平成20年度議事録

平成20年9月10日~11日・所管事項に係る県内調査

1 調査日時・調査箇所・調査事項

平成20年9月10日(水)
○湯梨浜中学校・高等学校
  • 中高一貫教育の取組について
○日本原子力研究開発機構 人形峠レンガ加工場
  • レンガ加工場開所以降の状況について
○サントリー天然水奥大山ぶなの森工場
  • 環境に配慮した自然共生型の設備について
平成20年9月11日(木)
○日南町国民健康保険 日南病院
  • 地域医療への貢献及び連続黒字経営状況について
○鳥取県立総合療育センター
  • 給食の状況について
○鳥取県立米子白鳳高等学校
  • 定時制・通信制独立校の取組について

2 調査委員

藤縄委員長、浜崎副委員長、市谷委員、伊藤(保)委員、澤委員、廣江委員、松田委員、村田委員、山口委員、横山委員

3 随行者

議会事務局議事調査課  野川主幹、前田副主幹

4 調査報告

 今回の県内調査では、福祉・医療分野で「日南町国民健康保険 日南病院」「鳥取県立総合療育センター」を、環境分野で「日本原子力研究開発機構 人形峠レンガ加工場」「サントリー天然水奥大山ぶなの森工場」を、教育分野で「湯梨浜中学校・高等学校」「鳥取県立米子白鳳高等学校」を、それぞれ調査した。
 各調査先の状況を踏まえ、本県における現状と課題についての認識を深めることができた。

 「湯梨浜中学校・高等学校」では、私立ということもあり、生徒の学力を引き伸ばすためであればいいことはドンドン取り入れる進取の姿勢が随所に見られた。
 他方で、地域とのつながりを如何に確保するか等、学校運営に当たりいくつか課題もあるようである。

 「日本原子力研究開発機構 人形峠レンガ加工場」では、長年の懸案となっていたウラン残土問題が大きなハードルを越え、レンガに加工し搬出・再利用されることとなったことから、その取り組みについて確認を行った。
 製造されるレンガは、安全に再利用できる模様で、今後とも機構の取り組みを見守っていきたい。

 「サントリー天然水奥大山ぶなの森工場」では、半年以上前の積雪を“雪室”に保管し夏場の空調に活用する等、徹底した環境配慮型設備が導入されていた。
 また、「森と水の学校」を開校するなど、子どもたちや家庭、地域に自然のすばらしさを還元し、企業としての社会貢献の姿に感銘を受けた。

 「日南町国民健康保険 日南病院」では、長年の黒字経営の実際の状況及びこれを支えた顧客重視の経営方針等について話を伺った。
 ただ、近年の医師不足問題は、相応の努力をされている日南病院においても影を落としており、行政としても何らかの対策を講じる必要性があることを再認識したところ。

 「鳥取県立総合療育センター」では、今後、給食調理業務の外部委託が導入されることから、現在の取組状況及び外部委託後の体制等について話を伺い、併せて子どもたちに出される食事の試食を行った。
 栄養士等による相当綿密な調整を通じ、子どもたちに対して質の高い食事が提供されていたが、外部委託後も高い質を維持できるかどうか、今後の取り組みが問われている。

 「鳥取県立米子白鳳高等学校」では、設立以降現在に至るまでの状況についてお話を伺ったが、昼間定時制ということもあり、本来全日制高校に行くべき生徒が白鳳高校に流れ込み、必ずしも仕事と勉学の両立を目指す生徒のための高校となっていない様子であった。

 今回の県内調査を通じ、足元の県内において、先進的・効果的な取り組みを行っている機関もある一方で、課題を抱える機関も存在している現状を確認した。
 県議会としては、これらの状況を念頭に、県民の皆様の満足度を高める効果的な福祉・医療、環境、教育行政が展開されるよう、今後とも努めていく所存である。

 

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