務所の福祉の関係の職員が交差点で直進する際に、相手方対向車線の右折車両と衝突して両車両が破損して、このような過失割合、2割、8割で和解が成立したものでございます。オリックス自動車につきましては、リースの方の契約に基づく損害賠償額でございます。

●吹野障害福祉課長
 20ページをお願いします。鳥取県特別医療費助成条例の一部改正につきまして議会の委任に基づきまして専決処分を行いましたので、報告させていただきます。
 内容につきましては、2で書いておりますが、特別医療費助成条例に引用しております健康保健法施行令が改正になりまして条項が変わりましたので、その改正に伴って条文を変えるものでございます。

●梶野長寿社会課長兼福祉保健部参事
 3ページに戻っていただくようお願いします。介護従事者対策であります。介護従事者研修派遣支援事業ということでありまして、2番の事業の内容でありますけれども、介護従事者を研修へ派遣した小規模法人の事業主に対して、代替職員の賃金費用に対して半分の助成を行うというものであります。これはそもそも国の施策を埋める、すき間を埋める施策というふうに考えております。
 まず介護の産業につきましては、他の産業と違って2点違うことをまず説明したいと思います。
 1点目は、介護労働者のために介護労働者の環境が厳しいということで法律ができております。これはこれに基づいてその体系の中で介護労働安定センターとかという組織もございます。鳥取にもあります。そういうところに助成金制度がありまして、例えば来年度から今、国の予算案では雇用管理改善に取り組む人に対する助成金とか、それからもう既に始まっております未経験者を雇った場合の助成金とか、そういうものがあります。
 他の産業と違う点、2点目でありますけれども、介護報酬、医療産業と介護産業につきましては事業主の報酬は市場が決めるのではなくて国が決めております。この介護報酬の来年度の改定につきましては、例えば3年以上勤続年数がある者、つまり定着を促進する観点からそういうところを評価したり、または施設については常勤を雇った場合、その割合に基づいて評価する、そういう施策が盛り込まれております。
 今回は、鳥取県の現状を聞きますと、特に小規模事業主におかれましては基準ぎりぎりで事業をやられているということで、なかなか研修にも派遣できないというような現場の声がありましたので、そういう小規模の事業主さんにつきましては、研修に出すときにかわりに非常勤さんをふだんより多く来ていただくというところを賃金を半分補助するということでございます。

●長谷川子育て支援総室長
 4ページをお願いいたします。緊急雇用対策に伴う事業でございます。こどもの国管理運営費でございます。1,100万余円の補正をお願いするものでございます。
 鳥取砂丘こどもの国の水の遊び場の老朽化によりまして、ひび割れや塗装のはがれなどが見られて危険がございますので、修繕をお願いするものでございます。
 水の遊び場の概要は、非常に浅い児童用のプールと滑り台、着水プールとなっております。
 工事の予定は、記述のとおりでございます。
 5ページをお願いいたします。保育専門学院・倉吉総合看護専門学校耐震診断事業で400万円余の補正をお願いするものでございます。
 県立保育専門学院・倉吉総合看護専門学校の校舎及び寄宿舎の耐震診断を行うものでございます。これも経済対策の前倒しということでお願いするものでございます。
 なお、4ページのこどもの国管理運営費と今説明いたしました耐震診断につきましては、着手が年度末になることに伴いまして繰り越しをあわせてお願いするものでございます。
 6ページをお願いいたします。国の2次補正に伴うものでございます。妊婦健康診査助成事業で3億5,300万余円の補正をお願いするものでございます。
 これは新たな経済対策に対する国からの妊婦健康診査臨時特例交付金が交付されることになったために新たに基金を新設いたしまして、基金を財源とした県による市町村の実施する妊婦健康診査公費負担に対する補助事業を実施するものでございます。現在市町村の実施する妊婦健康診査公費負担につきましては、健康診査5回分が地方財政措置されておりますが、今回新たに健診9回分につきまして平成22年度までの間、県による基金を財源とした補助と地方財政措置により支援を行うものでございます。
 2番の事業内容の(1)のところでございますが、妊婦健康診査支援基金の積み立てでございますが、国から鳥取県への交付の予定額は3億5,000万円余でございます。
 (2)にあります平成20年度の鳥取県妊婦健康診査助成事業補助金でございますが、この基金は20年度から3年間ということで、20年度につきましては現在既に妊婦健診を6回以上実施している町村のうち、希望している3町につきまして助成を行うものでございます。金額は5万6,000円でございます。
 続きまして、13ページをお願いいたします。先ほどの妊婦健康診査事業の実施に伴いまして基金を造成いたしますので、鳥取県基金条例の一部改正を行う必要がございます。鳥取県妊婦健康診査支援基金を追加いたすものでございます。
 続きまして、19ページをお願いいたします。交通事故に係る専決処分の報告でございます。
 相手方は、鳥取市の個人の方でございます。
 事故の発生場所は、喜多原学園の敷地内でございます。
 事故は、平成20年11月28日に喜多原学園の敷地内で記載のような状況で事故が行っております。

◎藤縄委員長
 今までの説明について質疑等はございますでしょうか。

○市谷委員
 済みません。6ページの妊婦健診についてなのですけれども、本当に必要な回数の健診の補助ができるようになってよかったなというふうに思っています。
 これはちょっと財源についてなのですけれども、結局この県に積み立てられた基金がここの図で書いてある国2分の1に当たるのですよね。それで市町村2分の1の地方財政措置というのは、結局国から地方に財源が行くというふうに理解していいのかどうかをちょっと確認させてください。

●長谷川子育て支援総室長
 おっしゃるとおりでございます。国の方から地方財政措置がされるということでございます。

○市谷委員
 済みません。(2)で既に6回以上やっている市町村で希望している3つの町に今回支援するということですけれども、希望していないところがあったのかどうか。これは全部になるのかどうか、今6回超えてやっておられるところ、ちょっとそれを教えていただきたいのと、それからこれは22年度までということで、1年限りという国の支援になるのかどうかというのを教えてください。

●長谷川子育て支援総室長
 現在6回以上妊婦健康診査を公費負担している町村は4町ございます。もう1町は日南町でございますが、その制度自体は実施いたしますが、事務的な煩雑さとか件数が非常に少ないというようなこともございまして、この制度には手を挙げてこられなかったということで、実際には健診は公費負担はされます。
 もう1点でございますが、22年度までで、一応3年間この制度が実施されるということでございまして、終了後につきましては今のところ22年度にその後のことについて検討したいというふうに国の方からは言われているところでございます。

○市谷委員
 わかりました。

◎藤縄委員長
 そのほかございますでしょうか。ございませんね。(「なし」と呼ぶ者あり)
 次に、その他ですが、執行部、委員の方で何かございますでしょうか。

○市谷委員
 きょうでしたか、新聞に出ていたと思うのですけれども、環境大学の何か卒業生の方か、内定取り消しですかね、そういう報道を見たように思うのですけれども、もし何かわかるようでしたら教えていただけたらと思うのですけれども。

◎藤縄委員長
 所管になりませんね。

○市谷委員
 そうか。ここではないですね。

◎藤縄委員長
 所管外でございますので、個別対応でお願いしたいと思います。

○市谷委員
 わかりました。

◎藤縄委員長
 そのほかございますか。

○澤委員
 会派要望でもしまして、多重債務の問題で県の方で相談窓口の充実ということで、いわゆる銀行のATMの横にいわゆるチラシといいますか、パンフレットみたいなものを配架していただいて、それを持って相談窓口に行けるようにということで去年の12月の24日に銀行協会に石田部長が贈呈といいますか、お願いして、県内のATMの横にやるということが新聞に出ておりまして、非常に心強いなと。これについてもどこだったですか、盛岡ですかね、ここの方でも非常に県で進んでおるということでびっくりしておるという話も聞きました。
 ついてはちょっと非常にいいことなのですけれども、問題はその設置状況なのです。せっかくやっていただきまして、一月ぐらいちょっとたちますけれども、それについてどの程度配架が進んでいるのかということをちょっとお聞きしたいということと、進んでいないようであればもう少し積極的に、せっかく県でこれだけのことをしていただいたわけですので、もう少し周知できるようにお願いしたいという意味で、どの辺まで進んでいるのかどうかちょっとお聞きしたいと思いますけれども。

●山根消費生活センター所長
 多重債務の関係につきましてATMへの周辺へのチラシの配架のことについてお尋ねがございました。金融機関に対しましては、一応県内全部の金融機関さんに、JAさんですとか郵便局も含めまして一般の銀行さんも含めてお願いをしておるところでございます。
 ただ、期間につきましては、一応金融機関によって差はあるのですけれども、例えば年度いっぱいまでにとりあえずしてくれだとかというようなこともおっしゃっているところがございます。まだ不足、足りなくなったとかそういったようなお話は伺っていませんので、とりあえず今、委員おっしゃるように非常に多重債務の相談を多く私どもは受けておりますので、一人でも多くの方に手にしていただいて相談に来ていただきますように金融機関に協力を引き続き働きかけてまいりたいと思っております。
 ちなみに実際に配架したチラシを持ってこられて相談に見えた方もございますので、効果は、それなりにですが上がっているのではないかなというふうに思っております。引き続き努力してまいりたいと思います。よろしくお願いします。

○澤委員
 非常に効果のある話を伺いましたので、しっかりと進めていただきたいということが一つです。
 ただ、5万部というふうに何か新聞には出ておりましたので、それもやはり引き続き、ただ一過性のものではなくて、やはり手をかえ品をかえといいますか、体裁も変えて、デザインも、しっかりとこれからもやっていただきたい。
 もう一つは、大体県内のATMですね、これは大体何カ所ぐらいあるのかということも、もしわかるのであればその辺のところも、私も実際自分の近くに行ってみて探してみたのですけれども、なかなか見当たらないので、ちょっとこの場をかりてお話をさせていただいた。そのことをちょっと件数がわかりましたお願いしたいと思います。

●山根消費生活センター所長
 申しわけございません。ちょっと具体的な設置台数につきましては承知しておりません。また調べまして御報告させていただきます。

◎藤縄委員長
 そのほかございましたら。

○廣江委員
 さっき米子工業の工事のあれが出ていたけれども、これは工業高校で、普通科の教室などとは、設計を見たりしないとわからないのですけれども、今これらの工事がどれぐらいな金額になっておるか。この総額はあるけれども、面積も何もわからないので、どれぐらいになっているものなのか。それで実際今、鉄なども物すごい上がって、鉄材なども大分下がってきていると思うけれども、くず鉄の方は1万数千円だったのが7万何千円までと、また2万円切るところまで下がってきたので、ある程度そういうものも下がってくると、一時数カ月前まで崩壊するような段階まで、我々医療機関などでももう余り上がり過ぎて今これをやったら倒産するので工事をストップした医療機関が大分あったので、そういう面でここにはどれぐらい下がってきているものか。学校も次々工事をやっておられるので、一時相当上がっていったと思うけれども、今どれぐらい下がってきているのか、ちょっと私もこのごろ自分で工事したことがないものでその辺がわからないので、この辺がどうなのかということと、それから工事をやられる会社の人たちも何かすごくこのごろは入札が厳しくて、仕事をもらっても赤字になるような工事がたくさんあるという声がちまたでいつも聞こえてくるもので、その辺との関係で、高過ぎるのではないかということと安過ぎるのではないかと両方意味を持つので、ちょっと質問がおかしな質問だけれども。おとついも東京で勉強会してきていると、医療機関の建物などが国立、県立の建物と民間の医療機関の建物とで値段が物すごい差がある。今全体に下がりつつ、差がちょっと縮まってきましたけれども、ちょっと景気のよかった時代などというのは坪単価でも3万円や5万円の差ではない、物すごい差が今民間と官公需とが差が縮まってきていますけれども、官公立との。今の学校の建築などで片方では仕事もらっても赤字になるという声も聞くし、その辺がどうなっているのかなと、もしわかればちょっとお聞きしたいと思う。

●植田教育環境課長
 米子工業の件でお尋ねがございました。
 まず1点目の経費、面積等でございます。今回の建築に係りますものにつきましては、経費は総額で41億9,000万円という形になっておりまして、面積的には1万7,363平米という面積になっております。
 2点目の鋼材等どのような状況になっているかということで、これにつきましてはちょっと手元に資料がございませんので、また資料をお出ししたいと思っております。
 ただ、この予算を措置いたしますときにかなり高騰していたということで、それも織り込んだ形の経費になっております。契約の中で先ほど説明させていただいておりますけれども、工事費の減による減額というようなことで契約金額が適正な工事費より過大となったと認められる場合は、契約金額から当該過大となる額を減額するものとするというようなことで、鋼材等が下がったということで当初積算したものよりも減額になれば、それは減額されるというようなシステムは整えておるところでございます。
 もう一つ、入札の関係で厳しくて赤字になるのではないかというお尋ねでございましたけれども、これは競争でございますし、適正であるというふうに考えているところです。低入札とかそういうものもございまして審査とかをやった上で契約をいたすわけでございますけれども、下請とかそういうところにも確認をいたしましても工事は十分できるというようなことでお伺いしておりますので、私どもといたしましては適正な契約になっているという認識をしております。

◎藤縄委員長
 そのほかございますか。

○松田委員
 今の植田課長、もう一つ、共同企業体というのは、僕もその辺わからないですけれども、同族はできるのか、あるいは出資比率で子会社なども含めて企業体を組めるのか、その辺何か条件的なものはありますか。

●植田教育環境課長
 企業体につきましては、別法人ということで法人登録がされておれば、それで組めるというふうな形で考えております。

○松田委員
 それは出資を30%、40%出していても、それはもう法人が別ならできるということ。

●植田教育環境課長
 そのように考えているところでございます。

◎藤縄委員長
 そのほかございませんね。(「なし」と呼ぶ者あり)
 意見が尽きたようですので、以上で予備調査の日程はすべて終了いたしました。
 以上をもちまして教育民生常任委員会を終了させていただきます。お疲れさまでした。


午前11時18分 閉会

 

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