毎年、国(内閣府)においては、防災対策の一層の推進に資するため、防災に関して、災害時の防災活動の実施、防災思想の普及又は防災体制の整備の面で貢献し、特にその功績が顕著であると認められる個人又は団体を防災担当大臣が表彰しています。
令和2年度は、城園ハイツ防災会が防災功労者防災担当大臣表彰を受賞されました。
[受賞者・功績概要等]
(1)受賞者:城園ハイツ防災会(米子市)(会長 松浦 昭 氏)
(2)受賞区分:団体・防災体制の整備
(功績の概要)
当該地区は、2級河川である精進川に隣接しており、大雨時は河川の氾濫による浸水被害や河岸侵食による家屋倒壊に警戒が必要な地区である。
こうした中、同会は、「逃げ遅れ0」を確実にするため、要支援者の把握及び支援者の擁立、水防訓練、台風前の防災会議、河川のモニタリング、有線放送での避難の呼びかけ等、災害時に迅速かつ適切に動ける避難体制を構築している。
さらに、地区内の自衛隊OBや警察OB、建設関係者等の防災人材を積極的に活用している他、日頃からの防災の取組や災害種別ごとの取るべき対応、訓練についての指針をまとめた「城園ハイツ防災計画」を作成し、組織内に配布することにより、自助・共助の意識を醸成し、地域防災力の向上を図っている。
また、火災訓練にも積極的に取り組んでおり、地域内の消火栓を使用し、目標物までのホース連結や放水訓練、素材ごとの燃焼実験などを行っている。これらの訓練の成果により、平成30年9月に地域内で火災が発生した際には、消防隊が到着する前に鎮火し、火災による延焼拡大を未然に防いだ。
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